連載「2級合格者から見る色彩検定の心得」、前回の記事では、色彩検定2級へ進む前に3級の勉強をしておいた方が良い理由についてご説明しました。
とはいえ、独学で勉強すると決めた皆さんの中には、いったいどう勉強したらいいのか途惑う方もいらっしゃるでしょう。
デザインの専門学校や職場でなければ、知人や同僚に色彩検定2級を持っている人も少なく、不安に思うこともあるかもしれません。
今回は「色彩検定2級を独学で勉強するには?」というテーマで、独学で2級に合格できるのかという疑問にお答えします。
色彩検定2級合格に立ちはだかる壁とは?
第1回の記事でも触れましたが、色彩検定2級では、とにかく幅広い分野における色について出題されます。
他の検定試験を受験したことのある方ならおわかりかもしれませんが、どの検定でも2級合格には一定以上のレベルが求められます。
色彩検定と聞くと可愛らしい印象を受けるかもしれませんが、2級ともなるとやっぱり難しいですね。
書店で色彩検定2級のテキストを見てみると、場合によっては独学で挑む勇気が削がれるかもしれません。なぜなら初見の単語が満載だからです。
日常会話で何かの色を「コバルトブルー」なんて表現したらオシャレですが、その他に「プルシャンブルー」「ロイヤルブルー」「セルリアンブルー」などと出てきます。青系の色だけでこの種類の多さですよ。
そして色彩検定3級の範囲にもありますが、「色を数値化して表現する」ということもします。「5:O-2.0-7s」という具合ですが、これがどんな色かなんて、勉強していないとさっぱりわからないですよね(ちなみに、オレンジ-低明度-高彩度 の色のことです)。
でもこれは本当に小さな一例です。色の世界は広いのだと感じさせられますね。
色彩検定2級合格は独学でも無理ではない
色彩検定2級が難しいからと言って、独学での合格は無理ではありません。なぜなら私は独学で一発合格できたからです。
もちろん努力をしました。1冊のテキストに絞って徹底的に勉強し、繰り返し解説を読んで問題を解き、概念をイメージし、頭に叩き込みました。
孤独な独学でしたが、救いは、学ぶ内容に楽しさがあったことでしょうか。テキストは色を扱うため必然的にカラフルですし、図表が多いので、実践的な内容を学んでいるという実感がありました。
また、勉強してからは、販売されている商品や自然界の存在する物を、今までと違った角度から見ることができました。
例えば、道路標識がなぜ青いかご存じですか?それは、目の細胞や光の波長の関係上、薄暗い時にはっきり見える色が青系だからなのです。
このように、今まで考えもしなかったことに気づくことができて、生活自体も楽しくなるんです。
この記事を読んでくださっている皆さんも、そうした学びから得られる喜びが原動力となり、独学で色彩検定2級合格を目指すことができるでしょう。
独学が続きそうにない、と感じたら?
独学で色彩検定2級合格が可能だとしても、それが最善の方法かどうかは別問題ですよね。
忙しくて勉強時間を取りにくい、もともと集中力が続かないという方は、誰かに背中を押してもらわないと辛いかもしれません。
とはいえどこかのスクールに通うのは、会社勤めの方は特に、足が重く感じてしまいますよね。ポイントを押さえて効率良く勉強したい場合はどうすればいいのでしょうか。
実はそんな方におすすめの方法があります。それはオンライン学習講座です。パソコンとスマホのどちらにも対応しており、スキマ時間に受講できるという優れものです。
私が色彩検定2級の独学をしていたときは、通学の電車の中でテキストを読んだり問題演習をひたすら反復していました。
当時はスマホが一般的ではなかったのでこのような方法しかなかったのですが、そのときにスマホで先生による講義動画を見ることができていれば、要点を押さえて勉強することができ、さらに自信に繋がったと思います。
効率よく勉強して色彩検定2級の合格を目指すなら、ただの独学よりこのようなサービスを使った方が確実でしょうね。
いかがでしたか?色彩検定2級への挑み方のヒントが得られたでしょうか。
今回は、色彩検定2級合格は独学でも無理ではないが、オンライン講座という強力な助っ人も存在するということについてお話ししました。
次回は、色彩検定2級のどんなところが難しいのかを、より具体的にご紹介しますね。
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