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なんとなく体調がいまいち…それは「季節バテ」かも?セルフチェックしてみよう!

なんとなく体調がいまいち…それは「季節バテ」かも?セルフチェックしてみよう!

毎年、ある時期になると体調不良を感じるといった人はいませんか?
実はそれ、「季節バテ」かもしれません。

この連載では、現代社会でなんだかわからない心身の不調を抱える人へ、栄養士の資格を持つ筆者が、季節バテについてとその改善のヒントをお届けします。

連載第1回では、各季節の「バテ」について詳しくご紹介。皆さんは、特にどの時期に心身の不調を感じやすいですか?
季節ごとの特徴を知ることは「バテ」予防につながるため、まずはご自身の「バテ」の傾向を把握していきましょう!

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季節バテとは、自律神経の乱れによる心身の不調のこと

季節バテとは、各季節の変化に心身が順応できず「バテ」ること。
そして「バテ」は、“自律神経系の乱れ”によって現れる“心身の不調”を指します。

この不調には様々な症状がありますが、代表的な症状として以下のようなものが挙げられ、当てはまる症状が多いほど「バテ」ている可能性があります。

【バテでみられる症状例】
  • 身体がだるい
  • 頭痛がする
  • 身体が熱っぽい・のぼせる
  • 眠気がとれない
  • 食欲がない
  • 下痢・便秘
  • めまいや立ちくらみがする
  • むくむ
  • やる気が起きない
  • イライラする 等

ではなぜ、“自律神経系の乱れ”が起きるのでしょうか。
それには季節や、生活習慣の変化が大きく関係しています。

自律神経とは、心身を活発にする「交感神経」と、心身を休め回復させる「副交感神経」の2つの神経を指し、これらはバランスを取ることで心身の健康を良好に保っています。

自律神経の働き・イメージ図

自律神経の働き・イメージ図

しかし気温や気圧の変化、ストレス等により交感神経が優位になる時間が長くなると、自律神経のバランスが乱れてしまいます

特に日本には“四季”があり、季節の変化がはっきりしています。
季節の移り変わりは美しいものですが、体への影響は大きく、急激に気温や気圧の変化が起こると自律神経系に大きな負荷がかかります。

つまり日本の気候は、自律神経系が乱れやすく季節バテを起こしやすいのです。

しかし心身ともに健康に過ごすことは大切です。そこで重要なのが、季節バテの予防です。

4つの季節バテの特徴を知ろう

続いては、季節バテをさらに深堀りしていきます。
4つの季節の特徴と代表的なバテ原因を紹介するので、自分の不調を感じるときの原因や症状と照らし合わせながら見ていってください。

春バテの特徴と原因

季節・生活習慣の変化 バテ原因
  • 寒い真冬から暖かい春に移り変わり、寒暖差が大きくなる季節
  • 新年度による生活変化も重なり、心身ともに疲れを感じやすい時期
  • 寒暖差を感じることが多い
  • 日照時間が長くなり、活動時間が増えて睡眠時間が削られている
  • 新生活がスタートし、ストレスを感じている

夏バテの特徴と原因

季節・生活習慣の変化 バテ原因
  • 高温多湿の時期に加えて、クーラーの使用により外との温度差が大きくなる季節
  • 食欲不振が続いている
  • 1日の水分補給量が1.5リットル以下
  • 暑さで寝苦しく睡眠不足が続いている

秋バテの特徴と原因

季節・生活習慣の変化 バテ原因
  • 朝晩と日中の寒暖差が大きくなる季節
  • 夏に比べて汗をかきにくくなっているため、水を飲む回数が減りがち。水分不足によって血液がどろどろの状態になり、身体は酸素不足で疲れやすい時期
  • 寒暖差を感じることが多い
  • 冷たい飲み物を飲む等、真夏と同じような生活習慣を続けている
  • 汗をかかないため、夏よりも水分摂取量が少なくなった

冬バテの特徴と原因

季節・生活習慣の変化 バテ原因
  • 昼夜の寒暖差が大きく、急激な気温の変化で自律神経が乱れ体調を崩しやすい季節
  • 年末年始特有の気ぜわしさで神経が張りつめた状態が続き、精神的にも疲れを感じやすい時期
  • 年末年始ゆっくり休めていない
  • 温かいものを飲む習慣がない
  • 寒いため、外に出たくなく運動不足を感じている

季節や生活習慣の変化によってバテ原因は異なるため、「だから毎年この時期になると不調を感じるのか…」とご自身の傾向を知っていただけたのではないでしょうか。

筆者は原因を知り対策を取ることで、症状を改善できました。バテ症状に悩む方は、次回以降でお伝えする各季節のバテ対策を行って、今年こそ季節バテを予防しましょう!

