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苦手にしたままではもったいない!数学検定の数学は日常生活に役立つ

苦手にしたままではもったいない!数学検定の数学は日常生活に役立つ

皆さんは、日常生活の中で数学を意識する機会はあるでしょうか。直接的に数学という学問として意識する機会は、なかなかないものですよね。

しかし、ふだん意識していないために気付いていないだけで、数字や計算は身の回りにあふれています。そのため、数学検定をきっかけにした数学の学び直しは日常生活に役立ちますよ。

働き方改革が進んでいる今、これからの働き方を柔軟に模索する上でも、数学が役立つ可能性はあります。
連載「数学の学び直しをおすすめする理由」、最終回は「数学検定で学ぶ数学は日常生活に役立つ」というお話です。

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日常生活で出会っている数学

学生時代に、「大人になったら役に立たないのに、どうして数学を学ぶ必要があるのか」と思った経験のある人がいるかもしれません。

しかし、好むと好まざるにかかわらず、数字や計算は、私たちの日常生活の中に紛れ込んでいます。

数学検定3級の過去問の例で考えてみましょう。

6² -(-5)²

出典:公益財団法人日本数学検定協会

ただ数字を眺めるだけでは、日常生活に役立つとはいえない問題のように見えます。

まず、6²(6の2乗)とは、どんな数でしょう。1つのイメージで考えてみると、ぐんと身近になりますよ。
2乗とは、2つの数を2回かけあわせることのため、以下のようなイメージに置きかえられます。

例えば、自分がAという会社を経営していて、年間6万円の黒字を出す従業員が6人増えたとします。金額の大小は気にせず、イメージとして捉えてみてください。

A社全体として増える黒字は6×6=36万円です。

・下記の分の黒字が増える

6万円 6万円 6万円 6万円 6万円 6万円

少し難しく見える(-5)²も、同じようなイメージで置きかえられます。

マイナスが入るとわかりづらくなるかもしれませんね。ステップを1つずつ踏んでイメージしましょう。

年間5万円の赤字を出す従業員が5人増えたとすると、(-5)×5=-25で、その年は25万円の赤字が増えます。

・下記の分の赤字が増える

-5万円 -5万円 -5万円 -5万円 -5万円

次に、あるBという会社で、毎年5万円の赤字を出す従業員が5人減ったと考えます。その場合は、(-5)×(-5)=25となり、その年は前年に比べて25万円のプラス(黒字)となるのです。

・下記の分の赤字が減る=黒字が増える

-5万円 -5万円 -5万円 -5万円 -5万円

私たちの身近に数字が隠れているイメージができましたか。問題の答えは、下記の通りです。

6² -(-5)²
=36 - 25
= 11

上記の例で考えるならば、B社に比べて、A社の黒字がどれくらい大きかったかを計算したというイメージになりますね。

6×6=36、(-5)×(-5)=25

意識していなくても、実は使っている数学

数学が苦手と言っている人でも、実は生活の中で数学を使っているという場面はよくあります。
例えば、旅行のスケジュールを決めるときに、1日の有効時間をどう割り振るか、移動のための時間をどう見積もるかなどの場合です。

バスや電車の時刻表とにらめっこ、お財布の中の残金とにらめっこなど、知らずのうちに私たちは数字や計算と向き合っているものです。飲み会やランチのときの割り勘の場面もありますね。

将来の不安を解消するために投資を検討するときにも、数字と付き合わざるを得ません。
数学検定による数学の学びで得た基本的な力は、単利と複利の違いなどの基本的なポイントの理解に役立つのです。

働き方改革の流れの中で

少し広い範囲に目を向けて日常生活について考えてみましょう。
現在、少子高齢化が進む日本では、多様な働き方を実現するための働き方改革が進められています。

そのため今後、残業時間の縮小などで、皆さんの空き時間は増えるかもしれません。そのような状況の中で新しい仕事へチャレンジしたくなる、あるいは将来的に事業を始めたいという夢ができるなどの可能性も考えられます。

そのときに、今まで経験のなかったお金の計算や事務仕事と向き合うことになり、あのときに数学検定を受けて苦手意識を克服しておいてよかった、と感じることになるかもしれませんよ。

今回は、「数学の学び直しが日常生活に役立つ」という考え方について説明しました。
これまで5回に分けて数学の学び直しについてご紹介してきましたが、興味を持っていただけたでしょうか。

学び直しで得た知識や考え方は、人生を豊かにするツールの1つとして役立ちます。よりよい毎日を過ごすために、ぜひ検討してみてください。

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