日本のきもの文化を体系的に学べる「きもの文化検定」 気になる勉強時間と合格率は？

皆さん、こんにちは！
日本が世界に誇る伝統文化「きもの」。前回の記事では、きものの文化を体系的に学べる「きもの文化検定」の試験概要についてお話ししました。

ですがご興味を持たれた方の中には、
「仕事をしながらでも、きもの文化検定って取得できるかな～？受験なんて久しぶりだから勉強時間も気になるな…」
と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。

きもの文化検定では、まずは初級レベルの5・4級に合格してから上級ランクを受験できるシステムです。

そこで今回は、初級レベルの5・4級はどんな人が受験しているのか、気になる合格率、勉強時間はどのくらい確保すればよいのかについてお話しします。

きもの文化検定はどんな人が受験してる？

きもの文化検定の5・4級は、きものの知識をまだ持っていない人を始め、学生、主婦、呉服屋の店員さん、着付け講師、きもの愛好家など、様々な人が受験しているんですよ。

もしあなたがきもの初心者さんでも、
「もっときものについての知識を得たい！きものの正しい収納方法を知りたい！」
など前向きな気持ちがあるなら、ぜひ勉強してみてください。

さてどんな人がきもの文化検定に合格したのか、「職業別」と「年代別」のデータを見てみましょう。
※2017年10月22日実施　第12回きもの文化検定結果報告　初級（5・4級）より

職業別に見てみると、もっとも難易度が低い「5級」に合格したのは学生が断トツ。

「4級」の合格者は社会人、主婦、和装業界関係者が多いですね。仕事や家事をしながらでもちゃんと検定に合格できることがわかります。

年代別に見てみると、「5級」合格者は20代が半数以上を占めています。
「4級」合格者では、20代と40代が多いですね。

中には70代や80代の合格者もいらっしゃるのですから、若い世代が頑張らないわけにはいきません！ちなみに合格者の男女比は、男性が11％、女性が89％です。

きもの文化検定の合格率はどのくらい？

「よし、きもの文化検定を受験してみよう！」と決めた方が、次に気になるのは合格率ですよね。5・4級は、決して心配するほど難しくありませんし、合格率もかなり高いんです。

全国各地の受験会場ごとの申込者と5・4級の合格者数から、どのくらいの合格率だったのか計算してみました。
※2017年10月22日実施　第12回きもの文化検定結果報告　初級（5・4級）より

【きもの文化検定 地区別合格率】

受験地名	5・4級合格率
東京	88.0％
大阪	88.7％
名古屋	89.9％
京都	82.3％
広島	79.2％
福岡	72.7％
岡山	84.6％
仙台	94.4％
奈良	94.4％
金沢	87.5％
学校受験	83.7％
平均	86.0％

※合格率は小数第2位を四捨五入

「5・4級合格率」に注目してください。受験地でややバラつきがあるものの、平均で「86％」と高い合格率になっています。初級というだけあって、多くの受験者が合格しているんですね！

受験地は自分の希望で選ぶことができます。受験地と受験会場の詳細は、きもの文化検定のホームページ内に記載されますので、申込み前に必ず確認してくださいね。

きもの文化検定の初級レベルに合格するための勉強時間は？

記憶力だけに着目すれば、できるだけ若いうちに受験勉強するほうがラクですよね。
ただ、きもの文化検定の初級レベル5・4級においては、大学受験などと違い、経験値や今までどのくらいきものの世界に触れていたかで勉強時間は自ずと変わってきます。

きものの種類や小物の名前など、まったくと言ってよいほど知識がない方なら、2～3ヵ月程度は勉強時間を用意しましょう。

きものの知識を多少お持ちの方であれば、勉強時間は1～2ヵ月程度確保すればよいでしょう。

なお、教材「きもの文化検定公式教本Ⅰ」や「過去の問題集（名称例：きもの文化検定問題集2017）」は早めに用意しておきましょう。

いずれも、きもの文化検定の事務センターで購入できますが、到着するまでに10日前後かかります。お近くに有名書店があれば直接購入したほうが早いですね。本の通販サイトでも購入できます。

手元に置いてパラパラ見ていくうちに、きもの文化検定の勉強時間が苦ではないどころか、ワクワクする勉強時間になるはずですよ。

今回はきもの文化検定の初級（5・4級）の合格率や勉強時間についてお話ししました。初級の合格率は高いですが、仕事を持っている人は余裕を持って勉強時間を確保しておきましょうね。

さて、次回はきもの文化検定が就職にどのように役立つのかについてお話しします。どうぞお楽しみに！