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「道路交通法」合格者が伝授!運行管理者(貨物)の科目別勉強法

「道路交通法」合格者が伝授!運行管理者(貨物)の科目別勉強法

皆さんこんにちは!連載でお送りしている「合格者が伝授!運行管理者(貨物)の科目別勉強法」の第4回となる今回のテーマは、運行管理者(貨物)試験科目の1つ「道路交通法」の勉強法についてです。

道路交通法と聞くと、少し安堵される人もいるのではないでしょうか。免許取得者なら、道路交通法がどんなものかを一度は学んだことがあるので、多少なりとも安心感があると思います。しかし油断は禁物!頻繁にある法改正という注意点もあるんですよ。

今回の記事では、試験の配点や概要、法改正にも触れ、道路交通法に適した4つの勉強法についてご紹介していきます。

運行管理者(貨物)試験の科目別勉強法
① 貨物自動車運送事業法
② 道路運送車両法
③ 道路交通法 ←今回はココ!
④ 労働基準法
⑤ その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力
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科目「道路交通法」の出題概要

再々になりますが、配点表を見ながら、今回の道路交通法の重要度などについて解説していきます。

出題科目 出題数 最低正答数
① 貨物自動車運送事業法 8問 1問
② 道路運送車両法 4問 1問
③ 道路交通法 5問 1問
④ 労働基準法 6問 1問
⑤ その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力 7問 2問

運行管理者(貨物)出題科目の1つ、道路交通法は、全30問のうち5問出題され、最低正答数は1問です。

難易度は、5科目中1番低いと僕は考えます。
理由としては、免許を取得した人なら誰もが一度は勉強した法律ですし、免許を持っていない人でも“安全を意識した解答”をすれば正答の可能性が高いからです。

出題傾向は、駐停車、追い越しなどの一般的なものから、道路交通法における自動車の種類についてが多い印象。いずれも難解ではなく、文章を正確に読み解くことができれば難なくクリアできるでしょう。

解説したように、比較的難易度が低めなことから、多くの人はこの科目の勉強時間を時短化し、ほかの科目に注力しています。もちろん僕も同じでした。
しかしここで注意点があります。

道路交通法は、毎年法改正が行われているのです。
代表的なものをあげると、2019年12月に施行された運転中のスマホ使用(ながらスマホ)の罰則や、2020年6月に施行された煽り運転(妨害運転罪)などがあります。
2020年12月には、バス停の駐停車に関する法律も改正されました。

駐停車に関しては、運行管理者(貨物)試験にもよく出題されるので、忘れずにみてくださいね。知らなかったでは済まないので、知識のアップデートは必ず行いましょう。

道路交通法の出題ポイント

道路交通法の問題では、徐行や一時停止、駐停車、合図、追い越しや追い抜きなど、車の動作に関して多く出題される傾向があります。
では、一例として合図に関しての試験問題を見ていきましょう。

道路交通法に定める合図等についての次の記述のうち、正しいものを2つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

1.停留所において乗客の乗降のため停車していた乗合自動車が発進するため進路を変更しようとして手又は方向指示器により合図をした場合においては、その後方にある車両は、その速度を急に変更しなければならないこととなる場合にあっても、当該合図をした乗合自動車の進路の変更を妨げてはならない。

2.車両(自転車以外の軽車両を除く。以下同じ。)の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。(環状交差点における場合を除く。)

3.車両の運転者が同一方向に進行しながら進路を左方又は右方に変えるときの合図を行う時期は、その行為をしようとする地点から30メートル手前の地点に達したときである。

4.車両の運転者が左折又は右折するときの合図を行う時期は、その行為をしようとする地点(交差点においてその行為をする場合にあっては、当該交差点の手前の側端)から30メートル手前の地点に達したときである。(環状交差点における場合を除く。)

引用元:福岡県トラック協会 運行管理者・整備管理者情報 運行管理者過去試験問題 平成30年度 第2回 問13
※太字は筆者による

先に、道路交通法では、“安全を意識した解答”をすれば正答できるとお伝えしました。

その観点で見ていくと、この問題の「1」の太字部分では、“急に変更→急ブレーキの危険がある=危ない”とわかると思いますし、「2」においては、“確認し続ける=安全確認をしっかりしている=安全”ということが読み解けると思います。

