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「基礎的な物理学と化学」が苦手な方の学習法|合格者がやさしく語る。乙4学習体験記

「基礎的な物理学と化学」が苦手な方の学習法|合格者がやさしく語る。乙4学習体験記

「危険物乙4」(以下乙4)の試験科目のうち「基礎的な物理学および基礎的な化学」については、乙4のテキストに書かれていることを把握してから、問題を解いて理解度を上げていくのが確実な勉強方法です。

たとえ中学・高校時代に化学や物理がそれほど得意でなくても、乙4のこの分野についてはそれほど難しい内容ではありません。
乙4の危険物の多くは有機化合物であり、高校の化学に出てくる物質が多いです。

連載「合格者がやさしく語る。乙4学習体験記(全5回)」も第3回。
今回は私の体験をもとに、「基礎的な物理学および基礎的な化学」をどう勉強したらよいか、苦手意識がある方も安心できるように紹介していきます。

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乙4の「基礎的な物理学」はどんな内容?

乙4に関わる基礎的な物理学は、危険物を扱ううえでの基本的な項目(熱伝導率、体膨張率、密度、圧力、静電気など、中学高校で学ぶ物理のうち基本的な項目)を中心とした内容です。

漢字ばかりでとっつきにくそうですが、実のところ熱伝導率や体膨張率などは、小学校の「熱の伝わり方」と「物のあたたまり方」にちょっと色をつけたぐらいです。30分ほど学習してみるとそのことに気づくでしょう。

小学校以来物理を苦手としていた私の体験をお話ししましょう。乙4のテキストには要所要所にわかりやすい文章や図があります。これらがとても理解の助けになりました。数式に頼らなくても直感的に文章や図でわかる内容ばかりです。

まずは毛嫌いしないで内容をつかみ、問題練習をして自信をつけてください。物理学といえどそれほど難しくはないことは、体験してもらえればわかっていただけるでしょう。

物理学は苦手だから…と手をつけないでいると、簡単なはずの内容でも、あせって難しく思えてしまいかねません。早めに取りかかることがおすすめです。

乙4の「基礎的な化学」はどんな内容?

乙4に関わる基礎的な化学は、危険物を扱うための基本的な項目(物質の三態、融解と凝固、気化と凝縮、原子や分子などの物理化学、酸化と還元などの物質の変化、物質の種類など、中学校プラス一部高校の化学基礎)を中心とした内容です。

物理学のときと同じく漢字でずらずらと書かれると、文系の方は“寄るな~!”と言いたくなるかもしれませんね。

しかし、いずれも小学校で教わる「状態と変化」「物のすがた」と「物の燃え方」に中学校の「身のまわりの物質」程度の内容です。
急がば回れで、むしろそうした基礎について見直してみるとよいかもしれません。危険物のテキスト内容の理解が早まります。

化学や物理の入門レベルの内容をつかめてきたら、乙4のテキストと問題練習に移ります。問題を解いて問題集の解説を理解し、再び解く、という方法がおすすめです。

「物理学と化学」の学習には小中学校の教科書が役に立つ!

乙4の資格取得をめざすならば効率のよい学習をしたいはず。
でも中には、“危険物のテキストはあまりに手短かにまとめられていてわかりにくい“という人もいるかと思います。

危険物のテキストがわかりにくいと感じるときには、小中学校の理科の教科書を見直すところから勉強をはじめるのも一案です。

入門レベルとなる中学校の理科の教科書を手に入れてください。新しいものでなくてかまいません。
または「小中学校の理科をやり直す…」といった本が書店にあります。これを一読してみるのもよいでしょう。

私の体験上、理解できないまま学習を進めるよりも、思い切って基本に戻る方法を取るほうが、結果的には効率がよいです。わかりやすい教科書や本の「化学と物理の分野」を一読すれば、乙4の試験範囲をひととおりつかめます。
この段階で乙4の問題の一部を解くことすら可能でしょう。

このように、乙4の「基礎的な物理学と化学」の問題は、中学校レベルを中心とした内容がかなりの割合を占めていることがおわかりいただけたのはないでしょうか。
残りの問題については乙4のテキストの物理と化学に全体的に目を通し、問題を繰り返し解くことでレベルアップしていけるはずです。

以上、乙4の「基礎的な物理学と化学」の学習のポイントについてご紹介しました。

基礎的な物理学と化学に関してはまずは基本をつかんだうえで、乙4のテキストや問題集に進むという2段階の方式をとりましょう。
そのほうがより理解が進み、合格の手応えが得られますし、その後の実務にも役立ちます。

次回の第4回は乙4の最後の学習分野である「危険物の性質と火災予防・消火方法」のお話をします。お楽しみに♪

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