皆さん、こんにちは!
難しいと言われている気象予報士試験、受験する際に気になる1つが「独学でも合格できるの?」ということですよね。
結論から言えば、独学でも、勉強法を工夫し勉強時間を確保して合格している人はいます。私も実際にお会いしたことがありますよ。私自身は、学科試験はテキストなどを購入して学習し、実技試験はオンライン講座で勉強しました。
その体験にもとづき、この連載「初学者向け気象予報士勉強法」今回は、気象予報士試験に独学で挑むと苦労するポイント3つをお伝えします。
独学の苦労ポイント① わからないことがそのままになりがち
独学でまず苦労したのが、わからないことがそのままになりがちという点です。
気象学の基礎を学ぶため、名著とされる「一般気象学│小倉義光(著)」を読み込んでいたのですが、勉強時間をいくらつぎ込んでも、やはりどうしてもわからない難しいポイントが出てきます。
周囲に気象学のエキスパートや気象予報士合格者でもいればいいのでしょうが、残念ながらそんな人はおらず、わからない難しい部分を理解するために悶々とした時間を過ごしました。
もちろん自力で考えたことによって、理解は深まったでしょう。けれども、合格までずいぶん遠回りをしてしまったという思いもあります。
仮にもし、再び同じ状況に置かれるとしたら、最初からオンライン講座を受講して、気象学の基礎をしっかり学びたいと思っています。
また、当時はわかったと思っていたことも、本当に正しく理解できていたのか、いま思い返してみますと、ちょっと怪しい部分も。
気象学という未経験の分野に挑戦するのですから、オンライン講座で頼れる講師に勉強法も含めて教えてもらうというのは、やっぱり心強いものです。そして、わからないところで悩んでそのままになることなく学習を進められます。悩む時間をなくせば、その分を真の勉強時間に当てることができますよね。
独学の苦労ポイント② 正しい答えか不安になる
気象予報士試験の午後の部で受験する実技試験では、予報文を書いたり、前線を引いたりといったことが求められます。
このタイプの問題は、自己採点が非常に難しいです。作成した予報文について、自分ではうまく書けているつもりでも、それが本当に正しい答えなのか、模範解答と比較してみてもイマイチ自信が持てません。
あるいは自分で引いた前線について、模範解答と比較してみると、どうしても微妙なズレが生じます。これが許容範囲なのか、NGなのかが判断しづらいのです。
例えば、実技試験では次のような問題が出題されています。
この問題の解答はこちらです。
気象を学んだことがない方でも、テレビなどで前線の記号は見かけたことがあるかもしれませんね。この前線を引くという問題は、よく出題されます。
図7と図8は、ちょっと見たことがない方も多いでしょう。これは高層天気図といって、上空の天気図です。気象予報士試験では、このような高層天気図も扱います。
さて、このように前線を引く問題は、独学の場合、自分が引いた前線と解答の前線とのズレがどこまで許されるのか?がわからなくて苦労します。
私は実技試験対策としてオンライン講座を受講しました。ズレの許容範囲を理解できたのは、講師の解説があったからだと思います。前線の引きかたなど、具体的な勉強法もオンライン講座で学ぶことができました。
独学の苦労ポイント③ 挫折しそうになる
独学で厄介なのが、挫折しそうになるということです。
私の場合、書籍購入費は合計2万円弱。それなりの出費ですが、まだ諦めもつきやすい金額です。しかも、気象予報士を受験することについて、誰かに宣言したわけでもありません。もう諦めようかなという思いもよぎります。
気象予報士試験の勉強時間は、合格するためにはかなり長時間必要です。勉強のカリキュラムも自分で考え、わからないことも自分で解決しなければならず、たったひとりで本とにらめっこしているような独学では、モチベーションの維持が難しいかもしれません。
そこで実技試験対策としては、オンライン講座を受講しました。1人で黙々と本を読むのとは違い、動画で講師の説明がわかりやすくて、やる気を持続させることができました。
もちろん受講費用はかかりますが、講義で気象のおもしろさや勉強法がわかるにつれて、もう挫折する心配はなくなり、結果的にオンライン講座を受講してよかったと思っています。
ここまで見てきたように、気象予報士試験を独学でこなすには3つの苦労がつきまといます。
それらの苦労に対して「自分1人でなんとかできる」というのであれば、独学で挑めばよいですし、「ちょっとツラいかも…」という場合には講座などを頼ればよいでしょう。
次回は「気象予報士合格にかかる勉強期間はどれくらい?」というテーマでお届けします。ご期待ください!
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