この連載「初心者も狙えるデータサイエンス系資格は?」では、社会人が持っておいて損のない、かつ初心者向けのデータサイエンス系の資格を紹介しています。
前回は、数学初心者が狙うべき資格として、データ分析の基礎を学べる「統計検定」を取り上げました。
統計検定4級は中学卒業レベルのため、数学初心者でも取り組みやすい資格です。
続く今回は、統計検定の次にぜひ狙っていただきたい資格、「G検定(ジェネラリスト検定)」をご紹介します。
G検定は、いま流行のAIをビジネスに取り入れたい人におすすめです。
またデータサイエンスの文脈でもAIは重要なので、G検定で勉強したことを活用できます。
ではG検定とはどんな資格なのか、そして数学初心者がどのように勉強すればよいかを解説しますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
G検定(ジェネラリスト検定)とはどんな資格?
G検定は、現代の最先端技術であるディープラーニング(または日本語訳で深層学習とも)の基本的な理解を問う資格です。
現代の最先端の技術は、なんといってもAIです。現代ではスマホや自動車だけにとどまらず、エアコンや炊飯器などあらゆる家電にAIが搭載されています。今後もAIはさまざまな場面で活躍の幅を広げていくでしょう。
そして現代のAIの仕組みに用いられているのがディープラーニングですので、G検定の勉強をすると、AIの適切な理解ができる=様々な分野で活躍できる人材になれるでしょう。
試験時間は120分で問題は220問程度、全て選択問題です。
試験形式はオンラインで、自宅で受験できます。家で受験できるほか、テキストを参照したり、ネットで答えを検索したりしながらテストを受けられるのも特徴です。
しかし問題数が多いので、全ての問題を調べながら解くのはほぼ不可能です。
本番ではテキストで勉強した問題を素早く解いて、余った時間でテキストに載っていない問題を調べて解くのが効率的でしょう。
特に最新のAI関連の法律はテキストでは書かれていないことが多いので、事前に自分で調べておくのがおすすめです。
G検定の勉強をすると何ができる?
G検定の勉強をすると、現在の最先端技術であるAIの理解が深まるため、企業にとってより必要な人材として認識されるでしょう。
現在AIの知識は、社会人にとってなくてはならないものになっています。
今のビジネス業界では、DX(デジタルトランスフォーメーション)というキーワードが盛んです。
DXとは、企業がデジタル技術を用いて仕事の効率化をはかったり、新しいビジネスモデルを作りだしたりすること。DXの推進により、紙の書類を廃止して電子化する、また人事労務の仕事をアプリ上で行うといったことが増えています。
DXで使われるデジタル技術は主にAI技術ですので、G検定を取得するとビジネスのデジタル化の流れが理解できるようになります。
また、ディープラーニングはデータ分析の1つの用法です。
ディープラーニングでデータ分析ができるまでになる必要はなくとも、どのような仕組みでデータ分析が行われているかを知れば、適切に仕事をデータ分析者に依頼できるようになるでしょう。
数学初心者がG検定に合格するための勉強方法とは?
数学初心者の人がG検定を狙う場合は、余裕を持って3ヵ月ほど前から学習を始めてください。
G検定には公式テキストがありますので、まずこちらを読んでどんな内容が出るのかを把握するとよいでしょう。
深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト
テキスト・問題集の使い方
公式テキストを読んだあとは、問題集を解きましょう。
問題集は現在、数種類刊行されています。どのような問題集を使っても構いませんが、できるだけ1年以内に刊行された新しいものを選びましょう。
AI技術の発展スピードはとても早いため、古い問題集にはすでにいらない情報が多く、本当に必要な最新の情報がないことがあります。
また、試験には少ないですが数学の計算問題も出ます。微分積分や行列の計算など、大学初年度レベルの数学が出るため、これらの問題も問題集を通じて計算できるようにしておきましょう。
しかし数学初心者の中には、大学初年度レベルの数学どころか、中学・高校の数学もすっかり忘れてしまって全然わからないという方もいるでしょう。
そんな方は、数学検定3級講座で学び直しをするのがおすすめです。
数学検定3級は中学卒業レベルの内容のため、数学初心者の方でも少しずつ基礎を思い出しながら理解を深められます。その後G検定に挑戦すると、スムーズに学習が進むはずです。
数学検定3級講座連載「初心者も狙えるデータサイエンス系資格は?」、4回目の今回は、AIに関わりの深いディープラーニングについて学べるG検定の概要と、その勉強方法を解説しました。
ディープラーニングは現代の社会では必須の技術なので、ぜひG検定の勉強を通して理解してみてください。
G検定で知識を習得すれば、よりAIに強い人材として会社にアピールできるはずです。
次回は連載最終回、データサイエンティスト検定 リテラシーレベルの解説をします。
データサイエンティスト検定を取得すると、ビジネスとデータサイエンスの関係を深く理解でき、より活躍できる人材になれるでしょう。
最後までぜひご覧になってください。
参考URL:
https://www.jdla.org/certificate/general/
https://www.shoeisha.co.jp/book/detAIl/9784798165943
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