連載「2級合格者から見る色彩検定の心得」、前回の記事では、色彩検定2級に独学で合格することは無理ではないが決して簡単ではない、とご説明しました。
今回は、色彩検定2級のどこが難しいのか具体的にお話しします。
受験年度によって出題問題に多少の動きはあるでしょうが、大枠として考えていただければ、心の準備ができるはずです。
「勉強には自信があるし、色についての学習なんて簡単!」と思っている方にも、ぜひお読みいただきたいです。
なぜなら私自身がそう思っていたものの、実際に色彩検定の勉強を始めてみると、そうではなかったからです。
思い返せば苦労して勉強したなと感じる色彩検定2級
私は色彩検定2級を目指して3級の内容から勉強しました。
3級については1ヶ月ほど、通学中の電車内などで1冊のテキストを読み込み、練習問題を解いて要点を覚えました。
この時点ですでに内容が難しいと感じていましたが、新しいことを知ることが楽しかったので苦にはなりませんでした。
その後、色彩検定3級は受験せず2級の独学にすぐ移行しました。
同じ要領で学習を続けましたが、初めて目にする単語や難しい概念、幅広い分野にわたる知識が散りばめられており、最初は問題を解いてもなかなか正解できませんでしたね。
そのうち、いくつものテキストに手をつけると気が散って頭に入らないことに気づきました。
そのため、テキスト1冊と問題集1冊を使い、テキストに対応する問題をすべて解き終わったらまた問題集の始めに戻る、という具合で反復演習するようにしたのです。
そして間違えた問題番号だけを控えて、ミスがなくなるまで解き続けました。
解くと言ってもほとんどは選択問題ですが、語群の中から選ぶ方式の場合は、似通った言葉が多く見られます。
考えれば考えるほど頭が混乱しそうな難しい問題が多かったですね。
色彩検定2級のここが難しい!
私が色彩検定2級を勉強して特に難しいと感じたところについて、いくつかお伝えします。
マンセル色立体
まず「マンセル色立体」。
中学校の美術の授業で「色相環」や「色相・明度・彩度」という要素について教わった記憶はありましたが、それを形にするなら「色立体」となります。
しかもその概念をもとにして各色を数字とアルファベットで表記します。
この3Dのような色のイメージは色彩検定の勉強においてはずっと付きまといます。
光束・光度・輝度・照度
お次は「光束・光度・輝度・照度」です。
単位はそれぞれ「ルーメン・カンデラ・カンデラ/㎡・ルクス」となり、家電製品の注意書きなどで見聞きしたことがあるかと思います。
ではそれらの違いを説明できますか?ちょっと難しいですよね。
配色方法「トーンオントーン」「トーンイントーン」
紛らわしいものの例としては、配色方法の「トーンオントーン」と「トーンイントーン」があります。
前者は青系・赤系など近い色の中で異なるトーンを重ねる配色手法です。
後者はトーンを揃える配色なので、色味はバラバラでも良いとされる組み合わせです。
実際に四角く仕切られた色の図を見て、どちらの配色なのか、またはどちらでもない他の配色技法なのか、言い当てなければいけません。どれほど難しいか想像できますでしょうか。
その他にも目の中の細胞「錐体・杆体」、ファッションで「ビジュアルマーチャンダイジング」、インテリアの「セミパブリックゾーン」などは、特に難しい言葉や概念だと思いました。
色彩検定2級の難しい箇所を克服するには!?
お話ししてきましたように、色彩検定2級は決して簡単ではありません。
でも何が出題されるかはわかりませんから、勉強して多くの考え方や単語を脳内にインプットしておかなければ、試験当日に焦ってしまいますね。
そこで大切な対処法は、繰り返し問題にアタックすることです。
難しい問題にこそ何度も挑戦し、何が言いたいのかイメージするんです。
ただ本だけでは勉強する意欲がわかない、自分で読むだけでは頭に浮かばないということもあるでしょう。
そんなときには、講師による授業をオンライン講座で何度も見て頭に叩き込むことは良い方法だと思います。
さらに出題傾向を教えてもらえるとすれば、労力を最小限に抑えて合格に近づけますね。
ただ、声を大にしてお伝えしたいのは、”労力を最小限に…”とは言いましたものの、色彩検定2級の学習内容には、色のプロになるために覚えて損になることはひとつも含まれていないということです。
できれば時間に余裕をもって、隅から隅まで理解できるようにしておきたいですね。
今回は色彩検定2級の難しいところについて具体的にお話ししました。
色彩検定2級合格は自分には難しい…と感じた方、諦めるにはまだ早いですよ。
最終回となる次回の記事では、どのような勉強法で色彩検定2級を攻略できるのかお話ししたいと思います。お楽しみに。
参考サイト:
色彩検定公式ホームページ(http://www.aft.or.jp/)
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