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学科試験(予報業務に関する一般知識)編|気象予報士が教える!試験別勉強法②

学科試験(予報業務に関する一般知識)編|気象予報士が教える!試験別勉強法②

皆さんこんにちは。気象予報士の渡会賢です。気象予報士を目指す人に向け、私の経験から勉強法と合格への道のりを全4回にわたってご紹介しています。

第2回のテーマは「学科試験(予報業務に関する一般知識)の概要と勉強法」です。できる限り具体的にご紹介していきますので、勉強法で悩んでいる…なんて人はぜひ読んでみてください。

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学科試験(予報業務に関する一般知識)ってどんなもの?

気象予報士試験で最初に問われるのが、学科試験(予報業務に関する一般知識)です。内容は次の通り。

  • 大気の構造
  • 大気の熱力学
  • 降水過程
  • 大気における放射
  • 大気の力学
  • 気象現象
  • 気候の変動
  • 気象業務法その他の気象業務に関する法規

マークシート方式で15問が出題されます。試験時間は60分間で、11問以上の正解で学科試験(予報業務に関する一般知識)は合格です(ただし難易度により調整する場合もあります)。

試験で問われる知識は気象学の基礎といったもの。大気の構造にはじまり、大気中に熱がどのように伝わるか、なぜ雲ができ雨が降るのかなどです。日々のお天気がどのように決まるのか、その基本を理解しなくてはなりません。

また、予報業務に関する一般知識では「気象業務法その他の気象業務に関する法規」が出題されます。法規に関する出題数は4問です。

気象予報士 資格概要

「気象業務法その他の気象業務に関する法規」は確実に取るべし!

法規に関する問題は覚えておけば着実に取れるといったものです。ですから、それらを取りこぼさないことが学科試験(予報業務に関する一般知識)合格のカギとなります。

「気象業務法その他の気象業務に関する法規」の4問すべて取れれば、残り11問中7問の正解で学科試験(予報業務に関する一般知識)は合格です。逆に言えば11問中4問は間違えても大丈夫。そう思うと、ちょっと心に余裕が生まれますよね。

学科試験(予報業務に関する一般知識)のペース配分は?

学科試験(予報業務に関する一般知識)は60分で15問が出題されます。
マークシートですから、解答は選んでゆくのみですし、答えを書くのにそれほどの時間は必要ありません。ですから、試験時間が足りなくなる心配は特に考えなくても大丈夫です。

とはいえ、時間的に余裕があるというワケではないので、のんびりと解き進めるのはNGですよ。
マークシートの試験なので、誤って違う欄にマークしてしまってないかなど確認する時間や、見直しの時間も確保する必要があります。できるだけ手早く問題を解いていきましょう。

学科試験(予報業務に関する一般知識)の勉強法とは?

続いては、予報業務に関する一般知識の試験別勉強法についてご紹介していきます。

気象予報士試験で問われる知識は幅広く、しっかりとした理解が欠かせません。それを着実に身に付けていくためには、システマティックな勉強法が求められます。

気象学の基礎の勉強法

学科試験(予報業務に関する一般知識)では、気象学の基礎が問われます。そこで求められる知識は気象予報士としての基礎体力となるものです。ですからしっかりと理解して試験に挑むことが求められます。

1つのゴールは「一般気象学(小倉義光:著)」を理解することです。
この本の目次を一部引用してみますと『第2章 大気の鉛直構造、第3章 大気の熱力学、第4章 降水過程、第5章 大気における放射』と続きます。
(「一般気象学)」については、他の記事「気象予報士試験の合格に必要な力と勉強法とは?」でも触れていますので、そちらも参考にしてみてください)

一方で学科試験(予報業務に関する一般知識)の出題範囲(一部)について抜粋してみましょう。『大気の構造、大気の熱力学、降水過程、大気における放射』です。

学科試験(予報業務に関する一般知識)の出題範囲って「一般気象学」をベースに決めたの?と思うくらい、共通していることがわかるかと思います。
ですから「一般気象学」をきちんと理解することが、学科試験(予報業務に関する一般知識)合格への近道です。

また「一般気象学」をきちんと理解することは、学科試験(予報業務に関する専門知識)合格や、実技試験合格にも欠かせないもの。大変な作業ですが、気象予報士を目指すからには着実にこなす必要があります。

しかし前回の記事でもご紹介した通り、いきなりこの本を手に取っても、挫折してしまう可能性が大です。初心者向けに書かれた本ではないからです。

気象の勉強をしたことがなかった私の学科試験(予報業務に関する一般知識)の試験勉強は、まず初めに「気象予報士かんたん合格テキスト(気象予報士試験受験支援会)」という書籍を使用しました。
下記はその際に私がまとめたノートです。字が汚いのはご承知おきください。

気象予報士かんたん合格テキスト まとめノート

筆者撮影

上記のノートは「大気の熱力学」の分野で、最初に勉強する「状態変化」についてまとめたノートです。私自身初学であったため、頭の中を整理するためにこのようにノートにまとめていました。古典的な方法ではありますが、頭の中を整理したい!というときにはおすすめの方法です。

今では私が使用した「気象予報士かんたん合格テキスト」が手に入りにくいため、代わりに「読んでスッキリ!気象予報士試験 合格テキスト(気象予報士試験対策研究会:編著)」がおすすめです。
こちらのテキストでは、学科試験から実技試験まですべての範囲を網羅しており、まとまった1冊になっています。

筆者はこのような初心者向け書籍で勉強を始め、知識の補完としてオンラインの学習サービスや「一般気象学」を用いて内容の深堀りを行い、理解を深めました。
そして試験の約1カ月前からは過去問演習に取り組み、本番さながらの演習を実施して試験に臨みました。

法規の勉強法

法規に関しては理解するというよりも、覚えるという作業となります。
気象業務法を丸ごと覚えてもよいのですが、法律独特の読みにくさがあるもの。オンライン講座や対策本などでは、要点に絞って紹介していますので、それらをうまく利用するのがおすすめの勉強法です。

過去問演習もおすすめの勉強法になります。法規以外の分野で同じような問題が出題されることはあまりないですが、法規に関して比較的類似した問題が出題される傾向があります。私自身も過去問演習を通じて知識の定着を図ったためおすすめです。

前述の通り、学科試験(予報業務に関する一般知識)では、15問中4問が法規に関する問題です。これを着実に取れれば合格はグッと近づきます。とにかくしっかりと覚えて本番に臨みましょう。

気象予報イメージ

学科試験(予報業務に関する一般知識)に関して、その概要とおすすめの勉強法についてご紹介してきましたが、気になる情報は見つかりましたか?

法規を除いて、気象学の基礎が問われるのが学科試験(予報業務に関する一般知識)です。そこで求められる知識は気象予報士として必須ですし、実技試験合格にも欠かせません。しっかりと時間をかけて、きちんと理解してくことが合格への王道です。

次回は学科試験(予報業務に関する専門知識)の概要と勉強法についてご紹介していきます。マニアックな知識が問われる試験だけに、勉強も大変です。おすすめの勉強法、ぜひチェックしてください。

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