皆さん、こんにちは。
この連載「運行管理者(貨物)の最短勉強法」では、運行管理者(貨物)試験合格に向けた、効率のよい勉強法を紹介していきます。
第3回のテーマは、運行管理者(貨物)試験に合格するには、どのくらいの期間勉強すればいいのかです。
第2回では、独学で勉強される方のために、教材の選び方や過去問の重要性をご紹介しました。準備が整えば、あとは取りかかるのみですね。
前回の内容も踏まえつつ、必要な勉強期間や勉強時間、スケジュールの組み方についてご紹介していきましょう。
運行管理者(貨物)合格に向けた勉強期間と勉強時間
運行管理者(貨物)試験の合格率は、第1回の記事でも紹介した通り30%前後ですが、1日中勉強する日々を何ヵ月も続けるといった必要はありません。
勉強期間には個人差がありますが、筆者の場合、1日2時間の勉強を1ヵ月続けることで、余裕を持って合格圏内に到達するレベルになったので、運行管理者(貨物)は最短1ヵ月で合格を目指すことも可能だと思います。
普段お仕事などで忙しい方は、時間配分を変え、平日1時間、週末に4~5時間程度確保するなど、工夫して時間を確保すれば、最短1ヵ月での合格も夢ではないでしょう。
また、運行管理者(貨物)試験の受験資格を得るために「基礎講習」を受講される方は、受験申込みの時には受講を完了させておかなければいけません。
その場合、試験の3ヵ月以上前にはすでに基礎講習で試験勉強をスタートさせていることになりますので、試験までは十分勉強期間があるといえますね。
もし普段の生活で勉強時間がほとんど確保できないという方は、基礎講習を受講した後からスキマ時間などにコツコツと勉強していくことをおすすめします。
運行管理者(貨物)最短合格の勉強プラン
それでは、勉強期間1ヵ月のプランの例を以下にご紹介していきます。
あくまで1つの目安に過ぎませんが、参考にしてもらえればと思います。
① 直近の過去問を解く(試験勉強スタート時)
まず手始めに、直近の過去問1回分を解いてみましょう。目的は、出題方法や時間配分について感覚をつかむためですので、1回で大丈夫です。
取りかかる際は、本番さながら時計を準備して解いてみるのがいいと思いますが、無理に時間内に終わらそうとする必要はありません。問題文すべてに目を通せるくらいのスピードで解いてみてください。
終わったら答えあわせをして解説を読んで欲しいのですが、この時、「この分野は結構わかった」とか「この分野は難しかった」といったことを感じながら読み、メモを書き込んでおくのがおすすめです。
ここで得意分野と不得意分野をあらかじめ把握できていると、以降の試験勉強も効率的にできると思います。
② テキストで知識を習得する(スタート~試験2週間前まで)
次は、テキストを使って知識を習得する期間です。第1回の記事で出題項目について触れましたが、5つある分野のうち主に①~④の分野をこの期間に習得していきましょう。
運行管理者(貨物)試験は法律問題が多く出題される試験なので、とにかく覚えるしかないのですが、最初に解いた過去問を振り返りながら、得意分野と不得意分野で時間配分を変えてスケジュールを組むことをおすすめします。
さらに、どのようなパターンで出題されていたかを意識しながら勉強すれば、本番の試験でも効果的に解答が導き出せるでしょう。
例えばですが、ドライバーの労働時間に関する問題は、法令違反となる内容について問われることが多くあります。それがあらかじめわかっていれば、違反となる数字を集中的に覚えたり、この事例はどうなのか?と派生して考えられたりするので、より強固な知識となっていくのです。
③ 実務問題をひたすら解く(試験2週間前~1週間前まで)
①~④の分野の勉強で、法律の知識が習得できた後は、暗記だけでは解答できない分野「その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力」の対策を集中してやりましょう。分野でいうと⑤になります。
5つのうち、この分野だけは2問以上の正解が必要な重要分野であり、さらに計算問題や分析問題があるため、曖昧な知識では解答できない問題となっています。
ですので、しっかりと自分のものにできるよう繰り返し問題を解いてみてください。
④ 過去問をひたすら解く(試験1週間前~試験前日まで)
ここまでくれば、後は過去問をひたすら解くのみです。
出題頻度の高い問題は、確実に得点できるようにしておきましょう。解けば解くほど本番では自信を持って臨めますので、可能な限り数をこなしてみてください。
当然、解説はきっちり読み、理解しておくことが前提です。
また、スキマ時間にオンライン講座などの動画で内容のおさらいをするのもおすすめ。耳や目など、違った角度からのアプローチになるので、新鮮な気持ちで学べますよ。
計画を立てる時に大切なこととは?
皆さん、勉強を始める前に学習計画を立てると思いますが、一番大切なのは「日程に余裕を持つ」ことです。そうしておけば、万が一勉強できない日があっても、どこかで挽回することができます。
また、勉強を進めていくうちに、テキストを1日で何ページ進められるのか、あるいは過去問を解いて解説を確認するまで何時間かかるのか、といった勉強時間の感覚がつかめてきますので、都度計画を練り直すことも大切です。
例えばですが、過去問を解いた後の復習時間が予定より何時間も多くかかってしまう場合には、平日の起床時間を早めたり会社の昼休みを利用したりして、普段の勉強時間を少しずつ増やしていくといった具合に調整してみましょう。
このような調整も、「日程に余裕を持つ」ことをしておけば可能です。計画を立てる際には、しっかり意識してみてくださいね。
筆者が勉強時間確保で取り組んだことや工夫
ちなみに筆者の場合は、仕事をしながら試験勉強に取り組んでいましたので、まとまった勉強時間を確保するのがなかなか難しかったです。
そこで、通勤で1時間、寝る前に1時間の勉強時間を確保するようにしていました。しかし、仕事の状況によってはできないこともありましたので、その場合は朝や週末の時間を確保し、不足分を補うようにしていました。
時間が取れないと言い訳をして勉強を長引かせると、覚えたことを忘れたりモチベーションが下がったりと、いいことがないと思います。
資格取得に向けて勉強するぞ!と一度決めたら、生活を調整し、少しずつでも勉強時間を捻出して、できるだけ短時間で知識を習得するのがおすすめです。がんばってくださいね!
運行管理者(貨物)講座今回は、運行管理者(貨物)試験合格のために必要な勉強期間や勉強時間、具体的なプランについてご紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。ぜひ、自己流にアレンジしてもらえればと思います。
次回は、合格を引き寄せるための勉強法についてご紹介する予定です。筆者の経験を基に、やって良かった勉強法や、逆にやってはいけない勉強法についてお話しします。
無料登録でオンラインの資格講座を体験しよう!
資格受け放題の学習サービス『オンスク.JP』では様々な資格講座のオンライン学習が可能です。
最短20秒の無料会員登録で、各講座の講義動画・問題演習の一部が無料体験できます。
※自動で有料プランになることはありません。
関連する記事が他にもあります
運行管理者(貨物)の最短勉強法
- 忙しい人でも大丈夫!運行管理者(貨物)試験に最短で合格するためのコツ
- 運行管理者(貨物)に最短で合格!その具体的な勉強法とは?
- 運行管理者(貨物)に最短で合格!必要な勉強時間・期間とは?
- 運行管理者(貨物)試験に最短で合格!独学で勉強するときのポイントとは?
- 運行管理者(貨物)試験に最短で合格!簡単なところ、難しいところとは?