こんにちは。オンスク.JPのきもの文化検定5・4級講座を担当いたしました、呉服屋若女将の田巻です。
「悩みを解消!呉服屋若女将のきものプチ講座」第4回となる今回は、きものを着てみたいと思ってはいても、実際どこへきものを着て出かけたら良いかピンとこないという方に、おすすめのお出かけポイントについてお伝えしたいと思います。
おすすめのお出かけポイント
最近はきものを着ようと思っている若い方も増えていますね。実際に着ている方からは、仕事から解放されていつもとは違った休日の過ごし方ができるという声も多く伺います。
まず、気楽に行ける場所としては、寺や神社が挙げられます。少し遠出しても良いですし、ご自宅の近くにあるところでも良いですね。最近は御朱印を集める方も多く、一日で何箇所かに参拝される方もいて様々な楽しみ方があるかと思います。
大きな寺や神社の近くには、参道に露店や様々な店が出ていることもありますので、お祭り気分を楽しめること間違いなしですよ。
また、きもので出かけるイベントに参加するのもおすすめです。初めて会う方同士が集まって様々な場所に出かけるもので、一度きりのものもあれば、定期的に集まるものもあります。
きもの仲間を増やしたいという方には、知り合いや友人を増やす良いきっかけになりそうですね。
逆にそのようなイベントは苦手という方には、生け花などの展示会や美術館などに行ってみるのもおすすめです。
例えば、東京都指定有形文化財のホテル雅叙園東京内の百段階段では、一年を通して四季折々の日本文化に触れられる様々な企画展が開催されています。
そのような場所はきものが似合う場所でもあるので、きものを着る方の間では人気が高く、実際にきもので訪れている方も多いので、きもの姿が目立ってしまうという心配もなく安心感がありますよ。
また、きものを着ている方同士で知り合いができたり、他の方のきものの着こなし方を見て勉強することもできます。
最近はSNSできもの姿を投稿する方も多いですが、イベント会場では写真を撮れることが多いので、素敵な空間できもの姿の記念写真も残せますよ。その他には、様々な場所で開催されているお茶やお花の体験レッスンにきものを着て参加してみる、というのも楽しいですね。
きもので出かけやすい時期
ここで一点、出かけやすい時期についてもお伝えしておきたいと思います。初めてきもの(浴衣を除く場合)を着る方は、できるだけ春か秋で気候の穏やかな時期がおすすめです。
というのも、夏はきものが単(ひとえ)という風通しの良い薄いきものに変わること、冬はきもの1枚だと寒いのでコートや羽織を着ることになるためです。
秋から春にかけて、きものは“あわせ”と呼ばれる2枚の生地を縫いあわせたものを着ます。きものと一般的に言われるのは、この“あわせ”のものを言います。
夏には前述した“単”のものを着ます。浴衣の時期でもありますね。このように、初めてきものを着る場合には、時期もあわせて選ぶと楽しめる度合いも高くなるのではないかと思います。
さて、今回は、初めてきものでお出かけする場合のおすすめの場所をお伝えしました。意外な場所と思われた方もいるかもしれませんね。
本来、きものは日本人の日常着ですので、どこへ着て行っても良いものです。最初は少し抵抗があるかもしれませんが、きものを着ているだけで褒められたりと、着るほどに楽しくなりますよ。今年はきものを着てみようかなと考えている方、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
次回はきものってお金がかかる?という悩みにお答えしていきます。お楽しみに。
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