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第二種電気工事士の役割とは?実際の1日のスケジュールもご紹介します

第二種電気工事士の役割とは?実際の1日のスケジュールもご紹介します

連載「第二種電気工事士とは?」、前回までは、第二種電気工事士の資格概要や、資格取得のメリットなどをご紹介してきました。

連載3回目となる本記事では、第二種電気工事士の実際の働き方と、その役割をご紹介します。

筆者は自身のステップアップのため、第二種電気工事士を独学で取得しました。
現在は電気工事施工管理技士として働いていますが、日々電気工事士の方々と一緒に仕事をしています。

私が毎日身近で見ている電気工事士たちは、どんな風に1日が始まり、そして終えるのか。
今回は、働き方・役割と共に、電気工事士の実際の1日のスケジュールも一緒に見ていきたいと思います。

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第二種電気工事士の役割とは?

「電気」は、実際に目に見えるものではありませんが、私たちの生活になくてはならないものです。
しかし電気の存在自体が当たり前なので、電気について深く考えることはあまりないと思います。

その「電気」と一番密接に関わっているのが、電気工事士であると筆者は感じています。
身近なところでいうと、普段スマートフォンの充電に使っているコンセントも、家を明るくする照明の電源も、すべて電気工事士が取り付けています。
また、災害時等で電気災害があった場合に、現場に駆けつけて電気設備を復旧してくれるのも電気工事士です。

決して表立つ仕事ではないかもしれませんが、間違いなく社会の役に立ち、需要がなくならない職業といえるでしょう。
電気設備の安全を守りつつ、人々の生活を支えるために電気設備の工事を行うことが、電気工事士の大きな役割となります。

第二種電気工事士の1日のスケジュール

電気工事士の役割を理解するために、ここでは、実際に電気工事士が日々どんな働き方をしているのか見ていきましょう!

電気工事士の仕事の種類は多岐に渡り、本記事ですべてを紹介することは難しいです。
今回は、筆者も携わっている、電気工事の中で一番代表的な「建物電気工事」に従事している、第二種電気工事士の1日のスケジュールをご紹介します。

電気工事士の1日のスケジュール

 
時間 作業内容
8:00~8:30 朝礼・作業準備
8:30~12:00 電気工事
例:図面を見ながら決められた場所に配線や配管を施工したり、コンセントや照明器具などを設置したりします。
12:00~13:00 昼休憩
13:00~16:30 電気工事
例:午前中に行った工事の続きや、違う工事エリアの作業を行います。
16:30~17:00 片付けや次の日の準備に取り掛かって1日が終わります。

仕事内容によっては夜間作業も発生しますが、大まかにご説明すると上記のような流れです。

筆者の経験上ですが、1週間でみると、新築工事は日曜日が休日、改修工事は水曜日が休日の現場が多く、残業は繁忙期以外ほとんどありませんでした。
繁忙期は大体、年度末になることが多いイメージです。

第二種電気工事士の働き方、詳細を見てみよう!

では、先程のスケジュールで紹介した作業内容を、詳しく解説していきましょう。

朝礼

朝礼を行わない会社も多いですが、建設業界では朝礼をほぼ実施していると思われます。少なくとも、筆者の携わった現場では必ずありました。

朝礼の主な内容には、作業当日の各業者・作業内容や、当日の安全に通行できるルート、工事エリアの危険ポイントなどを作業員全員で共有することが挙げられます。

怖いことを言うようですが、建設業は一歩間違えると死に直結する作業も多々あります。
筆者は施工管理として安全管理も行っていますが、その安全注意事項を伝える場が朝礼です。
日々安全に作業できるように、電気工事士の方とタイムリーに情報共有を行っています。

電気工事は建築工事の下請となることがほとんどなので、建築業者を含めた全体朝礼を行った後に、電気設備として個別の朝礼を行うこともあり、やり方は現場によって様々です。

作業開始

朝礼が終わると、いよいよ作業開始です。
ここでの電気工事士の作業内容は(筆者が担当している施工管理の業務紹介にもなってしまいますが)、施工管理が作図した施工図を元に作業を進めることです。

基本的には、前日までに施工管理が図面を用意し、電気工事士と打ち合わせをしながら進捗状況を確認することで、円滑に工事が行われます。

図面や現場で気になる点は、施工管理と電気工事士が連携を取りあい、密に報告することが大事です。
電気工事士などの職人さんと呼ばれる人は、黙々と作業をしているイメージが強いかもしれませんが、実は人とコミュニケーションをとる場面が多くあるのです。

作業終了

作業が終了したら、現場の清掃や資材の片付けを行います。
片付け後に、次の日の資材準備や図面の確認、作業当日の日報を記入して、作業終了となります。

以上、第二種電気工事士の働き方の一例をご紹介しました。
電気設備には、今回ご紹介した建物電気設備の他に、鉄道電気設備やビルメンテナンスなど、多くの仕事領域がありますので、ご紹介したものはほんの一例になります。

ですが、第二種電気工事士が担当できるのは低圧(600V以下)の工事ですので、上記のような工事が大半を占めるでしょう。ぜひ、参考にしてみてください。

第二種電気工事士の役割とは?

連載「第二種電気工事士とは?」、今回は、第二種電気工事士の役割や実際の働き方についてご紹介しました。

筆者は、電気工事施工管理技士として電気工事士を管理する立場にありますが、電気工事士の作業員なしでは工事は成り立たないことを、身をもって体感しています。

また今回ご紹介したように、電気工事士とは間違いなく人の役に立つ仕事ですので、人のために働きたいと考えている方にはおすすめの職業です。
本記事を読んで、電気工事士という仕事に興味を持っていただけると嬉しいです。

さて次回は、第二種電気工事士の資格勉強はどんなところが楽しいのか、仕事におけるやりがいとは、というテーマで進めていきたいと思います。
資格勉強を楽しく進められるポイントが見つかりますので、資格に興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。

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