皆さん、こんにちは!
連載「初学者向け気象予報士勉強法」、最終回の今回は、気象予報士試験合格へのちょっとしたコツについてご紹介します。
これから気象予報士試験を受験するという人には見逃せない情報ばかりです。ぜひチェックしてください。
初学者向け気象予報士勉強法(全5回)
コツ①:道具選びは重要!
気象予報士の試験では、以下の持ち込みが認められています。
鉛筆またはシャープペンシル( いずれも HB ⿊ ),プラスチック製消しゴム,ものさしまたは定規(分度器付きのものは不可),コンパスまたはディバイダ,⾊鉛筆,⾊ボールペン,マーカーペン,ルーペ,ペーパークリップ,時計
私の経験上、ここで重要なのは「ものさしまたは定規」と「マーカーペン」です。
ディバイダは一度持ち込んでみましたが、一度も使わず持ち帰りました。
ものさしまたは定規の選び方
「定規なんてどれも同じでしょ?家にあるものを持ってゆくよ」という方、ちょっとお待ちください。
ただ単に長さを測るだけであれば、確かにどんな定規でもOKですが、気象予報士試験で使う場合には、使いやすい定規というものが存在しています。
その条件は以下の3点です。
- 素材は透明
- ある程度の長さがある
- 5mm間隔のグリッドが印刷されている
素材が透明であれば、定規で必要な情報が隠れてしまうということがありません。
ある程度の長さがあれば、試験の最中に効率良く線を引くことが可能です。
そして格子がプリントされていれば、平行な線が描きやすくなります。
ちょっとしたことですが、そのちょっとしたことが合否を分けるのが試験です。定規選びのコツ、覚えておいてくださいね!
マーカーペンの選び方
続いてマーカーペンの選び方、そして使い方のコツについて見ていきましょう。
気象予報士の試験では高層天気図などが提示され、そこから必要な情報を読み解かねばなりません。
例えばアジア850hPa・700hPa高度・気温・風・湿数天気図には、高度が実線で、温度が点線で描かれています。
それらは図上で入り交じっているため、じっと見ていますと、どっちがどっちかわからなくなることもしばしばです。
そこで重要なのがマーカーペン。例えば高度はブルーで、温度はオレンジでと自分なりのルールを決めておけば、図がずっと見やすくなります。
線を引き間違えることもよくあるため、こすって消せるペンが便利です。
なお、試験当日だけ色をぬっても、図が見やすくなることはありません。
常日頃、過去問を解く場合から、自分のルールをしっかり守り、色と情報の関係をしっかりと紐づけておきましょう。それこそがマーカーペンを使いこなすコツです。
コツ②:最終調整は公式の過去問で
気象予報士試験対策として、過去問や、模擬問題を解くことは必須です。
問題は解けば解くほど弱点が見えてきますし、多くをこなしてほしいのですが、最終調整には公式の過去問をおすすめします。
模試もよくできてはいるのですが、それはあくまでも模試です。過去問とはやはりどこか違うものですから、最後の最後、問題を解く練習をする場合には、公式の過去問がおすすめです。
問題の傾向をしっかりと把握し、問題を解くペース配分についても、しっかりと身に付けておきましょう。これも気象予報士試験合格への重要なコツです。
もちろん“公式以外の模試はダメ”ということではありません。問題に慣れるのには非常に重要ですから、時間の許す限り、たくさんの問題に触れてください。
言わずもがなですが、過去問にしても、模試にしても、間違えた箇所をしっかりと振り返り、同じミスを2度としないようにするというのは必須です。
コツ③:日頃から気象を意識する
気象学というのは、身近な学問です。寒冷前線が通過するとザっと雨が降りますし、強い風も吹きます。2月頃に日本の南側を低気圧が通過すると雪になることもしばしばです。
そういった日常の何気ない天気も、気象学の知識を使えば、面白く見えてくるものです。
日常的に天気を意識して、興味を持ち続けるということが、気象予報士合格への最大のコツなのかもしれません。
今回は気象予報士試験をパスするためのコツについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
コツを活かすには、気象学の基礎知識などがしっかりと身に付いていることが必須条件です。
勉強法に悩んでいるという方はこれまでの記事もチェックしてみてください。勉強方法のポイントについてご紹介しています。
当連載が、皆さんの気象予報士試験合格に役立てば幸いです。
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