この連載「知的財産管理技能検定3級の最短勉強法」では、知的財産に関する国家試験「知的財産管理技能検定3級」の勉強法について、独学で合格した筆者の体験を踏まえながら紹介しています。
第3回の今回は、初めて知的財産を勉強する人が、試験の合格を目指すうえで必要な勉強期間や勉強時間などについて紹介していきます。
知的財産管理技能検定3級は、試験勉強を通じて知的財産について学べるため、知的財産の専門家になりたい人だけではなく、様々な仕事の社会人や学生が受験しています。
比較的やさしい試験なので、コツを押さえれば、あまり長い勉強時間が取れなくても一発合格を目指せますよ。
知的財産管理技能検定3級合格にはどれくらいの勉強時間が必要?
平均2~3ヵ月・50時間以上の勉強時間が目安
知的財産管理技能検定3級の試験は、原則として毎年3回、3月、7月、11月の実施です。受験の申込みは、試験の5ヵ月程前から始まります。
合格のために必要な勉強期間の目安は、平均して2~3ヵ月程度、勉強時間は50時間以上といわれています。
初級者向けの試験ですので、何よりも知的財産の基礎知識をしっかりと押さえて勉強することが大切です。
自分のレベルにあわせて勉強時間を調整しよう
法律や知的財産について、ある程度の知識や勤務経験がある人であれば、平均的な勉強時間で合格を目指せるでしょう。
勉強時間の目安を参考に受験日を決めて、試験に申込んだ後から勉強を始めても、余裕をもって合格が目指せると思います。
知的財産について初めて学ぶ人の場合は、不安もあると思いますので、受験日を決めるよりも先に勉強を始めてもいいでしょう。
受験申込みの期限は試験の1ヵ月程前なので、試験1ヵ月前の勉強の進み具合で判断してから申し込んでも遅くはありません。焦らず自分のペースで勉強しましょう。
筆者の勉強時間は2ヵ月程度
筆者の場合、勉強期間は2ヵ月程度でした。4月に知的財産部に配属されてから知的財産について学び始め、体系的な知識を身に付けたいと考えたことをきっかけに、同年11月に試験を受けています。
ちなみに、法学部以外の文系学部の出身で、それまでに6年程度の社会人経験はありましたが、法律系の仕事は初めてでした。
勉強は、平日の通勤時間や昼休みなどのスキマ時間に1~2時間程度、試験前の土日には、ある程度まとまった時間を確保して行っていました。
実務で担当していた特許権や実用新案権などについては軽く勉強する程度で、担当案件がほとんどなかった著作権や商標権、意匠権などに多くの勉強時間を使っていたと思います。
余裕をもったスケジュールで勉強しよう
知的財産管理技能検定3級の試験で出題されるのは、知的財産についての基礎知識です。そのため、試験勉強は知識の暗記が中心になってきます。
勉強期間を3ヵ月とするなら、最初の1ヵ月を使ってテキストを通読しましょう。
オンライン講座で勉強する方は、この期間で一通り講義を聞くとよいでしょう。特に、試験で頻出の「著作権」と「特許権」の分野は、重点的に勉強してくださいね。
2ヵ月目には、過去問に一度挑戦するとよいと思います。知的財産教育協会のホームページで、直近3回分の過去問を公開していますので、ぜひ活用しましょう。
過去問の勉強を通じて、自分のレベルや苦手分野を把握し、それに応じて復習することに専念するのがおすすめです。
最後の3ヵ月目は、問題集などを使った演習と、苦手分野を中心とした復習に時間を使いましょう。社会人の場合、仕事の繁忙期などで勉強時間を取れなくなることがあります。予定していた勉強スケジュールが遅れているようであれば、この期間で調整してくださいね。
初めて学ぶ内容は、何度か復習をしなければ、どうしても知識が抜けていってしまうものです。知識の抜けを想定し、復習の時間が取れるように、あらかじめスケジュールに余裕をもたせて試験に臨みましょう。
スキマ時間を使って勉強時間を確保しよう
忙しい社会人が勉強時間を確保するためには、スキマ時間の有効活用が大切です。知的財産管理技能検定3級の場合、難易度はそれほど高くないので、スキマ時間中心の勉強でも合格を目指せますよ。
通勤時間が長い人は、通勤時間を勉強時間とするのがおすすめ。通勤時間がほとんどない人であれば、昼休みの時間を使ったり、仕事終わりにカフェで1時間勉強したりするなどもよいと思います。1日のどこかで必ず、決まった勉強時間を確保できるように習慣づけをすることが、予定通りに学習を進めるコツかもしれません。
外で学習する際は、オンライン講座が便利ですよ。スマホでも学べる講座があるので、移動時間などを使って気軽に勉強できますし、重たい参考書を持ち運ばなくてもよいです。自分の生活スタイルやリズムに合った勉強法を取り入れて学習を進めていきましょう。
試験の直前になったら、休日を活用してまとめて復習する時間を取るのもおすすめです。
知的財産管理技能検定3級は、基礎知識が身に付けられれば、知的財産について初めて学ぶ人でも、一発合格を目指せる資格です。
平均的な勉強期間は2~3ヵ月程度といわれますが、初学者の方は、焦らず自分のレベルにあわせた勉強スケジュールで準備しましょう。基礎知識の学習と復習を中心に勉強すれば、スキマ時間中心の勉強でも十分に合格を目指せると思いますよ。
次回の連載では、初学者におすすめの勉強法について、詳しく紹介していきます。
参考サイト:
http://www.kentei-info-ip-edu.org/schedule.html
無料登録でオンラインの資格講座を体験しよう!
資格受け放題の学習サービス『オンスク.JP』では様々な資格講座のオンライン学習が可能です。
最短20秒の無料会員登録で、各講座の講義動画・問題演習の一部が無料体験できます。
※自動で有料プランになることはありません。
関連する記事が他にもあります
知的財産管理技能検定3級の最短勉強法
- 最短で合格を目指す!知的財産管理技能検定3級の勉強法5つのコツ
- 3ステップで合格を!知的財産管理技能検定3級におすすめの勉強法
- 短期間でも合格できる!知的財産管理技能検定3級の勉強期間・勉強時間とは
- 独学でも合格できる!知的財産管理技能検定3級の勉強法とは
- 知的財産管理技能検定3級の試験勉強、どこが簡単?どこが難しい?