この連載「今日からできる冷え性対策」では、全4回にわたり冷え性対策や冷え性改善のヒントをお届けしています。
これまで食べ物や運動からできる冷え性対策をご紹介してきましたが、最終回の今回は、その他の生活習慣に着目。
NG習慣や入浴・睡眠を中心とした冷え性対策や冷え性改善策、豆知識をお伝えしていきます。
寒い時期の外出時や体の温めで大活躍する「カイロ」のおすすめの貼り方もご紹介していくので、ぜひチェックしてください!
目次
冷えと入浴の関係に着目!冷え性対策に湯船につかる習慣を
第2回 、第3回 ではそれぞれ、食べ物と運動について冷え性対策をご紹介しました。今回はその他の生活習慣として「入浴」に着目してみましょう!
入浴は冷え性対策にもってこい!
冷え性対策のポイントは3つ(熱を生み出しやすくする、血行を促進する、自律神経の乱れを整える)ありますが、入浴はそのすべての対策ができるおすすめ習慣。
湯船につかれば体が温まる、血行が促進される、リラックスできる…と、入浴は良いことづくしなんです。
ぬるめのお湯で長めにつかる
入浴で冷え性対策を狙うなら、ポイントは“ややぬるめのお湯にゆっくりとつかる”こと。
イメージとしては40度くらいのお湯に15分を目安に入るのがおすすめです。ゆっくりと湯船につかることで深部体温が上がり、血行も促進されますよ。
体温に近い38度ほどのお湯では少し低すぎるのでご注意を。10分ほどで汗をかく温度が適温です。
冷えと睡眠の関係も無視できない!効果的な眠り方とは
冷え性と関係するその他の生活習慣として、次は睡眠に着目。
睡眠で体を休息させることは健康な日々を送るうえで重要ですが、冷えとも密接な関係にあることをご存知でしょうか?
眠る際、実は体は深部体温を下げている
入眠の際は、体が深部体温を下げることで眠気がおこります。
寝る前は、深部体温を放出するために抹消の血管の血流を促進するので、手のひらや足先が温かくなるのが特徴です。このときに副交感神経が働き心身がリラックスします。
しかし、冷え性の人はもともと体温が低いので、体が体温を逃がさないよう働き、血行が促進されません。
冷え性の人の「体が冷えて眠れない…」という悩みもこのため。交感神経が副交感神経に切り替わりにくいので、リラックスできず、なかなか深い眠りにつけなくなってしまうのです。
睡眠不足は不調のもと。ひいては自律神経が乱れ、冷え性を助長してしまう可能性も。冷え性改善には、質の高い睡眠も重要なのです。
安眠には冷え性対策が重要
深い眠りにつくには、正しく熱の放出が行われるよう体温を上げておくことが重要となります。日頃からの冷え性対策がプラスになるということです。
食事や運動で日頃から冷え性改善をするのも大切ですが、先ほどご紹介した入浴方法で、深部体温を上げておくことも効果的となります。
入眠効果を狙うなら、体が火照っていると逆に寝つきづらいので、寝る1時間前までには入浴を済ませておきましょう。
軽いストレッチもプラスすると、血行促進&リラックスできるのでおすすめですよ。
いますぐ改善したい!冷えを招くNG習慣
ここからは、冷え性の人がしてしまいがちな、冷えを招くその他の生活習慣をご紹介していきましょう。
「冷えた体には熱いお風呂!」はNG
入浴は冷え性対策に有効ですが、温度を間違えると逆効果に!
「寒いから熱いお風呂に入る」といった方法は、実は体の芯まで温まりにくいんです。熱すぎて長くつかるのも辛いでしょう。
十分に深部まで温めきれずにお風呂を出て湯冷めしてしまっては本末転倒です。42度を超えるお湯につかる習慣がある人は気をつけましょう。
「寝る直前までスマホは当たり前!」で「デジ冷え」
その他の生活習慣として、日常的にスマホをいじるクセにも要注意。
長時間のスマホ操作で凝り固まった姿勢が続くと、肩や首周りの血行が滞り、冷え性を助長してしまう「デジ冷え」の状態になってしまうためです。
寝る直前までスマホを使用していると、頭の緊張状態が続きリラックスできないことも注意ポイント。実は筆者にも思い当たる節が…。睡眠不足は自律神経の乱れ、冷え性につながるので気をつけたいですね。
知っているとちょっぴりお得?!冷え性対策豆知識
最後は、冷え性対策にその他の生活習慣として取り入れたい豆知識をお届けします。
目元を温めると巡りがアップ
目元を温めると、副交感神経が働きリラックスできることに加えて、血行もアップします。
日頃からホットタオルなどで目を温める習慣をつけると、冷え性改善が期待できます。疲れもとれて一石二鳥ですね。
薄着でも足元は冷やさない!
冷え性対策には足元を温めることが有効です。
薄着の日でも、足の裏や足首は冷やさない習慣を身に付けましょう。血液を心臓へ送るポンプの役割をするふくらはぎは、特に重要です。冬はレッグウォーマーや靴下で武装を!
冷え性対策にカイロは◎!貼るならココ
寒さ対策でカイロを使う人は、ぜひ冷え性対策となるツボをおさえましょう。
体を温めるなら、「命門のツボ」に貼るのがおすすめ。背中の、ちょうどおへその裏あたりの場所です。
お腹を温めるなら、おすすめはおへその指4本分下にある「関元のツボ」。胃腸や子宮を温めたいときにピッタリです。
そのほか、ふくらはぎにカイロを貼るのも冷え性対策になります。
入浴効果をアップさせるなら炭酸入浴剤をプラス
なかなかゆっくりと入浴する時間がとれない…という日は、炭酸入浴剤を使うと入浴効果がアップして入浴時間を短縮できます。
お湯に溶けだした炭酸ガスが血行を促進するためです。忙しい日や長湯できない日はぜひ試してみてくださいね。
冷え性対策には食事や運動だけでなく、その他の生活習慣にも気をつけることが大切です。体をじっくりと温める入浴や疲れをとる睡眠で、冷え性を撃退していきましょう。
全4回の冷え性対策・冷え性改善連載は今回が最終回です。
冷え性は一朝一夕で治るものではありませんが、対策をすれば自覚症状を和らげ、快適に過ごしていくことができます。
冷え性対策に興味を持った人はぜひ、食べ物や漢方、運動やボディメイクなどについて勉強してみてください。冷え性改善のヒントとなる知識をたくさん学べるはずですよ。
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