【体験談】バテ×ストレスと闘った筆者の暗黒会社員時代

【体験談】バテ×ストレスと闘った筆者の暗黒会社員時代

最後は、筆者が過去に経験した「バテ×ストレス」話とともに、バテ対策をするメリット・デメリットについてお話したいと思います。

筆者は会社員時代、常に心身ともに不調を感じていました。
特に春と夏には身体がだるい、眠気がとれないといった身体的な症状があり、仕事が立て込む時期には胃の不快感や便秘の症状も加わり、とても辛い思いをしながら仕事をしていました。

そんな体調不良を感じながらも「休まず出社するのが会社員の務め」と自分に言い聞かせていたのですが、「このままでは体を壊してしまうかも…」と思い、改善方法を探すことにしたのです。

筆者はもともと健康オタクで、野菜を積極的に摂るなど、食生活にはかなり気をつけている方でした。
そこでこの症状を食生活でなんとか改善できないかと考え、インターネットで調べるうちに、自分に合った改善法に出会ったのです。それが「食生活による改善方法」です。

この改善方法については、次回から具体的にお話していきます。
栄養士の資格を持つ筆者が、各季節バテに効果的な「時短×簡単×美味しい」を兼ね備えたレシピを紹介していきますので、お楽しみに!

食生活を変えて約2年。会社員時代に感じていた身体的に不快な症状を、常に感じることはなくなり、今では心身ともにいきいきとした毎日を過ごしています。

今思えば私の不調は通年で、主に「春バテ」と「夏バテ」だったのだと理解できますが、当時はまったく原因がわからず、本当に辛かったです。

会社員時代は身体的な不調が精神面にも影響して気分が暗く、また休日は平日の疲れが溜まっているため外出する気力が湧かず、常に自宅でダラダラ過ごしていました。
その結果、気分転換できず、またストレスが溜まっていくといった悪循環に陥っていたのです。

筆者はこのとき、「心と身体はつながっているとはまさにこういうことだ」と実感しました。身体が健康だと精神的にも良い影響があり、今は会社員時代では考えられないほど、元気な日々を送っています。

もしもあのとき、自分の不調を見て見ぬふりをして何も対策をせずにやり過ごしていたら、心身ともに追い込まれていただろうなと思います。

今何かしらの心身の不調を抱えている方がいたら、季節バテの可能性も疑ってみてください。
季節バテは、根本原因を改善することは難しいかもしれませんが、予防は可能です。また、対策するメリットもたくさんあると思います。

季節バテ対策をするメリット

かつて、通年「バテ」、特に春バテ・夏バテを感じていた筆者が思う、バテ対策をするメリットは以下の通りです。

  • 心身とも健康になり、日々のストレスが溜まりにくくなる
  • 趣味を楽しむ余裕が生まれリフレッシュでき、結果仕事に集中できる

さらに「季節バテ」を予防すれば、「また体調がすぐれなくなる季節が来るのか…」と毎年の心身の不調に悩むことがなくなるのもメリットでしょう。
日々の体調不良がなくなるだけで、とても快適な日常が過ごせますよ。

季節バテ対策を知らずに過ごすデメリット

では、季節バテ対策をしないデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
いくつか挙げてみます。

  • 心身ともに疲労が蓄積していき仕事に集中できない
  • 私生活を充実させられなくなり、ますます疲弊していく

季節バテの原因は季節による環境変化やストレスのため、自分からの働きかけでどうにかできるものではありません。
不調を避けられないのならば、不調にならないように対策をすることが大切だと思います。

季節バテ対策を知らずに過ごすデメリット

連載「季節バテからくる心身不調の整え方」、第1回は、主に各季節における「バテ」について紹介しました。
今気になる症状が思い当たった人は、これが改善のチャンス!次回以降に解説する、季節ごとの対策を見ていってくださいね。

連載第2回は、春に起こる不調「春バテ」をピックアップ。「春バテ」対策として、栄養士の私がおすすめする料理もご紹介します!

健康のきほん講座 ボディメイクのきほん講座

参考サイト:
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/info03k-03.pdf

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