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第二種電気工事士とはどんな資格?類似資格とどう違う?

第二種電気工事士とはどんな資格?類似資格とどう違う?

「第二種電気工事士」とはどんな資格か、ご存じでしょうか。

連載「第二種電気工事士とは?」、第1回となる今回は、第二種電気工事士の試験内容資格取得後の仕事内容、そして上位資格である第一種電気工事士との違いについて、電気工事施工管理技士として日々奮闘中の筆者がご説明します。

電気分野に関連している国家資格は電気工事士以外にもあるので、他の電気関連資格との違いを理解し、第二種電気工事士への興味を深めていきましょう。

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第二種電気工事士の概要

第二種電気工事士の試験内容

第二種電気工事士は、経済産業省が試験を実施する国家資格です。

試験は年に2回(上期・下期)、全国で行われています。
試験には、筆記試験と技能試験があり、筆記試験に合格しないと技能試験に進むことができません。

筆記試験は、出題科目について、一般問題、配線図の記号等を、四肢択一方式によりマークシートで解答していく試験形式です。

技能試験は、事前に公表される13問の課題の中から、試験当日出題される1問を実際に施工するという試験形式です。

試験合格後は、住所地の都道府県知事に申請をすることで、免状の交付がなされます。

第二種電気工事士の仕事内容

第二種電気工事士は、住宅や店舗・ビル、工場などの新築時や改修工事の際に、電気設備配線図の通りに屋内配線を行い、照明器具の設置やコンセントの取付工事を実際に行うのが主な仕事です。

電気設備はとても便利ですが、使い方を誤ると死に直結する可能性もあります。
電気工事を行う際は、その安全を確保するために、工事の内容により、資格を保有している人でなければ行ってはならないことが『電気工事士法』という法律で定められています。
その資格が「電気工事士」なのです。

電気工事士の資格を取得すると、実際には、全国にある大手電力会社や新築戸建て・戸建てリフォームの際の電気工事を請負う会社など、各種電気工事関連業者に就職する際、有利になるでしょう。

第二種電気工事士と第一種電気工事士の違い

電気工事士は、従事できる工事の範囲によって、第一種電気工事士と第二種電気工事士に分けられています。ここでは、この2つの資格の違いについて解説します。

第二種電気工事士が従事できる工事

第二種電気工事を取得したからといって、すべての電気工事ができるわけではありません。

第二種電気工事士は、一般用電気工作物(低圧600V以下で受電している電気設備)の工事に従事することができます。

ちなみに低圧とは、電気設備基準における送電電圧の規格の一つであり、直流750V以下・交流600V以下のものをいいます。筆記試験にも出題される内容なので、この際に覚えておきましょう!

上位資格「第一種電気工事士」とは?

第一種電気工事士とは、第二種電気工事士が従事できる範囲にプラスして、自家用電気工作物(最大電力500キロワット未満)の工場、ビルなどの工事にも従事できる国家資格です。

なお第一種電気工事士は、免状取得のために3年以上の実務経験が必要になります。資格取得を目指すなら、誰でも受験できる第二種電気工事士から挑戦するのがおすすめです。

第二種電気工事士と類似の資格

最後は、電気関連の国家資格で、第二種電気工事士以外の代表的なものをご紹介していきます。

電気主任技術者

「電験三種」という言葉を見たり聞いたりしたことはないでしょうか。
電気関連の中ではかなりメジャーな国家資格だと思われますので、電気関連で働いている方であれば、聞いたことがあるかもしれませんね。

この電験三種とは、もともと第三種電気主任技術者試験の略称であり、実際には一種・二種、そして三種が存在します。

一種が最高難易度の資格になりますが、三種の試験も合格率が毎年10%前後と、かなり難しい資格です。ただ、受験すること自体は制限がないため、誰でも受験することが可能です。

電気工事士との違いを簡単に説明すると、電気工事士は実際に工事に従事するための資格ですが、電気主任技術者は電気設備の工事、維持・運用のために保安の監督をする仕事になります。

電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士とは、工事の保安監督や施工計画、工事品質の管理などを行える国家資格です。
電気工事士が工事するための配線施工図などを作成するのも、施工管理技士の仕事です。

電気工事施工管理技士は1級と2級の資格がありますが、2級でも受験に実務経験が必要な資格になるため、電気工事士より受験へのハードルが高いと言えるでしょう。

電気関連の資格比較

 
  電気工事士 電気主任技術者 電気工事施行管理技士
法律 電気工事士法 電気事業法 建設業法
所管 経済産業省 経済産業省 国土交通省
種類 第一種~
第二種~
第一種~
第二種~
第三種~
1級~
2級~
できること 一般用電気工作物の工事(第一種・第二種)
事業用電気工作物の工事(第一種のみ)
事業用電気工作物の工事・維持・運用に関する保安の監督 ・建設工事で工事を請け負う
・工事の保安監督、施行計画・工事品質の管理等を行う

第二種電気工事士とはどんな資格?類似資格とどう違う?

今回は、第二種電気工事士の資格とは?という疑問に答えるべく、他の類似資格と比較をしながら第二種電気工事士についてご紹介しました。

第二種電気工事士は、受験資格がなく誰でも受験できて、求人も多い国家資格ですので、興味がある方はどんどん資格試験に挑戦してみましょう!

次回は、第二種電気工事士を取得するとどんなメリットや活かし方があるのかご紹介していきます!筆者の体験なども紹介する予定ですので、ぜひお楽しみに!

はじめての第二種電気工事士講座

参考URL
https://www.shiken.or.jp/situation/s-construction02.html

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