この連載「合格者が伝授!ITパスポート勉強法」では、ITパスポートの独学勉強法を合格者のエピソードを交えてお伝えしています。
第3回となる今回は、ITパスポートの3つの出題分野のうち「マネジメント系」について解説します。
マネジメント系は、システムの開発技術やIT管理、ITサービスについての知識やしくみに関する知識が問われる分野です。
システムの開発現場や情報システム部門に所属していない方は、見慣れない用語が多く「なかなか頭に入ってこない!」という方もいるかもしれません。
しかしシステムの開発やIT管理に関する知見は、企業の発展に貢献する必須ポイントです。
普段システム開発に関わっていない方もITパスポート試験に合格するために、基礎から着実に学びましょう!
マネジメント系(IT管理)の出題範囲
マネジメント系は、システムの開発技術やIT管理、ITサービスを学ぶ分野です。しかし、普段情報システムに関わる機会が少ない方は、マネジメント系の出題イメージがつかないかもしれません。
まず、出題内容をイメージしていただきたいので、マネジメント系の過去問題を見てみましょう。
プロジェクトマネジメントの活動には、プロジェクトコストマネジメント、プロジェクトスコープマネジメント、プロジェクトタイムマネジメント、プロジェクト統合マネジメントなどがある。プロジェクト統合マネジメントにおいて作成されるものはどれか。
ア プロジェクト全体の開発スケジュール
イ プロジェクト全体の成果物の一覧
ウ プロジェクト全体の予算書
エ プロジェクト全体を、実行、監視、コントロールするための計画書
(正解:エ)
いかがでしょうか。プロジェクトマネジメントに関わったことがない方は、初めて見る用語が多かったと思います。
「マネジメント系の学習が難しそう」と思った方も、安心してください。ITパスポート試験は、プロジェクトマネジメントの実務経験がない独学の方も、用語と意味を覚えることで十分得点が可能です。
マネジメント系の出題範囲は、大きく「開発技術」「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」の3項目に分けられます。
分野 | 大分類 | 中分類 | ||
---|---|---|---|---|
マネジメント系 | 4 | 開発技術 | 8 | システム開発技術 |
9 | ソフトウェア開発管理技術 | |||
5 | プロジェクトマネジメント | 10 | プロジェクトマネジメント | |
6 | サービスマネジメント | 11 | サービスマネジメント | |
12 | システム監査 |
※数字はストラテジ系からの通し番号です
ここからはマネジメント系の分類ごとに、出題されるテーマやキーワードを確認していきます。
まずは、出てくるキーワードに目を慣らしてみてください。具体的なキーワードの理解は、実際に学習を進める中で行っていきます。はじめは一通り目を通し、知らない用語が出てきたら、新たな学習のチャンスだと前向きに捉えてくださいね。
4.開発技術
開発技術は「システム開発技術」「ソフトウェア開発管理技術」の2つのテーマで出題されます。
「システム開発技術」のキーワード
- 要件定義、設計、プログラミング、テスト、ソフトウェア保守、見積りなど
「ソフトウェア開発管理技術」のキーワード
- アジャイル、開発モデルなど
5.プロジェクトマネジメント
「プロジェクトマネジメント」のキーワード
- プロジェクトマネジメントの意義、目的、プロセス、手法など
6.サービスマネジメント
「サービスマネジメント」「システム監査」の2つのテーマで出題されます。
「サービスマネジメント」のキーワード
- ITサービスマネジメント、ヘルプデスク、システム環境整備など
「システム監査」のキーワード
- システム監査、内部統制、ITガバナンスなど
マネジメント系(IT管理)を学ぶメリットは?
ITパスポート試験においてマネジメント系を学ぶメリットは、システム開発やプロジェクトマネジメント、サービスマネジメントに関する知識が身に付くことです。
マネジメント系(IT管理)は、普段から情報システムに関わっていたり、プロジェクト開発の現場に携わっていたりする方以外は、馴染みが少ない分野かもしれません。
しかし、新たな分野について学習することは、今後のキャリア形成に繋がります。また、仕事でシステム開発やIT管理を担当する方と関わる際には、今まで以上に開発者やマネジメントする側の立場を考慮して仕事を進められるようになるでしょう。
マネジメント系(IT管理)のおすすめ勉強法は?
マネジメント系(IT管理)の出題数は、ストラテジ系とテクノロジ系に比べると少ないです。
その分、1問当たりの配点が高く設定されています。出題の割合が少なくても、ITパスポートの合否を左右する大事な分野です。
分野別評価点(※)で合格基準を満たすためにも マネジメント系(IT管理)を含め、3つの分野をバランスよく勉強する必要があります。
※ ITパスポートは合格基準点として総合評価点、分野別評価点が設けられています。総合評価点は出題分野合計で600点/1000点以上、分野別評価点は各出題分野ごとに300点/1000点です。詳しくは連載第1回参照
独学の方におすすめのマネジメント系(IT管理)の勉強法としては、出題される開発・マネジメントの手法やプロセス全体の流れをまず掴むことです。テキスト等で全体像を把握したうえで、用語の暗記に努めましょう。
暗記を進めるためには、テキストを読むインプットも大切ですが、過去問題を解くといったアウトプットも習慣づけてみてくださいね。すべての用語を暗記してから問題を解こうとしていては、なかなか問題を解く段階まで至りません。
独学で学習をしていると、最初はわからない問題が多くて心が折れそうになるかもしれませんが、継続するうちに知識が定着してスピーディーに解けるようになりますよ。
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独学でITパスポートの合格を目指す方は、ぜひチェックしてみてください!
連載「合格者が伝授!ITパスポート勉強法」、今回は「マネジメント系」について独学の方におすすめの勉強法をお伝えしました。
マネジメント系のプロジェクトマネジメントやサービスマネジメントの論点に関しては、「自分がシステム開発のプロジェクトを任されたマネジャー」になったつもりで学習を進めてみましょう。
システム開発やプロジェクトマネジメントについて学ぶ分野ですから、これまでシステムの開発に関わったことがない方も、視野を広げる機会として取り組んでみてくださいね。
ITパスポートを取得して、自分自身のキャリア・スキルアップに役立てましょう!
次回はテクノロジ系の分野について、勉強法を詳しくお伝えします。
参考URL:
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
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