【問題】
カルシウムは○○とともにとると吸収が悪い。次の2つから○○にあてはまる正解を選択してください。
1. マグネシウム
2. リン
(家庭料理技能検定3・4級レベル。答えは記事の最後にあります)
皆さん、こんにちは!
連載「家庭料理技能検定とは?」、前回は、家庭料理技能検定を学ぶことで、生涯を通じて健全な食生活が送れるメリットをご紹介しましたね。
実は、家庭料理技能検定は、仕事や就職にも役に立つんです。
最終回となる今回は、前回お伝えしきれなかった、家庭料理技能検定が仕事や就職にどのように役に立つのかを、合格者や私の体験談も交えてお話しします。
家庭料理技能検定は仕事の幅を広げるのに役に立つ
家庭料理技能検定で学べる知識や調理技術習得の領域は、5級・4級の小学生レベルから1級の栄養系大学卒業レベルまでと、幅広いのが特徴でしたよね。
すでに食などに関する仕事に就いている方にも、家庭料理技能検定は役に立ちますよ!仕事に活かすなら、やはり3級以上の検定受験をおすすめします。
例えば、あなたが個人オーナーの飲食店で調理担当者として働いているとしましょう。家庭料理技能検定を学習する前は、店側から言われたメニューを美味しく作ることに全力を注いでいるはずです。
学習後のあなたは、「こんなメニューはどうでしょう?美味しさも栄養も、見た目もバッチリです!」と、店側に提案することもできるようになり、仕事の幅が広がるのではないでしょうか。
お店によっては、検定にチャレンジして頑張るあなたの姿を評価して、昇格につながるかもしれませんよ!
家庭料理技能検定は国家資格保有者にも役に立つ
家庭料理技能検定は、栄養系や調理系の学校で学ぶ内容に肉づけができるので、国家資格保有者にも役に立ちます。
栄養士や管理栄養士、調理師といった国家資格を保有している方は、家庭料理技能検定の準1級以上を受験することが多いようです。
栄養士や管理栄養士は、学校では教えられなかった調理技術を学べますし、調理師は、栄養素や食へのより深い知識が身に付きますからね。
公式HP内に掲載された、成績優秀受賞者の代表として謝辞を述べた方のお声が、参考になるのでご紹介しますね。
謝辞を述べたのは、「料理ができる管理栄養士」を目標にするTさん。チャーハンも満足に作れず料理が得意でなかったTさんは、3級、2級、準1級と確実にステップアップします。
家庭料理技能検定の資格を取得したおかげで、自信がついたそうです。今後は1級合格を目指すそうですよ。
管理栄養士さんのNさんのお声も参考になります。知識だけでなく、料理ができなければ社会では信頼が得られないことを知り、家庭料理技能検定1級を取得したそうです。
ほかにも、調理師、介護士、薬剤師、料理教室を開催予定の方など、様々な職種の方が家庭料理技能検定を仕事に役立てています。
家庭料理技能検定は調理技術習得の証明や円滑な人間関係にも役に立つ
私が現場で経験したことですが、先輩栄養士が調理師さんに「栄養士は調理ができないのに偉そうだ。こんなメニューじゃ時間ばっかりかかるよ」と言われている場面を目にしました。
そんなギクシャクした関係性だったので、先輩栄養士が献立の紙を調理師さんに手渡しても、返事すら返ってこなかったんです。
確かに、両者は学ぶ内容が違うので、調理師さんに比べて栄養士や管理栄養士の調理技術は低いと言わざるを得ません。
実際、仕事の現場では、栄養士や管理栄養士は献立しか作れないと思われがちなんです。そう思われたくなくて、家庭料理技能検定の資格を取得した栄養士さんもいます。
現場で働く栄養士さんたちの調理技術修得の証明はもちろん、調理師さんの作業効率まで考えられるようになるので、職場の人間関係をスムーズにするのにも役に立つと思いますよ。
家庭料理技能検定は就職にも役に立つ
家庭料理技能検定の学習内容が役に立つのはもちろんですが、検定に合格して資格を取得すると、就職活動の場面でも役に立ちます。
50年以上の歴史を持つ家庭料理技能検定は、文部科学省などの省庁からの後援を受けており、社会的に通用する価値ある資格です。調理系職種への就職活動やアルバイトを探す際は、ぜひ資格をアピールしましょう!
履歴書や調査書に資格を書くことで、ご自身が得た栄養の知識や調理技術を、客観的に証明する手段になります。
例えば、面接時に志望理由を聞かれた際に、「食べることや料理が好きだから」と答えた人と、同じ答えに加えて家庭料理技能検定の資格を持っている人がいたとします。
あなたが面接官なら、どちらの人を採用しますか?おそらく、実践的能力を期待して、資格保有者を優先するのではないでしょうか。
調理師免許を取得できる専門校でも、進学や就職に有利になるとして、家庭料理技能検定4級を団体受験するケースがあるんですよ。
さて、5回に渡り家庭料理技能検定について様々な角度からお話ししてきました。豊かな食生活のノウハウを身に付けたい方、仕事や就職に役立てたい方、生涯役に立つ家庭料理技能検定に、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
【冒頭の問題の答え】
正解は2.のリンでした!
リンは魚や肉、卵、乳製品などに多く含まれており、骨や歯の形成などに欠かせないミネラルです。
しかし、リンを摂り過ぎるとカルシウムの吸収を妨げて、骨粗しょう症の要因となったり疲れやすくなったりします。特に、清涼飲料水やスナック菓子などには食品添加物としてリンが添加されているので、くれぐれも食べ過ぎには注意しましょうね。
もし、食べ過ぎてしまったら、カルシウムが豊富なひじきや豆腐、チーズ、小松菜などを食べてバランスを取りましょう!
参考URL:
https://www.ryouken.jp/ryoken_merit.action
https://www.ryouken.jp/CONTENT/documents/syaji_01.pdf
https://www.ryouken.jp/passed_students.action
http://www.hanasakitokuharu-h.info/hanasaki_news/marche/marche/
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