中国語が話せると仕事にこう活かせる！HSK2級で中国語入門を果たそう

実は海外営業だけではない、語学を活かせる職種

皆さんご存じのように、会社の1つの取引には、様々な部署や職種の人が関わっています。
それゆえ中国向けの取引では、中国市場の窓口となる営業部署はもちろん、それ以外の部署や業務でも中国語が求められる場合があります。

例えば、現在私が携わっている貿易業務もまさにその1つ。
貿易業務とは、製品を海外のお客様の元へ納入する段取りを整える仕事です。

貿易書類は英語でのやり取りが主ですが、中国向けの輸出となると、それらの書類を作成するまでに相手方から入手した中国語の資料に目を通さなければいけないことも多々あります。
また、お客様と直接やり取りはないものの、顧客を仲介してくれた中国の商社とやり取りをすることも。

このように考えると、中国語が役に立つ仕事の種類は実に多様で、単に「自社の海外営業窓口」対「海外顧客」という構図に限らないことがわかります。

「中国語ができる日本人」だからできること

もしあなたの周りで中国語を勉強し始めた同僚がいたら、どう思いますか。

もしかしたら、多くの人はこう感じるかもしれません。「中国語が必要な時はわざわざあなたが出て行かなくても、中国人の社員にお願いすればいいんじゃない？」と。

確かに現在、日本の多くの会社で中国人が働いています。実際、私の会社にも中国出身の方がいますが、その方々は日本語も達者で、ハートも強く、優秀な人が多いです。

でもそこで、自分が勉強を始めてもどうせ大した勉強成果は得られないだろう…と中国語学習への熱意が削がれるようではいけません！
なぜなら、「中国語ができる日本人だからこそのメリット」というのが存在するからです。

メリット①誰よりも早く情報を察知できる！

上述の「中国語ができる日本人だからこそのメリット」、まずは情報が得やすいということが挙げられると思います。

これは当然といえば当然のことですが、目の前で話している中国人同士の会話を理解できると、どのような状況でも、こちらから非常にアプローチしやすくなるのです。
通訳されるのを待たずして相手の反応や考えが手に取るようにわかり、かゆいところに手が届く対応ができるのは、まさに仕事上で感じられる一番のメリットでしょう。

私自身、小さなことですが、中国のお客様の来社時には、仲間内でのたわいのない会話から出てきた質問に直接答えたり、希望にできるだけ沿うように社内を案内して回ったりと、きめ細やかな対応に努めています。

また、貿易業務を行うにあたっては、日本人には共有されにくい情報を耳にしたり、日本側と中国側で認識の差があることがわかったりすれば、適度にフォローを入れるようにしています。それにより、問題やミスの発生を防止できるようになりました。

メリット②中国の人ともサクサク仕事ができる！

「情報が得やすい」以外に、「一緒に仕事をする中国人とも仕事がしやすい」ことも中国語を学ぶ日本人のメリットとして挙げられます。

中国語を学ぶ過程で「異なる国の言語や文化を学ぶ姿勢」が自然と身に付くので、思考の柔軟性が備わりますし、中国語を理解する人間として中国人に親近感を与えて、相手と信頼関係を築きやすくなります。

私自身も、中国語関連の業務を始めて間もない頃は、日常的にやり取りのある中国の方に助けてもらったり、よく気にかけてもらったりしていました。

また、本格的に担当業務を抱えるようになってからも、心配な点や相談をお話しすると融通を利かせて対処してもらった経験が何度もあり、相手への感謝はもちろん、中国語が自分を助けてくれたと強く感じたものでした。

「海外と関わる仕事＝海外営業」という固定観念にとらわれがちですが、実際に中国語が活かせる仕事の種類は非常に多いことがおわかりいただけたでしょうか。

大きな可能性を秘める中国語を身に付けるために、ぜひHSK2級で中国語入門を果たしてみましょう！
HSK2級の勉強をしながら、今の仕事のどのような場面で中国語が活かせそうか、想像を膨らませるのも楽しいですね！

HSK2級の資格概要

さて、最終回となる次回は、プライベートも楽しめてしまう中国語の魅力についてお話しします。次回もお楽しみに！