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色彩検定2級講師が教える学習ポイント|2級の概要と3級との違いについて

色彩検定2級講師が教える学習ポイント|2級の概要と3級との違いについて

こんにちは、オンスク運営事務局です。

オンスクでは、リクエストが多かった色彩検定2級講座をついに開講いたしました!

そこで今回は特別に、色彩検定2級講座を担当された長澤先生に、色彩検定2級の学習ポイントについて語っていただくことになりました!
連載は全5回。色彩検定に興味がある方、2級学習中の方、必見です。

それではご覧ください!

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皆さん、はじめまして。
色彩検定2級講座を担当しております長澤陽子です。
こちらのコラムでは、色彩検定2級の「合格ポイント」をお伝えしていきます。

今回は、初回ですので『色彩検定2級の概要と3級との違い』についてお話しします。

色彩検定2級の概要

まずは検定試験方式の違いについてです。
2級は、マークシート形式の他に一部記述が含まれます
マークシート形式は、3級と同様にすべて4択。
記述は、5問程度です。記述についての詳しい内容は、改めてご紹介します。

試験時間も10分増え、80分間となります。
合格率は例年63%程度ですので、初学者でも十分合格を狙える範囲です。

  3級 2級
試験方式 マークシート方式(4肢択一) マークシート方式(4肢択一)
記述式5問程度
試験時間 70分 80分
合格率 約75% 約63%

※2016年度。色彩検定協会HPより

色彩検定3級との違い

中には、「2級からの受験を考えている」という方もいらっしゃるかもしれません。

1つ助言をしておくと、2級は3級基礎の積み上げで応用です。2級テキストは、3級基礎を理解している前提で進められています。

ですので、受験するしないに関わらず、3級から学習を始めることをおすすめします

では、具体的な違いを見ていきましょう。
3級では、表色系と言えばPCCSが中心でした。
2級では、PCCSに加え新たな表色系としてマンセル表色系が追加されます。PCCSと同様に色の三属性や色相環について学びますが、国際的にも通用する表色系となりますので、ビジネスへの応用も可能です。

マンセル表色系の色相環(20色相)

マンセル表色系の色相環(20色相)

配色についても、新たな配色が追加されます。
3級では2色配色が中心でしたが、2級では多色配色が追加されます。この時に、3級の基礎的な配色を理解していないと難しくなってきます。

また、新たに配色調和理論が追加されています。なぜ、その配色が調和するのかまで深く学ぶことで理論的に説明することができるようになります。

各級の配色のイメージ(参考)

各級の配色のイメージ(参考)

光と色では、3級の内容をもう少し深く掘り下げていきます。「なぜ色が見えるのか」から、「なぜその色で見えるのか」まで学びます。照明についても新たな種類が追加されています

2級は、3級の応用とご紹介しましたが、テキストの後半戦がその部分となります。

配色イメージやビジュアル(Webデザイン等)、プロダクト、エクステリア環境(建物外観など)が新たに追加され、2級のファッションとインテリアは更に深いところまでを学びます

プロダクトイメージ例

プロダクトイメージ例

各章は、縦割りではなくすべて横の繋がりを持っています
3級で学んだ基礎、2級で積み上げた内容が、様々な分野に応用され、更にはご自身のビジネスに活かすことも可能です。

【3級と2級の試験内容】
3級 2級
色のはたらき
色のはたらき
生活と色
身の回りの色の見え方
光と色
色はなぜ見えるのか?
眼のしくみ
照明と色の見え方
混色
光の性質と色
視覚系の構造と色
照明
色の表示
色の分類と三属性
PCCS
言葉による色表示
マンセル表色系
色名
色彩心理
色の心理的効果
色の視覚効果
色の知覚的効果
色彩調和
配色の基本的な考え方
色相から配色を考える
トーンから配色を考える
配色の基本的な技法
配色演習の解答例と解説
色彩調和
自然の秩序からの色彩調和
自然から学ぶ配色
配色技法
配色演習の解答例と解説
色彩効果
色彩と構成
色彩と生活
色彩と生活
配色イメージ
配色イメージ
ビジュアル
ビジュアルデザインと色彩
ファッション
ファッションとは
ファッションと色彩
ファッション企画
ファッションと配色
繊維
売り場における商品陳列と色彩
プロダクト
プロダクトデザインと色彩
インテリア
インテリアと色彩
インテリアのカラーコーディネーション
インテリアデザインと色彩
インテリアの配色
インテリアスタイルと色彩
インテリアの素材
インテリアの照明
エクステリア環境
エクステリア環境と色彩
エクステリア環境のカラーコーディネーション
住宅のエクステリア環境色彩
住宅エクステリア材料
住宅エクステリアの照明
住宅エクステリアにおける色彩計画の手順
慣用色名
慣用色名 慣用色名

参考:色彩検定協会 試験レベル

3級は、専門用語や配色ルールを理解するという色の基礎が中心でした。覚えるだけでいっぱいいっぱいという方もいらしたことでしょう。

ですが、2級は学んだ知識をどう実際に応用できるかですので、学習を進めるにつれて、色の幅広さや可能性、楽しさを、きっと感じていただけることと思います。

いかがでしたでしょうか。
次回からは「色彩検定2級の学習ポイント」をお伝えします。

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