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金融業界編|スキル&給与アップが叶う!資格手当がもらえるおすすめの資格

金融業界編|スキル&給与アップが叶う!資格手当がもらえるおすすめの資格

皆さん、こんにちは!連載「資格手当がもらえる人気資格」、第2回の今回は、金融業界で資格手当や合格報奨金がもらえる資格について解説します。

資格手当とは、特定の資格を持っている場合に企業から支給される手当のこと。資格を取得すれば毎月もらえるので、数万円の給与アップにつながることも!
また、資格試験に無事合格することで一時的にもらえる合格報奨金という制度もあります。

今回は「金融業界で資格手当がもらえる資格」の資格手当や合格報奨金の相場も紹介します。ぜひ参考にしてください。

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金融業界で資格手当がもらえる資格とは?

この記事で紹介する金融関連の業界は、大きく分けると以下の3業界です。

1. 銀行業界
2. 証券業界
3. 保険業界

この3業界で、資格取得を推奨されている資格の種類や、その資格の資格手当の相場、合格報奨金の相場も紹介していきます。

金融系業界の鉄板資格!FP・簿記の資格手当の相場

金融系の資格として代表的なのが、FP・簿記資格です。まずは、FPと、簿記の資格手当の相場について解説します。

FP

  • FP3級 手当なし
  • FP2級 10,000円
  • FP1級 20,000円

保険業界、不動産業界、銀行、証券会社、年金事務所などでは、FPの資格手当がもらえる場合が多いです。国家資格ということで、その他の業界で資格手当を支給する企業もあります。

ただし、FP3級の場合は手当なしとなる場合が多いよう。FP2級以上の取得を目指すとよいでしょう。

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簿記

  • 日商簿記3級 手当なし
  • 日商簿記2級 数千円
  • 日商簿記1級 10,000円~20,000円

簿記資格は、日商簿記・全経簿記・全商簿記の全3種類あり、最も知名度が高く難易度の高い資格が公的資格の日商簿記です。

この日商簿記の資格手当は業界を問わず支給されていますが、経理・財務の業務以外では資格手当を支給する企業は多くないため注意が必要です。

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事例を紹介!FP・簿記資格の合格報奨金

FP・簿記の資格取得で合格報奨金を支払っている企業・組織の事例を紹介します。

株式会社ミツバ

自動車部品メーカーの株式会社ミツバは、公的資格である日商簿記1級の取得で、30,000円の合格報奨金を支給しています。

オリックス株式会社

オリックス株式会社には、自己研修奨励制度と呼ばれる資格取得時の合格報奨金を支払う制度があります。
国家資格のFP1級、公的資格の日商簿記検定1級を取得すると、それぞれ50,000円が支給されます。

銀行業界で特に役立つ資格

次に、銀行業界で役立つ資格を紹介します。銀行では保険や資産運用に関わる金融商品の販売も行っているため、FP・簿記のほか、銀行業務検定や中小企業診断士などの資格が役立ちます。

資格名 資格手当の相場 合格報奨金の相場
銀行業務検定(民間資格) 5,000円 ~ 銀行業務検定3級 5,000円
銀行業務検定2級 10,000円
中小企業診断士(国家資格) 10,000円〜30,000円 20,000円~50,000円

銀行業務検定

銀行業務検定は、銀行業務検定協会(経済法令研究会 検定試験運営センター)が運営する民間資格です。
銀行・保険・証券業界で働く職員を対象に、業務遂行に必要な知識やスキルがあるか問う資格です。

銀行業務検定は、4級から2級まで3段階に分かれていますが、各級の中でさらに様々な分野に分かれています。その数、全部で11分野となりますが、受験の際は各分野のうち自身の業務に関係のあるものを選択して受験します。
11分野の中でも、特に人気の科目は「法務」、「財務」、「税務」です。

銀行業務検定には1級がありません。そのため、2級がいちばん難しい級となります。4級から順番に取得する方法もありますが、難易度はそこまで高くないため最初から3級を目指すのがおすすめです。

銀行業務検定の資格手当は級によって金額が異なりますが、相場は5,000円です。

中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業の経営支援を行う専門家として認定される国家資格です。
この資格を持つことで、中小企業の経営者に対して経営計画の策定、業績改善、資金調達などの専門的なアドバイスを提供できます。

国家資格ということもあり、資格手当の相場は10,000円〜30,000円で、合格報奨金の相場は20,000円~50,000円と高めに設定されています。

証券業界で特に役立つ資格

続けて、証券業界で役立つ資格を紹介します。

資格名 資格手当の相場 合格報奨金の相場
証券アナリスト(民間資格) 20,000円 50,000円
証券外務員(民間資格) - 50,000円
CFA(米国の証券アナリスト資格。グローバル資格) - 50,000円

証券アナリスト

日本の証券アナリスト資格は、証券市場と投資分析に関する専門知識を証明可能な、日本証券アナリスト協会が運営する民間資格です。試験は金融市場の理解、企業価値評価、経済分析など多岐にわたる知識が問われます。

