「雑談」を苦手と感じている人は意外に多いと言われています。
“定時で帰るため仕事に集中したいから、あえて雑談はしない”という、そもそも雑談の必要性を感じない人もいます。
しかし雑談を苦手と感じている人は、“自分と立場や年齢も考え方も異なる人を相手に、何を話したらよいのかわからない”というケースが多いようです。
実は、年齢が上がるにつれてその重要性を実感する雑談。今回は、職場で雑談が必要な理由を解説するとともに、職場での鉄板の雑談ネタ6つと、雑談上手になるためのコツを紹介いたします。
職場で雑談がなぜ必要なのか
職場での雑談のメリットは、第一に職場の人間関係を良好に保てることが挙げられます。
雑談の内容に意味がなくても、雑談を通したコミュニケーション形成により、仕事で相談をしたり助けを求めたりしやすい関係を築きやすくなります。
また、仕事の合間の雑談にはリフレッシュ効果があるので、適宜取り入れることでかえって仕事がはかどるというメリットもあります。
集中力が落ちてきたなと感じたり、目が疲れてきたタイミングで、少し雑談を取り入れるのが効果的です。
そして、雑談によって相手の考え方やプライベートの姿などを垣間見られるメリットもあります。相手のことをよく知ることで、意思疎通がしやすくなり、普段の仕事が円滑に行えるようになります。
職場での雑談ネタ6つ
1. 天気
年齢問わず興味を持ちやすい天気ネタは、雑談の鉄板です。
特に季節の変わり目や天気が変わりやすい時期などは、天気情報をチェックしておくとよいでしょう。
2. ニュース・TV番組の話題
社会人になると、職場の雑談のために毎朝ニュースをチェックする人も多いようです。
ニュースの中でも、比較的誰でも興味を示しやすい一般的な時事ネタが気軽に話せておすすめです。政治、宗教、専門性の高いニュースは避けましょう。
3. 地域の情報
「〇〇のランチが美味しくておすすめですよ」など、職場近辺のお店情報などの地域情報は、価値のある情報として喜ばれます。
ざっくばらんに会話が弾むのも特徴です。
4. 服装・持ち物・髪型
普段と違う服装・持ち物・髪型など、相手のちょっとした変化を観察するようにし、さりげなく褒めてみましょう。
相手も気分が良くなるので会話がはずみ、あなたへの好感度アップにも繋がります。
5. 趣味
共通の趣味がない場合は、自分の趣味の話よりも相手の趣味について聞きだすことをメインに会話をしましょう。自分の趣味に興味を示してもらうとうれしく感じる人は多いものです。
6. 業界の話題
セミナーに参加した時の話題など、仕事上で役に立つ情報を持っている場合は、価値のある話題として尊重されます。
飲み会などじっくり雑談する機会がある時には重宝しますので、普段から情報を入手するよう心がけておくのもいいですね。
雑談上手になるためのコツ
雑談が苦手と感じる人は、途中で会話が途切れたりしらけたりするのを心配する人が多いです。
実は、焦って話題を必死で探したり、うまく話そうと頑張ったりしなくても、上手な聞き手になることで自然と会話が弾むようになるコツがあります。
コツ① 復唱をしてから質問する
話をうまく続けるには、聞いた言葉を復唱してから、次の質問に移るようにしましょう。その話題に好意的なことが相手に伝わります。
(例)
相手:「今朝、電車が停まっちゃって、まいったよ」
自分:「電車が停まったのですか。事故か何かですか?」
コツ② リアクションを入れる
感想などのリアクションを合間に入れることで、相手が話しやすくなります。
(例)
相手:「今朝、電車が停まっちゃって、まいったよ」
自分:「電車が停まったのですか。それは大変でしたね。事故か何かですか?」
リアクションは、「さすがですね」「すごいですね」など相手を褒める言葉のほか、「私もそう思っていました」「それは困りますよね」など同調を示す言葉が便利です。
節度ある雑談で職場環境を良好に
職場の雑談は、節度を守って行うことで良い効果があります。 雑談に悪いイメージがついてしまいがちなのは、他人の悪口など周りが聞いていて嫌な気持ちになる内容や、長時間の雑談、大声や荒い言葉遣いでの雑談になってしまうからです。
あくまでも仕事優先なことを忘れず、マナーをわきまえた雑談にしましょう。
以上、雑談には多くのメリットがあることをおわかりいただけましたでしょうか?
雑談上手は仕事上手ともいえます。仕事の一環として、ぜひ取り入れてみてくださいね。
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