第二種電気工事士免許を取得したい理由として、現在の仕事に活かしたい、就職・転職に有利になる、などの様々な理由があると思います。
第二種電気工事士は、数多くある現場系資格の中でも、人気と汎用性がとても高い資格です。
では実際に、就職や転職に役立てる場合にはどのような仕事があるのでしょうか?
連載「第二種電気工事士とは?」、5回目の今回は、第二種電気工事士に独学で合格した筆者が、第二種電気工事士の具体的な就職・転職先や今後の見通し、さらには履歴書の記載ポイントまで、丁寧に解説していきます。
第二種電気工事士の就職・転職先にはどんなところがある?
第二種電気工事士の資格は、とても汎用性のある資格です。
汎用性といってもなかなかピンとこない方も多いと思いますので、実際にどんな就職先・転職先があるのか見ていきましょう!
電気工事作業員
第二種電気工事士を取得した場合、真っ先に考えられる仕事先は「電気工事作業員」でしょう。
電気工事士を含めた建設業界の働き手は、常に人材不足の状態です。
それを裏付けるデータとして、経済産業省の調査で第二種電気工事士は、2045年には想定需要8.6万人に対して0.3万人程度の人員が不足すると試算されています。
就職の段階で第二種電気工事士の資格を保有していると、すぐに電気工事の仕事を学べるうえに、会社側も即戦力となる人材を雇えますので、両者にとってメリットだといえるでしょう。
ビル設備管理
ビル設備管理の仕事は、その名の通り、ビルのメンテナンス業務を行う仕事です。
求人を見ると第二種電気工事士の資格がないと面接に進めないものや、資格保有者大歓迎といったものがほとんどです。
緊急時の対応や電気設備器具の交換の際に、電気の知識がありブレーカーに触れる電気工事士の資格は、ビルメンテナンス業務にとって重宝される資格となります。
また、ビル設備管理の仕事は60歳以上のシニア向け求人も多くあるため、第二種電気工事士資格を保有しているだけで、定年後の再就職の際にも有利になるでしょう。
施工管理
第二種電気工事士は、施工管理への就職・転職の際にも優位に働く資格となります。
実際に筆者も、第二種電気工事士の資格を保有しながら、電気工事施工管理技士として働いています。周りにも、最初は電気工事士として働き、途中から施工管理として働いている方がいます。
それほど、電気工事士と施工管理は近いところにある資格です。
ちなみに筆者は、第二種電気工事士の保有により、会社から資格手当を支給されています。資格の有無により給与の差が出ることも、資格を取得するうえでモチベーションになるのではないでしょうか。
第二種電気工事士の今後における需要は?
資格を取得する際に気になるのが、この資格を持つ人材の今後における需要はどうなのか?ということではないでしょうか。
結論から述べると、筆者は、第二種電気工事士の需要は今後も高く推移すると思います。理由は以下の通りです。
電気の仕事は、家庭用の電気機器の配線作業をはじめ、保守管理も含めると、あらゆる場面で世の中に必要とされているインフラです。
また、先程挙げた経済産業省の調査で、20年以上先の2045年でもまだ人材不足だという予測指標もあります。
他にも、第二種電気工事士が働く現場として多い建設業界全体も、少子高齢化に伴う人材不足が懸念されており、企業は常に人材を欲している状態が現実です。
これらのことから、第二種電気工事士の仕事は、今後も、世の中のために長く必要とされる資格といえるのではないでしょうか。
需要の高い第二種電気工事士という国家資格を取得し、技術と経験を身に付けると、自分自身の需要をさらに高めることができると思います。
就職・転職時に履歴書でアピールするポイント
数多くある就職・転職サイトを見るだけですぐにわかりますが、第二種電気工事士を保有しているだけで、選べる仕事の幅がとても広くなります。
履歴書の資格欄に記載して、どんどんアピールしていきましょう!
電気工事作業員として働く場合は、現場を移動しての仕事も多くなるため、普通自動車免許を必要とする求人もあります。そのため、普通自動車免許の資格も忘れずに履歴書に記載するようにしましょう。
もし、履歴書の資格欄に書ききれないほどの資格を保有している方は、就職・転職したい仕事に関連した資格を選別して記載することも大切です。
採用担当者が履歴書を見る時間や面接をする時間は限られています。限られた時間内に就職・転職に有利な資格をしっかりアピールできるよう、情報は必要なものだけをコンパクトに書くよう心掛けるとよいでしょう。
連載「第二種電気工事士とは?」、今回は、第二種電気工事士の就職・転職事情や、履歴書記載のポイントについて解説しました。
第二種電気工事士資格は、現場系資格の中でとても人気のある資格です。就職・転職に繋げやすい資格ですので、ぜひチャレンジしてみましょう!
さて、最終回となる次回は、第二種電気工事士資格のみではなく、さらにその先を狙ったダブルライセンス取得に向けて、第二種電気工事士と相性の良い資格をご紹介していきます。最後までぜひご覧ください。
参考URL:
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/hoan_shohi/denryoku_anzen/pdf/019_05_00.pdf
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