色彩検定3級講座担当の長澤陽子です。
前回までの2回では、色彩検定が試験直前だったということで「合格」するためのポイントをお伝えしてきました。
今回は、「これから色を勉強してみたい人」のためのお話をしていきます。
最初は「色ってどんなことを勉強するの」から。色はあまりにも身近にありすぎて、何をどう学ぶのかイマイチ分かりづらいかもしれません。そこを一気に解決して行きます。
その1.色を知る(色のしくみ)
最初は色を知る、色のしくみを理解することからはじめて行きます。
普段の話し言葉の中でも「薄いピンク」や「暗い青」という風に色を表現します。ですが、この表現の仕方はとても曖昧で人によって想像する色は異なってしまいます。
その部分を、どんな色みか、どんな明るさ・暗さなのか、鮮やかか・くすんでいるかを誰もが理解できるよう整理し、表現できる方法を学びます。これが色を知り、色のしくみを理解することです。
その2.色を組み合わせる
色のしくみが分かったら、次は色の組み合わせ方です。
色を組み合わせる、と聞くとセンスという言葉が頭に浮かんでしまうかもしれません。ですが、センスはまったく関係ありません。こう聴くと、少し安心した方もいらっしゃるかもしれませんね。
色の組み合わせ方には「配色ルール」というものが存在し、そのルールに沿って学習を進めて行きます。配色ルールを理解することによって、誰でも調和の取れた色の組み合わせができるようになります。
その3.その場に合った色を選び組み合わせる
色のしくみ、色の組み合わせ方が分かったら、次はその場にあった色の選び方、組み合わせ方を学んで行きます。
例えば、ファッションとインテリア。私は「青」が好き、だからファッションに青を取り入れる。好きな色を自分のファッションに取り入れることは、とても楽しいことですね。「紺色」と「水色」を組み合わせれば、まとまりも良く品良くなりますし、「紺色」と「茶色」ような反対の色を組み合わせも、意外にもバランス良くまとまります。
では、青が好きだからと部屋の壁の色を青にするのはどうでしょうか。一概に青はインテリアに取り入れてはダメとは言えませんが、例えば「鮮やかな青い壁」というのは現実的にはありえません。
このように、その場に応じて色を選び、組み合わせ方を学ぶことで様々な場所に応用をすることができます。
いかがでしたでしょうか。色について、どんなことを学ぶのか理解していただけましたか?
次回はもう少し深く、「学んだ色知識がどんなシーンで活用できるか」をお話しいたします。楽しみにしていてくださいね。
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