色彩検定3級講座担当の長澤陽子です。
「こんなに活かせる!色の世界(全10回)」の第8回目。今回は、「ライフシーンでの活用例」の1回目です。
一番身近な物といったら、ファッションでしょうか。
自分の好きな色、好きな物を身に付けると気持ちが上がるものです。
ところで、ファッションは、自分だけが楽しむもの、自分だけのものと思っていませんか?
実は、装う人がいて、それを見る人がいるという一方通行ではなく、ファッションは双方向のものなのです。
ビジネスの現場では、誰もが「仕事ができる人」「信頼できる人」と思ってもらいたいもの。
逆に、プライベートでは、「可愛らしい人」「優しい人」など人それぞれあることでしょう。
それでは、ビジネスとプライベートにおける簡単な「色」の活用例をご案内します。
ビジネスの現場でのファッション
男性であれば、いつもダークスーツという方も多いですし、ワイシャツも色物はNGという企業もあります。なかなか色を身に付けるのが難しい場合も多いですね。
そんな時は、ネクタイに色を使って行きましょう。
スーツ着用時の第一印象の決め手は、なんと言ってもネクタイの色です。
印象作りにとても大きな影響を与えますから、使わない手はありません。
例えば、お客様にこちらの熱意を伝えたい。そんな時は、赤系のネクタイがベストです。
赤には「情熱的」「行動的」「活動的」なイメージがあり、そのままの印象を相手に与えます。
また、お客様から信頼性を勝ち取りたい、謝罪の現場では、青系のネクタイがベストです。
青には「誠実「冷静」「知的」なイメージがあり、謝罪会見のネクタイの色として良く使われています。
プライベートでのファッション
ビジネスの現場とは違い、好きな色を気兼ねなく取り入れられるのがプライベートです。
女性であれば、ビジネスとは違い「可愛らしい人」と思われたいという方もいらっしゃいますよね。
一般的に「可愛らしい=ピンク」のイメージが強いですが、ピンクをファッションに取り入るのは苦手…という女性も少なくありません。
そんな時は、白を多く含んだペールトーンを取り入れましょう。
ピンクでなくても、淡いブルーやグリーン、パープルは女性らしい柔らかさと可愛らしさを演出することができます。
ですが、ペールトーンは白を多く含むため、膨張する色でもあります。
膨張が気になる時は、トップにペールトーンを、ボトムにグレーや紺などの収縮する色を、それぞれ合わせます。
すると、下半身はすっきり見え、顔周りはそのままの可愛らしいイメージを残すことができます。
いかがでしたでしょうか。
ファッションは、一方通ではなく双方向のもの。この部分も少し意識しながら、ファッションに取り入れてみてください。
次回は、もうひとつのライフシーンへの活用例をご紹介します。お楽しみに。
関連する記事が他にもあります