しかし問題は「3」と「4」です。
どちらも「確認をする」という観点では、安全と感じる人も多いと思いますが、それぞれの「30メートル手前の地点」のところ、つまり、数字が出てきた場合は、安全という観点だけでは正答を導き出すことができません。

このように、安全を意識した解答だけでは、正答を導き出せないことがあるので、きちんと学習する必要があるのです。詳しくは後述しますが、数字が苦手な人でも学習しやすい勉強法があるのでチェックしてみてくださいね。

ちなみに、この問題の正答は2と4になります。

道路交通法を効率よく学ぶ4つのおすすめ勉強法

続いて、道路交通法を効率よく学ぶための、おすすめ勉強法を4つ紹介します。
ぜひ取り入れてみてください。

① よく出そうな法改正は要チェック!

記事の冒頭で、法改正の情報はきちんと覚えておこうとお話ししました。
法改正の内容は、主に以下の3つから得られます。

また、気になる法改正後の問題については、過去問からある程度推測できるでしょう。
例えば、過去問では“駐停車に関して”が多く出題されている傾向があります。従って、2020年12月に法改正されたバス停の駐停車に関する法律を重点的にチェックしておく、などの対策が有効となるわけです。

② 過去問で問題文に慣れておこう

試験問題の文章は、はっきり言って読みづらいです。また道路交通法では、駐停車、追い越し、交差点に関しての出題など、その場の状況を想像しながら解答していく問題が多い傾向もあります。

難解な文章を読み解きながら、その場の状況を想像して解答する、となるとかなり疲弊するので、過去問を解きながら、“理解しつつ想像する”ことに慣れておくことも大切です。

③ 普段の雑談を学習に使おう

道路交通法はアウトプット学習と相性が良いです。そのため、周りにいる免許取得者に覚えた内容を話すなどの勉強方法も有効でしょう。

特に道路交通法は、免許取得者ならだれもがある一定の知識をもっているので、アウトプットできる対象者が多いこともポイント。職場の運行関係者以外の人と話す時間も、勉強に使える可能性があります。
この道路交通法の学習こそ、スキマ時間を有効活用するべき科目だと思います。

④ 数字は自分の中で基準を作ろう

道路交通法の問題には、「○○キログラム以下」「〇秒前」「〇メートル」などの数字が出題されます。覚えづらい数字が多いですが、自分の中で基準があると覚えやすく、試験でも解答しやすくなります。

例えば、「○○キログラム以下」という問題のときは、大まかな区分をつけて考えると解答しやすいです。僕の場合は、4つある自動車の種類のうち、下から2番目に軽い、準中型自動車を基準にして覚えました。

準中型自動車の車両総重量は、7,500キログラム以下の車体のことを指すので、「○○キログラム以下」と問題が出題された場合、それよりも重いのか、軽いのか、どちらか一方で考えればよいので解答に悩む率はかなり減らせます。

このように、自分の中で1つの基準を作ってしまえば、解答しやすくなると思うので、ぜひ試してみてください。

また、前回の「道路運送車両法関係」でご紹介した、“略語を作って口ずさむ”方法を試してみてもよいでしょう。

ちなみの僕は、先ほど話した準中型自動車の車両総重量を「じゅんななはん」(準中型自動車は7,500キログラム以下なので)と略して覚えていましたよ。
自分で作ったものは記憶に残りやすいので、ここでもおすすめの方法です。

運行管理者(貨物)の科目別勉強法

今回は、運行管理者(貨物)試験科目の1つ、道路交通法の勉強法について解説しました。多くの人が一度は勉強したことがある内容なので、運行管理者(貨物)試験の中では一番難易度が低い科目かと思います。しかしお話ししたように、法改正についてはしっかりチェックしておきましょう。

また道路交通法は、過積載や過労運転の項目など、実務を行ううえで大切なことが盛りだくさんの科目でもあります。きっちり勉強して理解することが、運送会社の明るい未来につながるといえるので、しっかり学び、覚えていないことがないようにしたいですね。

僕のおすすめの勉強法は、過去問の反復学習をしながら文章に慣れ、仲間との雑談を学習にあてる方法です。日常も勉強として使えるので、とても効率良いと思いますよ。ぜひお試しください。

さて次回は、科目「労働基準法関係」の勉強法について解説します。
また次の記事でお会いしましょう!

運行管理者(貨物)講座

参考URL:
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/keitai/info.html

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