皆さん、こんにちは!気象予報士試験に向けての勉強、はかどっていますか?
気象学に触れたことが無い人にとって、気象予報士の試験はなかなかに難しいものです。
連載「初学者向け気象予報士勉強法」、今回はそんな気象予報士試験の勉強法について、私なりに考えたポイントをご紹介したいと思います。
勉強法で迷っている人はぜひ本文をチェックしてみてください。
初学者向け気象予報士勉強法(全5回)
- 気象予報士の試験ってどこが簡単?どこが難しい?
- 気象予報士試験は独学で合格できる?
- 気象予報士合格にかかる勉強期間・勉強時間ってどれくらい?
- 気象予報士試験の合格に必要な力と勉強法とは?
- 気象予報士試験合格への3つのコツ
まずはゴールを明確にする
気象予報士試験の勉強法を考える前に、気象予報士試験に合格するためにはどんな能力が必要なのかを考えたいと思います。
気象学に関する基礎知識を手に入れる
まず気象学についての基礎知識が必要です。これのゴールは、これまでの記事でもご紹介してきた書籍「一般気象学(小倉義光)」をある程度理解することです。
とはいえ、この本は大学の講義で使われるレベルですから、一筋縄ではいきません。
特に気象学を学ぶのは初めてという場合、よりやさしい本からトライして、ある程度の基礎知識を手に入れておく必要があります。
気象に関する法律の知識も欠かせない
試験の午前中に行われる「予報業務に関する一般知識」をパスするためには、「気象業務法その他の気象業務に関する法規」に関する知識も必要です。
気象予報文を書く文章力も必須
気象の知識がどれだけあっても、それをアウトプットできなければ気象予報士の試験をパスする事はできません。このゴールは予報した情報をきちんとした文章で書き表すことができるということです。
このように、気象予報士試験合格のためには、「気象学の基礎知識」「気象に関する法律の知識」「予報文を書く文章力」が必要です。
気象予報士対策の勉強法は、これら3つを意識する必要があります。
気象学の基礎知識を身に付けるための勉強法
まずは、気象予報士としての基礎体力ともいえる、気象学の勉強法について考えていきたいと思います。
先ほども述べましたが、「一般気象学(小倉義光)」をある程度理解することがゴールです。気象学の知識がある程度ある場合には、いきなりこの本にトライしてもよいのですが、基本的にはおすすめできません。
内容も専門的ですし、数式も多く、見ているだけで疲れた…なんてことになってしまいます。もっとかみ砕いた内容が書かれた本から入り、ある程度の理解をするのが肝心です。
その際には、身近な現象として気象の知識をとらえることが重要です。
例えば積乱雲ができて雨が降ると、雨に引きずられ突風が吹き、ガストフロントが形成されます。
近くで積乱雲ができますと、確かに急な突風を感じる事があるものです。そういった場合に「あぁ、これがガストフロントかぁ」と思えれば、それは明確な知識となるものです。
気象業務法を学ぶための勉強法について
「予報業務に関する一般知識」で問われる気象業務法、この勉強法について見ていきましょう。
これは比較的簡単で、まずは気象業務法に目を通しておきましょう。これは最低限の知識です。
あとはひたすら問題を解きましょう。間違えた部分については、そのつど気象業務法の該当箇所をチェックしておけば、自ずと問題をパスできるようになるものです。
気象予報文を書けるようになるための勉強法について
気象予報士試験で最もハードなのが、午後に行われる筆記試験です。気象学の知識を利用して予報をする事はもちろんなのですが、それを人に伝わる文章として、きちんとアウトプットする必要があります。
これは簡単には身に付きません。その勉強法としては、とにかくマネをすることが重要です。
例えば新聞の天気予報欄に書かれた文章をそっくりそのままマネして書いてみたり、テレビ・ラジオで語られる天気予報をそっくりそのまま書き写してみたり。
そういったことを繰り返していますと、人に伝えなくてはならない情報というものが見えてきます。
それらを過不足なく書けるようになれば、気象予報士試験だってパスできるはずです。
今回は、気象予報士試験対策の勉強法について解説しました。
次回は最終回。気象予報士試験のコツについてご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
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