大家好!
みなさん、こんにちは!オンスク.JPのHSK2級講座を担当いたしました中国語講師の李晶です。
第2回はクリスマスに関する話題です。
日本でクリスマスといえば、ツリーを飾って、ケーキを食べて、プレゼントを贈って、家族で過ごすことが多いですよね。
では、中国人はどのようにクリスマスを過ごすのでしょうか。『そもそも中国人はクリスマスを過ごすのかなぁ』と思う方もいますね。
そんな疑問にお答えして、今回は中国人のクリスマスの過ごし方についてお話しをします。
中国人はどのようにクリスマスを過ごす?
昔、中国ではクリスマスを特別な日として過ごす習慣がなく、学生の間で、おしゃれなクリスマスカードを贈り合うことぐらいでした。つまり、クリスマスは舶来の祝日でした。
近年、クリスマスが中国に根付いて、多くの中国人(特に若者)がクリスマスを特別な日、ロマンチックな日として過ごすようになりました。郷に入れば郷に従え(中国語で「入郷随俗」)という言葉のように、中国式クリスマスの過ごし方も次第に生まれました。
例えば、カップルや若い夫婦はクリスマスディナーを楽しんで、一緒に買い物をして、クリスマスプレゼントを交換するなど、ロマンチックに過ごします。シングルの人は友人と一緒にクリスマスパーティに参加し、みんなでワイワイとクリスマスを祝います。
ちなみに、中国語の「聖誕派対」はどういう意味かご存じでしょうか。実は「クリスマスパーティ」のことです。「聖誕」はクリスマス、「派対」はパーティの意味です。
クリスマスケーキの代わりにクリスマスリンゴを食べる?
日本のクリスマスには、クリスマスケーキはなくてはならない存在ですよね。大体1ヵ月前からケーキ予約のチラシが貼り出されて、それをみると、「そろそろクリスマスだなぁ」と思うのではないでしょうか。
中国ではクリスマスケーキではなく、イブの日にきれいに飾りづけられた赤い苹果(リンゴ)を友達に贈って、食べてもらうのが若い人の間で流行っているようです。このクリスマス仕様の赤い苹果をイブの日だけ、「平安果(ピンアングォ)」と呼ぶそうです。
苹果が「平安果(ピンアングォ)」として選ばれた理由について、諸説がありますが、リンゴの中国語の発音「ピンゴォ」とクリスマスイブの中国語「平安夜(ピンアンイェ)」の発音が似ていることから、「平安、無事」の意味を込めて、苹果を「平安果(ピンアン)」と名付けて、クリスマスイブに食べる風習が出来上がったそうです。
日本と比べてみると、クリスマスは家族で過ごすよりも同年代の友達や、好きな人と過ごすのが中国流ですね。
繰り広げられるクリスマス商戦と中国老人風サンタさん
街のあちらこちらには中国風クリスマスツリーや、サンタクロースの飾りを見かけます。この時期に中国に行ったことのある外国人はみんな少なからず違和感を覚えるらしいです。
なぜかというと、クリスマスツリーに中国結びが飾ってあったり、サンタさんの絵が中国老人風になっていたりするからです。中国でしか見られないサンタさんですので、機会があったらぜひクリスマスの中国を訪ねてみてください。
クリスマスにまつわる中国語
最後はクリスマスにまつわる中国語をご紹介します。
圣诞节 shèng dàn jié:クリスマス
平安夜 píng ān yè:クリスマスイブ
圣诞老人 shèng dàn lǎo rén:サンタクロース
驯鹿 xùn lù:トナカイ
雪橇 xuě qiāo:ソリ
圣诞礼物 shèng dàn lǐ wù :クリスマスプレゼント
圣诞派对 shèng dàn pài duì:クリスマスパーティ
铃儿响叮当 líng ér xiǎng dīng dāng:ジングルベル
平安夜 píng ān yè:クリスマスイブ
圣诞快乐~♪ shèng dàn kuài lè:メリークリスマス~♪
今回は中国式のクリスマスの過ごし方についてご紹介しました。次回も中国のホットな話題についてご紹介していきます。
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