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知的財産を知る第一歩!知的財産管理技能検定3級とはどんな資格?

知的財産を知る第一歩!知的財産管理技能検定3級とはどんな資格?

知的財産管理技能検定という資格をご存知でしょうか?知的財産管理技能検定は、特許権や著作権など「知的財産権」の管理に関する専門知識を、試験を通して学ぶことのできる資格です。

これから、知的財産管理技能検定の中で初級者向けの試験である「知的財産管理技能検定3級」について、全3回の連載で紹介していきます。

連載第1回の今回は、知的財産管理技能検定3級とはどんな資格なのかについて、他の資格と比べながら説明します。

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知的財産管理技能検定3級とは?

多くの方にとって、「知的財産権」という言葉は、あまりピンとこないものかもしれません。しかし、「特許出願中の新技術」などの言葉は、ビジネスの場のみならず、日常生活でもよく目や耳にするのではないでしょうか。

この「特許」や「著作物」など、人が知的活動の結果生み出したものの中で、「財産的な価値をもつ情報」を総称して「知的財産」と呼んでいます。
そして、知的財産の創作者に一定の権利保護を与えるための制度「知的財産権」制度です。

近年はグローバル化や産業構造の変化などによって、知的財産権をマネジメントする重要性が増しています。
同時に、「インターネット上の画像を自社のホームページに載せたところ、著作権侵害として訴えられた」などのトラブルも増加しています。

このように「知的財産権を知らないことによるリスク」が増大する状況の中で、知的財産権に関する知識は、様々なビジネスパーソンに必須となりつつあります。
そんな状況で生まれた、知的財産の管理レベルを測るための国家試験「知的財産管理技能検定」です。

知的財産管理技能検定とは、知的財産検定という民間試験が、2008年に国家試験に移行して始まった試験です。
知的財産管理技能検定3級は、知的財産管理に携わる「初級の技能者」向けの試験に位置づけられています。

知的財産管理技能検定3級の試験では、知的財産全般に関する専門知識が必要です。しかし、初級者向け試験とされるだけあって比較的難易度は低く、合格率も65%前後と高めです。
ちなみに2級が中級、1級が上級の技能者向け資格とされていて、難易度は級が上がるごとに高くなります。
知的財産管理技能検定に合格すると、「知的財産管理技能士」という称号を得ることができます。

知的財産管理技能検定3級 資格概要

知的財産管理技能士は弁理士とどう違う?

知的財産に関する資格として、最も有名な資格が「弁理士」です。しかし、弁理士と知的財産管理技能士とは、まったく違う資格です。

弁理士とは、弁理士法で知的財産権に関する独占業務が定められた国家資格。特許、実用新案、意匠、商標に関して、代理人として特許庁へ申請することができるのは弁理士のみで、知的財産管理技能士にはできません。

また、弁理士試験はきわめて高い難易度を誇ります。短答式試験や論文式試験、口述式試験など、多くの試験に合格する必要があり、合格率は10%を切るほどです。合格には数年単位の勉強時間が必要といわれています。

弁理士は、将来的な独立開業等も視野に入れるなら大いに目指す価値のある資格です。
しかし、企業などの組織内で必要な知識レベルを習得することが目的であるなら、知的財産管理技能検定3級の資格で十分といえるでしょう。

その他の知的財産に関する資格について

知的財産に関しては、「知的財産アナリスト」という資格もあります。これは、企業に戦略的経営のための情報提供やアドバイスができる人材の育成を目指して作られた資格です。知的財産以外にも、企業経営・ファイナンスに関する専門知識が必要となります。

また、「IP Law Test 知的財産法学試験」という、2017年から始まった資格試験もあります。これは知的財産に関する「法律」に特化してその知識レベルを問う試験で、実務に関する問題は出題されません。

現在、上記2つの資格は国家資格ではありません。また、知的財産管理技能士の試験のほうが比較的古くから実施されていることもあり、上記2つの資格より高い知名度を誇っています。
そのため、知的財産について初めて学ぶ場合は、まずは知的財産管理技能検定3級を目標に勉強することがおすすめです。

知的財産管理技能検定3級の試験勉強を通じて知識の基礎固めを行った後に、他の資格も狙うようにすると、効率よく学習できるでしょう。

一緒に取るのにおすすめの資格は?

知的財産管理に携わる担当者の場合、専門知識以外にも、求められる知識やスキルがあります。
知的財産管理技能検定3級と一緒に取るのにおすすめの資格が「ビジネス実務法務検定」です。実務をするうえで、法律全般に関する知識を持っていることは、非常に有用となるからです。

また、とりわけ特許関連の案件が多い仕事であれば、海外の特許事務所や企業とのやり取りが多くなります。「日商ビジネス英語検定」の試験勉強を通じてビジネス英語の表現を知ると、幅広く役に立つでしょう。

知的財産管理技能検定3級とはどんな資格?

連載1回目の今回は、知的財産管理技能検定3級とはどんな資格なのかを紹介しました。試験勉強を通じて、効率よく知的財産に関する知識を習得できるので、様々なビジネスパーソンにおすすめの資格ですよ。

次回は、知的財産管理技能検定3級が仕事でどのように役立つのかについて、具体的に紹介していきます。

知的財産管理技能検定3級講座

参考URL:
特許庁「知的財産権について」
https://www.jpo.go.jp/system/patent/gaiyo/seidogaiyo/chizai02.html
知的財産教育協会「知的財産アナリスト 知的財産アナリストとは」
http://ip-edu.org/ipa_info
知的財産法学試験「IP Law Test」
https://iplt.ip-edu.org/

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