飲食業やホテル業界などの接客業では、お客様とのコミュニケーションや対応の仕方が重要です。
そのため接客業への就職を考えている人の中には、接客スキルを身に付けられるサービス接遇検定の取得を考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、サービス接遇検定の試験内容や就職や転職におけるメリットについて見ていきます。
サービス接遇検定って就職に役立つの?資格概要を紹介します!
サービス接遇検定とは、接客に必要なスキルやコミュニケーション能力を総合的に判定する検定試験で、公益財団法人実務技能検定協会が主催しています。
企業の中には、従業員に対して接遇マナーの重要性を説いているところも少なくありません。いい商品をお客様に販売しても、従業員の対応に問題があれば、その満足度が半減してしまうのがその理由です。
そのため各企業は、顧客満足度を上げるため、従業員に対して接遇マナーを求めています。特に高レベルの接客が求められる業界では、この資格の需要も高まっています。
このような理由により、就職希望の学生や転職希望者がこの資格を持っていると有利になることは間違いありません。
サービス接遇検定は、1級、準1級、2級、3級に分かれていますが、複数の級の同時受験も可能なので、就職・転職活動中の方でも効率よく取得できるでしょう。
試験内容ですが、サービススタッフの資質、専門知識、一般知識の「理論」領域と、対人技能、実務の「実技」領域に分かれています。
サービス接遇検定 試験内容「理論」① サービスマインドを身に付ける!“専門知識”
“専門知識”の出題では、業務上お客様と接客する際の対応方法に関する知識が問われます。
例えば、どのようなやり方がお客様を気遣ったサービスなのかという判断を求められるのです。
また、年齢層に合ったお店にしようとする場合、どのようなレイアウトにするかという出題もあります。
“専門知識”の出題内容を理解できるようになると、お客様のことを第一に考えたサービスを提供できるようになります。
“専門知識”の出題内容は、サービスマインドを身に付けるものだと言えるでしょう。
サービス接遇検定 試験内容「理論」② “一般知識”は最低限知っておくべき
お客様との接客をする際、コミュニケーションを取るため、適度な会話をしながら行うのが一般的です。その際、常識的な知識に欠けてしまうと信用を失ってしまいます。
そのためサービス接遇検定では、最低限身に付けておく必要のある“一般知識”が出題範囲となっています。
具体的な出題内容ですが、雑煮は正月に関連する飲食物か否か、円安や円高になるとと生活でどのような影響が出るのかといった内容があります。
サービス接遇検定 試験内容「実技」① 接客の基礎!“対人技能”
接客は机の上で学ぶよりも、実際に行いながら学んだほうが身に付きやすい技能と言えるでしょう。
そのためサービス接遇検定では、実技における接客の基礎を問う“対人技能”があるのです。実例に沿った出題内容となっており、接客する際にも活かせます。
具体的な出題内容ですが、お客様の電話が留守番電話になっていた場合、どのように対応するのか、接客の際にどのように敬語を使えばいいのか、などです。
この分野は試験に合格するためだけでなく、接客実技のスキルアップを意識して勉強するといいでしょう。
サービス接遇検定 試験内容「実技」② “実務技能”とは場を読み行動する力
“実務技能”とは接客する技能がどの程度あるのかを問うもので、対人技能と共に「実技」領域の中に組み込まれています。
問題では例えば、販売店舗でお客様から在庫切れの商品の注文を受けた場合の対応方法を判断しなければなりません。 また、サービスを受けた時のお客様の心理を、表情や状況などから読み取る事例も出題されています。
実務技能は、接客業をしていると実際に起こり得る事例が題材になっているので、接客の際、この分野で学んだことは役に立つでしょう。
結局、サービス接遇検定の資格をとるメリットって?
サービス接遇検定の資格を取得すると、人との接し方が上手になるメリットがあります。
どのような業種でも、商品を購入してくれたり、サービスを受けたりしてくれる人との接客は欠かせません。お客様が気持ちよく感じる対応をすれば、自分に対して良い印象を抱き、継続的に取引してもらえるようになるでしょう。
また、人と接するスキルは同じ職場の従業員に対しても発揮できます。従業員同士のコミュニケーションが良くなれば、スムーズに仕事が進み、良い結果を出すことが可能です。
まとめ
サービス接遇検定を取得すれば、企業が従業員に求める接遇マナーをクリアすることができるでしょう。
また、人との接し方が上手になるので、同じ職場の従業員との関係構築にも役立ちます。
この検定試験の出題内容には、知識だけでなく実務的なことも含まれているので、仕事へ直接活かすことが可能です。接客が必要な業界へ就職・転職を希望する方にとって、まさにうってつけの検定と言えるでしょう。
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