皆さん、こんにちは!
気象予報士を目指している、または興味がある皆さんは、資格取得後の就職・転職事情についても気になっているかと思います。
ということで、連載「気象予報士とはどんな資格?」3回目の今回は、気象予報士の就職・転職事情についてご紹介していきたいと思います。
一般的な話はもちろんですが、私自身や同じく気象予報士資格を持っている友人たちの、具体的な話についても触れていきます。リアルな姿をご堪能ください。
お天気キャスターへの就職事情
多くのお天気キャスターが所属しているウェザーマップの採用情報を見てみますと、『株式会社ウェザーマップでは、気象予報士の方を随時募集しています。募集要項をご確認の上ご応募ください。』とあります。
このように、お天気キャスター候補として事務所に所属するためには、気象予報士の資格がパスポートの役割を担います。
もちろん気象予報士の資格があれば誰でもなれるというワケではありませんが、少なくとも無いと応募ができないのです。
なお、お天気キャスターは情報を伝えるお仕事です。聞き取りやすい発音ができることも重要ですし、情報を自分なりにかみ砕いて、わかりやすい言葉に変換する能力も必要になってきます。
気象予報士の資格に加え、気象関連の仕事経験があると有利になることもあるそうです。前回の「気象予報士の資格でできるお仕事とは?」でも触れましたが、気象予報士の友人は、気象庁を経て地方のテレビ局に就職しました。
気象予報士という資格だけでお天気キャスターを目指すのは難しいかもしれません。ですが、プラスアルファとして何かしらの能力も身に付けておけば、夢の実現にグッと近づくはずです。
気象関係会社への就職事情
民間の気象予報会社大手である株式会社ウェザーニューズの中途採用(技術者)の募集要項を見てみますと、『大学院・大学を卒業済みの方、もしくはそれらと同等以上の基礎学力を持つ方。(中略)もしくは気象予報士資格を持つ方。』と書かれています。
もちろん気象予報士の資格を持っていると確実に採用されるというワケではないのでしょうが、アピールポイントとしては十分すぎるほどです。
また、世の中にはあまり知られていませんが、業務の一部として気象関連の仕事をしている会社は案外多くあるものです。
例えばIT系の大手である伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)では、企業向けに気象情報を提供するサービスを実施しています。友人の気象予報士は同社で働いていました。
気象予報士だから就職できたということは特に無いのでしょうが、気象予報士の資格があれば、気象の知識がしっかりと身に付いているという証明になるものです。
気象関連の仕事がしたいという場合に有利に働いてくれることは間違いありません。
気象とは関係ない会社への就職事情
最後に、気象とはまったく関係ない会社への就職事情についてご紹介します。
ちなみに私はこのパターンです。お天気好きが高じて学生時代に気象予報士の資格を取得しましたが、それを直接的に仕事にしようとは思わずにここまで来ました。
私が最初に就職した会社は、IT系のコンサルティング会社です。まったく気象予報士は関係ないですよね。それでも履歴書の資格欄に「気象予報士」と記載したのを覚えています。
それが有利に働いたのかといいますと、おそらく関係なかったはずです。とはいえ、面接時の話題にはなりましたし、就職活動において、面接時に話が盛り上がるということも重要ですから、間接的には役立ったのかもしれません。
その後コンサルティング会社を辞して、やはり気象とは関係ない企業に転職しました。そのときも履歴書に気象予報士資格を記載して話題になりましたから、面接時の話題作りの1つとして役立つのは間違いなさそうです。
以上、お天気キャスター・気象関連会社・気象はまったく関係ない会社と、それぞれの就職・転職事情について見てきました。皆さん、気象予報士の就職・転職イメージはつきましたか?
次回は気象予報士の仕事・副業というテーマでお伝えします。
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