2月22日はおでんの日。おでんにあう日本酒、冬に楽しむ熱燗

あさやん：こんにちはー！皆さん、美味しい日本酒飲んでますかー？

あさやん：おでんの日！？え！俺、おでん大好き！！なぁ、北井！！俺おでん大好き！！

あさやん：確かに最高やけど、おでんとお燗酒がなんであうかちゃんとわかってんのか？日本人ならわかるよな！？いいや、北井はわかってない！！

あさやん：俺がおでんとお燗酒があう理由を教えたる！よう聞いとけよ！

あさやん：出汁の「旨味」がしっかりあるおでんと、「旨味」がある日本酒が相性が悪いわけがないねん。お出汁と飲める唯一のお酒といっても過言ではない日本酒にとって、得意中の得意な組みあわせと言えるでしょう！

あさやん：そして！お酒と料理の相性を考えたときに「温度」をあわせることも重要なんです！温かい食べ物には温かいお酒があうんです！ということで「おでん」と「お燗酒」というのはもう双子と言えるほど似通っていて仲良しなんです！「おでん」と「お燗酒」はもうお酒と料理のペアリング界のマナカナなんです！

あさやん：ちなみにお燗酒の温度帯は5℃ごとに名称が変わるんです。これを使いわけられたら日本酒通ですねー！

30℃で日向燗（ひなたかん）
35℃で人肌燗（ひとはだかん）
40℃でぬる燗（ぬるかん）
45℃で上燗（じょうかん）
50℃で熱燗（あつかん）
55℃以上で飛び切り燗（とびきりかん）

あさやん：よく聞いてくれた！おでんにはぬる燗以上の温度帯が相性がよいですよー！
熱燗や飛び切り燗などのあっつあつのお燗酒にはむせるほどのきりっとしたアルコール感がより感じられる「本醸造」を。
ぬる燗や上燗あたりなら旨味の多い「純米酒」を。旨味成分がより多い「生酛（きもと）仕込み」や「山廃仕込み」と書かれた純米酒が特におすすめです！

ちなみに人の体温に近い日向燗や人肌燗はアルコール分解も早く、胃腸にも優しい飲み方ができますよ。優しい旨味をもつ純米酒があいやすい温度帯なので、いろいろなお燗酒を試したい方は今後の参考に。

あさやん：「吟醸酒」や「大吟醸酒」もお燗酒にしてはいけないことはないのですが、フルーティな香りと上品な味わいのものが多いので冷やして飲むのがベターですよー！

あさやん：そらお燗酒の話したら熱くもなるわい！そして昔ながらのおでん屋さんはおでんを入れている鍋にお燗をつける「ちろり」をつけていることが多いんですが、これが「おでん屋で飲むお燗はやたらとうまい！」ということと結びついてるんですね！

あさやん：そう！なぜかというと、アルコールは水に対して沸点が低くて、78.3℃で揮発が始まります！よって100℃の沸騰したお湯でお燗をつけるとアルコールがガンガン揮発してアルコール臭や刺激の強い香り・味になるので要注意なんです！80℃くらいのお湯でつけるとまろやかになるんですね！

あさやん：この理屈さえわかっていればお家でお燗酒をやるときも難しく考える必要はまったくなし！必要なものはとっくり（もしくはちろり）と湯煎するためのお鍋のみ。お鍋に火をかけて沸騰する少し前に止めて（80℃くらい）、お酒を入れたとっくりを首のあたりまで2～3分お湯につけるのみ！これだけでまろやかなお燗酒ができる！あっという間にあなたもお燗名人です！

あさやん：おでん屋さん？

あさやん：あぁ！そやったそやった。おでん屋さんの大きなおでん鍋の保温温度がだいたい80℃やから、そこでつけられてるお燗酒はすごくまろやかで美味しいってこと！

あさやん：そう！…はぁはぁはぁ。

あさやん：うん、ちょっと熱くなったから冷酒飲んで頭冷やすわ。