2019/7/9updated

登録販売者試験合格に必要な勉強期間とスケジュールをご紹介

バックナンバー：登録販売者の独学勉強法（全5回）

皆さん、こんにちは。
連載「登録販売者の独学勉強法」、前回は、登録販売者資格試験に独学で挑戦しようという方に向けて、心構えと準備についてお話しました。

第3回は、受験当日までのおおまかなスケジュールと勉強期間の内訳、上手な勉強時間の使い方についてお話したいと思います。

連載「登録販売者の独学勉強法（全5回）」

受験当日までのスケジュールをたてる

登録販売者資格試験は、都道府県によって多少の違いはありますが、だいたい申込み5〜7月、試験日8～10月のようです。
申込みを済ませてから受験日まで、約4ヵ月間あります。勉強期間をこの4ヵ月間（16週）と考えて、勉強する項目をざっくりと分けてみたものが、下のスケジュール表です。

週	勉強内容
1	第1章　医薬品に共通する特性と基本的な知識
2	第2章　人体の働きと医薬品
3	〃
4	〃
5	〃
6	第3章　主な医薬品とその作用
7	〃
8	〃
9	〃
10	第4章　薬事関係法規・制度第5章　医薬品の適正使用・安全対策
11	過去問題
12	〃
13	〃
14	〃
15	漢方＆生薬
16	〃

テキストの勉強期間以外に過去問題を解く期間を設ける

第1週｜第1章

第1章の医薬品概論や基本的知識は、難しい事柄はそれほど無く、入りやすい内容になっています。
スケジュール上は1週間としていますが、もっと短時間で習得可能かも知れません。

第2週～5週｜第2章

第2章は、小中学校で習った人体の働きについての学習なので、記憶に残っている部分があるかもしれません。
しかし医薬品と関連する部分が難しく、勉強期間に余裕をもたせたいところです。

第6週～9週｜第3章

第3章は、ひたすら医薬品の成分を覚える、最も重要で大変な章です。
私は、実際に登録販売者として業務にあたるときのために、しっかり頭に入れておきたいと思ったので、たっぷり時間を取りました。

第10週｜第4章、第5章

第4章の薬事関係法規・制度と、第5章の医薬品の適正使用・安全対策は、覚える範囲が決まっており、理解しやすい内容です。
そのため勉強期間は少なめでもよいと判断し、2つの章をまとめました。

人によって得意な分野とそうでない分野があると思います。テキストをざっと見て、難しそうに感じる分野は多めに勉強期間を取りましょう。

テキスト通りの順番で勉強する必要はありませんが、第1、4、5章を先に終え、第2、3章をじっくり取り組むのも良いですし、最初から順番に進めるのも良いでしょう。

第11週～｜過去問題

スケジュールの残りの勉強期間は、過去問題を解くことに使います。なるべくたくさんの問題に挑戦したいので、日数があればあるほどよいと思います。

過去問題を解くことで復習をかねた勉強がしっかりでき、自分の苦手分野を見つけることができます。各章ごとに35～40％以上の正解率が必要ですから、苦手分野をなくさなければなりません。そのためにも、是非多くの問題に挑戦してください。

第15週～｜過去問題＋漢方＆生薬

近年、漢方(生薬)に関する出題が増えてきている都道府県もあるようです。過去問題と平行して早めに勉強をすすめるとよいでしょう。

1日の勉強時間ゼロはやめよう

必ず毎日、少しでもいいので勉強時間を取りましょう。1日でもさぼってしまうと集中していたメンタルが途切れてしまいかねません。

｢今日は休もう｣「今度でいいか」という考えは捨てましょう。4ヵ月は長いようであっという間です。独学での挑戦はスケジュール管理も自己責任ですので、頑張りましょうね。

第2章と第3章に入ると挑戦できる問題が増えてくると思います。問題を解いてどんどん復習をしていきましょう。
復習は短時間でやることを習慣づけておくと、勉強時間を有効利用できます。私は通勤電車や仕事の休憩中など、スキマ時間を復習にあてていました。
次の日には覚えていても、1週間経ったら忘れていることが多いので、何回も覚え直すことで脳に焼き付けることが大切です。

登録販売者講座

登録販売者資格試験に向けて、スタートできる体制と心の準備ができてきましたか？
独学で登録販売者資格試験に合格するためのポイントは、スキマ時間を有効に利用し、自分自身の1日の勉強時間のペースを早く作ることだと思います。
勉強のペースがつかめると、勉強自体が苦痛ではなくなりますよ。

次回は、おすすめの勉強法についてお伝えしたいと思います。お楽しみに。