証券アナリストとしてのキャリアを目指す人々にとって、この資格は専門知識と分析能力を証明するために重要な資格です。

資格手当相場が20,000円のため、取得すると年間で約120,000円も収入が増えます。これから証券アナリストを目指す人にも、証券アナリストとして現在働く人にもおすすめの資格です。

伊予銀行やSMBC日興証券では合格報奨金の支給がありますが、金額の詳細については公表されていませんでした。

証券外務員資格

証券外務員資格は、日本証券業協会が運営する日本で証券会社における営業職員として働くために必要な民間資格です。
証券取引や金融商品、法規制などに関する基本的な知識が問われます。
この資格は証券会社で働く上で基本となるものであり、顧客への金融商品の提案や販売を行う資格として証券業界では重要視されています。

証券外務員の資格手当を公表している企業はありませんが、証券外務員一種試験合格者に対して、50,000円の合格報奨金を支給している保険会社もあります。

証券外務員二種講座

CFA(Chartered Financial Analyst)

CFAは、米国のCFA Instituteが運営する、世界的に認知されているグローバルな証券アナリスト資格です。
特に資産運用、投資分析、金融アドバイザリーの分野でのキャリアアップを目指す人が資格取得を目指しています。

この資格の保有者は証券会社だけでなく、銀行や監査法人、生命保険会社、損害保険会社など、金融業界の様々な職種で活躍しています。

CFAの資格手当を公表している企業はありませんでしたが、合格報奨金については、オリックス株式会社で過去に50,000円の合格報奨金を支給した実績があります。

保険業界で特に役立つ資格

今度は、保険業界で役立つ3つの資格を紹介します。資格の概要と資格手当、合格報奨金の相場についても触れていきます。

資格名 資格手当の相場 合格報奨金の相場
生命保険募集人(民間資格) 5,000円 -
損害保険募集人(国家資格) - -
投資診断士(民間資格) - -

生命保険募集人資格

生命保険募集人資格は、一般社団法人生命保険協会が運営する民間資格です。この資格がなければ生命保険を販売できないため、保険業界で働く際は取得必須の資格です。

保険業界では取得必須のため、資格手当を支給する企業は多くありません。しかし、自動車販売会社などで約5,000円の資格手当を支給している場合もあります。

損害保険募集人一般試験

損害保険募集人一般試験は、一般社団法人日本損害保険協会が運営する民間資格です。
この資格を持っていると、顧客に対して適切な損害保険商品(自動車保険、火災保険、地震保険など)を提供できる能力があることが認められます。

資格手当や合格報奨金の金額については、公表している企業はありませんでしたが、資格取得者に資格手当を支給する企業が多い資格です。

投資診断士

投資診断士は、一般社団法人投資診断協会が運営する民間資格で、個人や企業の投資戦略をアドバイスする専門家としてのスキルを証明できる資格です。

資格取得者は投資の専門知識を活用して、顧客に投資アドバイスを提供できます。そのため資格取得には、金融市場、投資商品、リスク管理、ポートフォリオ構築などの広範な知識が必要です。

投資診断士の資格手当や合格報奨金の相場は確認できませんでしたが、保険業界のスキルアップ、キャリアアップには欠かせない資格です。

その他金融業界で役立つ資格

ここまで、国家資格、公的資格、民間資格など、分野別に様々な資格の概要や資格手当、合格報奨金について解説してきました。

その他にも金融業界で役立つ資格があります。最後に、どちらも国家資格で取得がかなり難しいと言われる税理士と公認会計士の資格手当の相場について解説します。

資格名 資格手当の相場 合格報奨金の相場
税理士(国家資格) 1科目10,000円~20,000円 100,000円
公認会計士(国家資格) 100,000円~200,000円 50,000円~200,000円

税理士

税理士は、税務に関する専門家として認定される国家資格です。
税理士試験には5科目(会計2科目と税法3科目)があります。資格手当の相場は、1科目ごとに10,000~20,000円です。

5科目すべて合格すると、毎月100,000円を超える資格手当と、約100,000円の合格報奨金を受け取れる可能性があります。
しかし、5科目すべての資格取得までの平均勉強時間は約4,000時間とされており、最短で2,000時間、多い場合は6,000時間かかる人もいます。

公認会計士

公認会計士は、監査業務を行える唯一の国家資格です。
試験準備には約2,500〜3,500時間の勉強が必要とされ、平均して1日5時間勉強する場合、少なくとも約500日(約1年半〜2年)が一般的な準備期間です。

公認会計士資格を持つ従業員に対する資格手当の相場は、100,000円~200,000円と高い傾向にあります。

税理士や公認会計士は専門性が高く市場価値も高いため、資格手当以外にも高い給与や待遇が期待できます。

その他金融業界で役立つ資格

連載「資格手当がもらえる人気資格」、1回目はIT業界で資格手当がもらえる資格について紹介しましたが、2回目の今回は金融業界で役立つ資格の資格手当、合格報奨金について解説してきました。

金融系の資格は、どれもいきなり勉強を始めても簡単に取得できるものではなく、基礎知識を身に付けることが大切です。
そのために、まずは基礎となる知識を簿記やFPの資格取得を通して学ぶのもひとつの方法かもしれません。

次回は、不動産業界、建設業界に関する資格の資格手当、合格報奨金について解説します。

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