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つらい腰痛・肩こりの対策とは?|登録販売者が教えるセルフメディケーション

つらい腰痛・肩こりの対策とは?|登録販売者が教えるセルフメディケーション

コロナ禍となり、国が推進を始めたリモートワークがあちこちの会社で広まっています。
その結果、自宅での長時間のパソコン作業により「腰痛・肩こり」が発生するようになりました。

以前から会社内での作業で起こっていたことですが、改めて浮き彫りになった形です。
長時間の作業にはつきものとはいえ、何故、腰痛や肩こりは起こるのでしょうか。
防ぐことは難しくても、どうにか軽めに抑えることはできないのでしょうか。

連載「登録販売者が教えるセルフメディケーション」、3回目の今回は、現代の人類が向き合っていかなければならない腰痛と肩こりの問題がテーマ。登録販売者の筆者がセルフメディケーションしていこうと思います!

「セルフメディケーション」とは、自分で健康管理をし、軽度の不調は自分自身で対応することをいいます。

「登録販売者」とは、第1類以外の医薬品を扱える、薬のアドバイザーです。生活習慣改善のアドバイスも行います。

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腰痛・肩こりはなぜ起こる?

肩こりや腰痛の原因は、主に長時間同じ姿勢で作業することによるもの。様々な原因により、肩や腰の筋肉が長時間緊張することにより起きるといわれています。

会社へ通勤していたときから悩まされていた人もいますが、慣れないリモートワークによって、この症状に悩まされる人は増えています。それでいうと、仕事仕様ではないデスクや椅子を長時間使っているというのも、原因として挙げられるかもしれません。

放っておくと慢性化しやすく、痛みやしんどさで仕事の効率も下がりやすい腰痛や肩こり。
次の章を読んで、しっかりセルフメディケーションしていきましょう!

まずは貼って改善、飲んで改善!

腰痛と肩こりへの薬と考えたときに、湿布を思い浮かべる人もいると思います。
それは大正解です!

湿布には、冷感・温感タイプがありますが、登録販売者としては、打撲や一時的な腰痛ときは冷感タイプを、慢性的な腰痛のときには温感タイプの湿布をおすすめしています。

筆者が登録販売者として店頭にいるときに、「パソコンを使う仕事しているので肩が重く感じて、腰の方も、椅子から立ち上がるときに痛いんですよね…」などの相談があった場合は、一時的なものと判断し、冷感タイプの湿布をおすすめするようにしています。

いつも筆者がおすすめするのは「ロキソニンSテープ」
また、慢性的な腰痛の方には温感タイプの湿布をおすすめしています。

ドラッグストアや薬局などで、腰痛や肩こりの痛みを登録販売者や薬剤師に相談するときは、その痛みがどのくらい続いているのか話してみてください。痛みの内容や継続具合から、適切なアドバイスをしてくれるでしょう。

ちなみに14歳未満の小児は、痛みを取る湿布はお使いただけません。また、ぜんそくをお持ちの方や、貼る部分に外傷がある方も同様です。そういった方には、冷やすだけの湿布をおすすめしています。

腰痛が慢性化していて痛みがあるという方は、コルセットを使ってみるのもいいでしょう。 腰ベルトや矯正ベルトともいわれており、単価は高いですが作りはしっかりしていて長く使う前提のものです。動くときに生じる痛みを軽減してくれる役割があります。

しかし、寝ているときやずっと座りっぱなしのときなど、体を動かさないときは外しておきましょう。常時身に着けると、血行不良を起こし腰痛が悪化しかねないからです。ずっと装着しておけばいいという訳ではないので、覚えておいてくださいね。

そして、肩こりには、「ピップエレキバン」や「マグネループ」などの磁気タイプをお使いの方も多いです。貼ったり装着したりするだけで、磁気の力でこりをほぐしてくれますよ。

飲む薬でお探しなら「葛根湯(かっこんとう)という漢方薬がおすすめ。
葛根湯は、ひきはじめの風邪に有効である印象が強いのですが、首から下を温めるのにも適していますので、肩こりの方におすすめしています。

肩こり・腰痛に悩む方は、症状に合わせて「貼る」「飲む」「その他アイテム」を組み合わせてセルフメディケーションしてみてくださいね。

医薬品以外のセルフメディケーションはストレッチ!

医薬品を使わないセルフメディケーションとなると、体を動かすしかありません。
第2回の連載でも触れましたが、血行をよくするにはストレッチが最適です。

肩へのアプローチ

肩に関しては、マッサージはもとよりお風呂で意識して肩までつかることが大切です。血行をよくするということですね。他にも、立ったまま腕を回したり、肩甲骨を大きく動かしたりするようなストレッチで体を温めてください。

特に在宅勤務では、意識して休憩を取らないと、ずっと座りっぱなし…なんてこともよくあります。1時間に1回などと決めて席を立つようにして、おすすめしたストレッチをぜひ取り入れてみてください。

腰へのアプローチ

コロナ禍でなければ、整体やマッサージ店もすすめるところですが…。

腰を痛めないようにするには、腹筋を鍛えるのが一番です。
まずは、仰向けに寝転がって膝を立てます。そして、そのまま上半身を起こしてください。上半身というより首と腕だけ上げるイメージでチョイチョイと動かすもので構いません。最初は特に、無理は禁物です。

腹筋は、足を伸ばしてやるという人もいると思いますが、これは腰に負担がかかります。若いうちならまだしも、年を取るとキツイです。そのため、上記のような膝を立ててやる方法をお試しくださいね。

そしてコルセットを使っているくらい腰痛がひどい方向けに、登録販売者の筆者がおすすめするのが「これだけ体操」というものです。ご存じでない方もいると思いますが、ネット検索するとすぐに出てきますので、探してみてください。

やり方は簡単!を開いて立ったまま背中を後ろに少しだけ、すこ~しだけ3~5秒間反らせてください。痛みを感じるほどにはしなくていいです。頭の中で反らしている姿をイメージしながらで結構です。

毎日1回だけ、この「これだけ体操」をやってみてください。特に腰の痛みを恐れて、体が前かがみになりがちな方には向いていると思います。1日1回でいいので、昼休憩に・仕事終わりに・お風呂上りになど、時間を決めてやるといいですね。

登録販売者が教えるセルフメディケーション

今回は、腰痛・肩こりのセルフメディケーションをしてみました。
コロナ禍が始まるずっと前からこの問題はありました。しかし、ずっと問題になったままだったのです。なぜなら誰でも起きやすく、また簡単に治るものでもないからです。

そして、一度治ったとしてもまた別のきっかけで起こり得ます。
登録販売者の筆者だって他人事ではありません。

この症状と人類は、うまく付き合っていかなければなりません。
だからこそ、不調のたびに湿布を貼ればいいやという考え方より、そもそも起こさないようにするという、予防観点でのセルフメディケーションにも関心を持っていただきたいと思います。
きっと、肩こりや腰痛以外の不調を防ぐことへもつながるはずです。

さて次回は、これまた多そうな悩み「肥満」についてセルフメディケーションしていきます。コロナ禍での運動不足でちょっと増量してしまった…なんて人も、ぜひご覧になってください。では、次回もお楽しみに。

登録販売者講座

参考サイト:
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shintai-kenkou/yotsu.html

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