連載「知っておくと絶対役立つビジネス実務法務検定とは?!」、第2回の今回は、ビジネス実務法務を取得すると仕事でどのように活かすことができるのか、についてお話ししたいと思います。
社会人が忙しい時間をやり繰りして勉強するのですから、すぐにでも日々の仕事に活かしたいですよね。
ビジネス系の試験はたくさんありますが、その中でもビジネス実務法務3級は「すべてのビジネスの基本となる法律実務」に特化した学習内容となっています。
幅広い業種のすべての社会人、また法務部門のみならず法務部門以外の方にもおすすめの資格です。
ビジネス実務法務3級は幅広い業種の仕事で活かせる!
ビジネス実務法務3級の受験者(2016年)の業種を示す以下のグラフを見てみましょう。
(出典:http://www.kentei.org/houmu/data.html)
上位のサービス業(14%)、製造業(13%)、金融・保険業(12.3%)を始め、飲食業や鉱業に至るまで、実に幅広い業種の方がビジネス実務法務3級を受験していることが分かります。
就職活動やその後の仕事への活用を意識していると思われる大学生以下の受験者も、10%強を占めています。
仕事をしていく上で基本となる法律知識を身に付けることができるビジネス実務法務3級の、さまざまな業種の仕事への汎用性、活用度の高さがうかがえますね。
法務部門の仕事でビジネス実務法務3級を活かす!
では、ビジネス実務法務3級は、実際に仕事でどのように活かせるのでしょうか?
まず想定されるのは、「ビジネス法務」を日々の仕事としている法務部門での活用ですね。
法務部門の仕事は、会社にもよりますが、
契約関連(会社が締結する各種契約書のチェック) 知的財産関連(会社の商標・特許などの知的財産権の保護・管理 コンプライアンス活動(社内規定の作成や社内相談窓口など) 訴訟対応(会社が訴訟当事者になった場合の各種対応)
などが一般的です。
ビジネス実務法務3級を取得すると、ビジネスの基本となる幅広い法律知識を得られますので、基本的にどの仕事内容にも活かせるのですが、特に「知的財産関連」の仕事に直結していると私は思います。
法務部門では、他部門の担当者や時には経営層から、次のような質問や相談を受けることがよくあります。
『“会社の新しいロゴを作りたいけど、このデザインで大丈夫かな?』
『技術部門が新しい技術を開発したけど、特許権を取得できるかな?』
そんなときに、ビジネス実務法務3級を取得していれば、商標や特許の要件や取得手続きなどを勉強しますので、根拠となっている法律なども含め、自信をもって相談に応じることができますね。
法務部門以外の仕事でもビジネス実務法務3級は活かせる!
ビジネス実務法務3級が法務部門の仕事に活かせるというのはイメージしやすいかと思いますが、それ以外の部門の仕事ではあまり活かせないのでしょうか?
いえいえ、まったくそんなことはありません。
実際、ビジネス実務法務3級を取得し、法務部門以外の仕事に活かしている方も多いようです。
例えば、営業部門では、取引相手の企業と秘密保持契約や取引基本契約を実際に結ぶことが多いです。
また、取引においてトラブルが発生した場合、最初に連絡を受けることも多いのも営業部門ではないでしょうか。
このような場合、契約書の確認自体は法務部門が行うとしても、その契約内容を理解していなければ取引相手と交渉することはできませんし、トラブルの場合は誤った初期対応をしてしまうリスクもあります。
ビジネス実務法務3級を取得していれば、法務部門との調整もスムーズになりますし、営業部門の中でも一目置かれる存在になることができるでしょう。
以上、ビジネス実務法務3級が活かせる仕事について解説しました。
ビジネス実務法務3級は、法務部門の仕事にも法務部門以外の仕事にも活かせるということがお分かりいただけたかと思います。
法務部門に配属になったけれど、法学部出身ではないので法律知識に不安がある 法務部門ではないけれど、日々の業務のレベルを上げたい
このような方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
次回は、ビジネス実務法務3級の、公私における使い道について、もう少し詳しくご説明します。
参考URL…
ビジネス実務法務検定公式ホームページ http://www.kentei.org/sp/houmu/
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