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「道路運送車両法」合格者が伝授!運行管理者(貨物)の科目別勉強法

「道路運送車両法」合格者が伝授!運行管理者(貨物)の科目別勉強法

皆さんこんにちは!
この連載では「合格者が伝授!運行管理者(貨物)の科目別勉強法」をお送りしています。
前回は、運行管理者(貨物)の科目「貨物自動車運送事業法」について、おすすめの勉強法をご紹介しました。

第3回となる今回は、道路運送車両法の概要試験での出題ポイント、覚えにくい数字も攻略できるオリジナルの勉強法をご紹介していきます。

運行管理者(貨物)試験の科目別勉強法
① 貨物自動車運送事業法
② 道路運送車両法 ←今回はココ!
③ 道路交通法
④ 労働基準法
⑤ その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力
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科目「道路運送車両法」の概要

「道路運送車両法」と聞くと、なんだか難しそうだな…と思ってしまうかもしれません。なじみのない法律ですし、文字からも読み取りづらいですよね。

ところがその逆で、実はなじみのある法律なのです。
この法律は簡単にいうと、“車両に不備がないようきっちり管理しましょう”という法律です。筆者的には、前回の貨物自動車運送事業法よりも勉強しやすい科目だと思います。

科目の配点と重要度

連載第1回で触れた各科目の配点表を再掲して、重要度について解説していきましょう。

出題科目 出題数 最低正答数
① 貨物自動車運送事業法 8問 1問
② 道路運送車両法 4問 1問
③ 道路交通法 5問 1問
④ 労働基準法 6問 1問
⑤ その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力 7問 2問

道路運送車両法は、運行管理者(貨物)試験問題の約1割、順序的には2番目に出題される科目。出題数は4問と、5科目の中で一番少ないです。

この科目の気になる難易度ですが、僕は低めだと思います。
この科目は車両関係に特化した法律なので、とてもイメージしやすいからです。ゆえに学習時間を少なくしても問題ないといえるでしょう。

しかし注意点も。それは、出題数4問に対し最低正答数1問なので、決して気を抜いてはいけないということ。きっちりと要点を押さえた学習をしていきましょう。

道路運送車両法ではここを押さえよう

道路運送車両法は、車両の点検や整備、登録関係、積み荷の幅、などが主に出題されます。これらにはすべて期限や制限があるので、必然的に数字が多く使われます。

では、実際に出題された問題で、数字の多さを見てみましょう。

自動車の登録等について次の記述のうち、正しいものを2つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

1.自動車の所有者は、当該自動車の使用の本拠の位置に変更があったときは、道路運送車両法で定める場合を除き、その事由があった日から30日以内に、国土交通大臣の行う変更登録の申請をしなければいけない

2.臨時運行の許可を受けた者は、臨時運行許可証の有効期間が満了したときは、その日から15日以内に、当該臨時運行許可証及び臨時運行許可番号標を行政庁に返納しなければならない

3.登録自動車の所有者は、当該自動車が減失し、解体し(整備又は改造のために解体をする場合を除く。)、又は自動車の用途を廃止したときは、その事由があった日(使用済自動車の解体である場合には解体報告記録がなされたことを知った日)から15日以内に、永久抹消登録の申請をしなければならない。

4.登録自動車の所有者は、当該自動車の自動車登録番号標の封印が滅失した場合には、国土交通大臣又は封印取付受託者の行う封印の取付けを受けなければならない。
引用元:福岡県トラック協会 運行管理者・整備管理者情報 運行管理者過去試験問題 平成30年度 第2回 問9

出題例を見ると、日数について数字をきちんと読み解かないといけないことがわかりますよね。ちなみに、この問題の答えは3、4です。

このように道路運送車両法は数字の出題が多く、解答する側としてはややこしく感じるでしょう。この数字を効率よく覚えるための勉強法を、次で解説していきます。

道路運送車両法のおすすめ勉強法

① よく出る数字をグループ分けして覚える勉強法

道路運送車両法の試験問題では主に「5・15・1・3」の数字がよく出題されます。
ただ数字を見ているだけだと覚えることはなかなか困難ですが、 “数字を分ける勉強法”を活用すると格段に覚えやすくなりますよ。

例えば、僕がやったのは以下の分け方です。

  • 515は車両の登録関係や自動車の種類
  • 13は車両の整備や点検

このように数字を分けて覚えると、問題が出た時に、ジャンルを見極めるだけで数字の候補が出てきやすいです。ぜひ試してみてください。

② 1人でいるときやスキマ時間に効果な勉強法

前項でご紹介した“数字を分けて覚える”のほかに、1人でいるときや、スキマ時間を活用したおすすめの勉強法があります。それは“略語を作って口ずさむ勉強法”です。

僕はもともと、「登録変更は15日以内」「臨時許可証は5日以内」など、覚えたい数字と内容をそのまま口ずさんでいたのですが、これだと途中で噛んでしまい、とても言いづらかったのです。
そこで、「略語なら複数回言っても噛まないのでは?」と思い、略語を独自に考案。

結果、大成功でした。
次に作った略語をご紹介します。

  • 「とーはとー5」→登録変更は15日以内とーとは登録とー5とは15のこと
  • 「リンゴ」→臨時許可証は5日以内(リは臨時のリ、ゴは5のこと)
  • 「ていてん3」→定期点検は3ヵ月に1回(ていは定、てんは点、3はそのまま)
  • 「てんきぼ1(いち)」→点検記録簿は1年間保存(てんは点、きは記、ぼは簿、1はそのまま)

どうでしょうか。そのままより格段に覚えやすいと思いませんか?
僕は、これらの略語を1人でいるときやスキマ時間に口ずさんでいました(笑)

今思えば恥ずかしい思い出ですが、数字を覚えるのが苦手だったので、このくらい必死にならないと覚えられなかったのです。
でもこの勉強法が幸いしてか、運行管理者(貨物)の資格取得後から現在までしっかり覚えることができていますよ。

略語勉強法は、自分が言いやすいように試行錯誤をしながら作るので、単語をそのまま覚えるよりも、知識の定着率が高いと思います。
また、口ずさむというアウトプット方式を取り入れることで、インプット方式よりも効率的に知識を定着させられるでしょう。
スキマ時間に1人で口ずさむアウトプット方式、ぜひ試してみてくださいね!

運行管理者(貨物)の科目別勉強法

今回は、道路運送車両法の概要と試験のポイント、合格者ならではの勉強法について解説しました。まずは法律の目的を理解し、試験の出題傾向を把握しましょう。

視覚と聴覚を使ったオンライン講座を活用したり、アウトプット方式の割合を多くしたりすることで、数字の間違いをかなり減らせますよ。
ぜひ、オリジナルの略語も作ってみて、効率的に数字を攻略してみてください。

さて次回は、科目「道路交通法」の勉強法について解説していきます。それではまた、次の記事でお会いしましょう!

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