宅建(宅地建物取引士)は、不動産・金融業界で大人気の資格の1つ。会社で取得を指示される方、「視野を広げたい」という目的で宅建取得を目指す方など、宅建学習の動機は様々です。
ただ、仕事をしながら宅建を目指す場合、どうしても時間の使い方が重要になります。そこで近年おすすめなのが「オンライン通信講座」です。
スクールや従来の通信講座と比べると、講義視聴や問題演習をWeb上で完結できるのが特長。重い書籍を持ち歩く必要がなく、スマホやPCがあれば勉強できるため、学びたいときにすぐ、かつ手軽に取り組めるのが人気の要因といえるでしょう。
今回は、宅建取得を目指す方に向けておすすめのオンライン通信講座を8つ紹介します。各社のポイントなどを比較しているため、きっと自身に合った宅建講座を見つけられるでしょう。
目次
宅建通信講座サービス比較一覧
宅建オンライン通信講座といっても、種類が多すぎて「自分にはどれが合っているのかわからない」と感じる方もいらっしゃるはず。
まずは、目的に合わせたおすすめの宅建通信講座を比較しながら、ランキング形式で紹介します。

★コスパやタイパを重視したい方向けランキング
仕事をしながら資格を取るとなると、やはりコスパ・タイパが良い通信講座が人気。こちらでは、費用を抑えつつ効率的に学びやすい通信講座を紹介します。
1位 | オンスク.JP |
---|---|
2位 | アガルート |
3位 | スタディング |
4位 | 資格の大原 |
5位 | フォーサイト |
1位:オンスク.JP「宅建オンライン通信講座 ウケホーダイ‐スタンダード月額プラン」
オンスク.JPは、なんといってもコスパ最強!「ウケホーダイ‐スタンダード月額プラン」は月額1,628円(税込)。受け放題対象の「宅建オンライン通信講座」では、1コマ10分前後のWEB講義約21.5時間分、WEB問題628問分を学習できます。
低価格でありながらスマホで効率的に勉強するための機能(学習スケジュール機能やキーワード検索機能・復習機能など)が搭載されている点も魅力。いつでもどこでも手軽に宅建の学習が可能です。
通信講座界隈では珍しいサブスクサービスですが、6ヵ月パックなどの一括支払いプランもあり、こちらだとさらに16〜20%ほど割安になりますよ。
2位:アガルート「キックオフ宅建士」
アガルートの「キックオフ宅建士」は、インプットのみに振り切った、アガルート宅建士講座で一番の低価格帯商品。
10,780円(税込)という費用面も魅力ですが、宅建試験4科目の重要箇所を9時間でマスターできる点が最大のメリット。1講座15分前後のため反復学習もしやすく、合格に必要な知識をサクッと習得できるでしょう。
インプットに特化した分、問題演習機能やサポート機能は含まれていません。ご希望の方は、価格は高くなりますが「入門総合カリキュラム<フル>」など、充実した機能付きの商品もありますよ。
3位:スタディング「宅建士合格コース ミニマム(ペーパーレス版)」
スタディングは、1講座5分程度にまとめられているため、スキマ時間に学習しやすい点が魅力です。
「宅建士合格コース ミニマム(ペーパーレス版)」はWEB講義とWEBテキストのみと、インプットに特化した商品。そのぶん14,960円(税込)とお得な価格で、無駄を省きつつ最短で合格に必要な知識が身に付きます。
インプットに特化した分、問題演習機能やスタディングの得意なAIを使用したサポート機能は含まれていません。それらをご希望の方には、全機能・サービスを含む「宅建士合格コース コンプリート版(冊子付版)」がおすすめです。
スタディング「宅建士合格コース ミニマム(ペーパーレス版)」
4位:資格の大原「パススル宅建士 Web通信」
大手資格予備校である資格の大原が、タイパを重視して2024年にリリースした新商品が「パススル宅建士 Web通信」。1講座5分程度で構成され、講義・問題集はもちろん模擬試験まで、宅建合格に必要な学習がすべてスマホで完結します。
スキマ時間での学習がしやすいほか、特長は、大手資格予備校だからこその学習サポート機能の充実さ。例えば基礎知識の定着をチェックするWeb問題には解答ランキングがあり、競争心を刺激して学習意欲をアップさせてくれるでしょう。
42,000円(税込)と、3位までの商品に比べると高価格設定ですが、教育ローン制度を使えば月々3,000円からで受講できるようです。
5位:フォーサイト「宅地建物取引士講座 バリューセット1」
資格予備校の中でも通信講座に特化しているのがフォーサイト。「宅地建物取引士講座バリューセット1」は、59,800円(税込)とこのランキングではもっとも高価格ですが、アナログとデジタルの両方のバランスよく提供しているという意味で高コスパ!
スマホやPCで学習が完結できるよう、デジタルブックやWEB問題機能を備えているのはもちろんですが、紙のテキスト・問題集も発送してくれます。
また「eライブスタディ」というライブ配信講義があるのも特徴。定期的に参加することで通信講座でも学習のペースを維持できるうえ、チャット機能を利用してコミュニケーションをとれるため、孤独を感じにくいでしょう。
支払いに「paydy(ペイディ)」を使用すると分割払いが使えたり、オンライン通信講座には珍しく厚生労働省管掌の「一般教育訓練給付金(受講料の20%を支給)」対象だったりするので、そのあたりをうまく使うとさらにコスパよく始められそうです。
★初学者向けの講座ランキング
宅建学習にあたり初学者にとって不安なのは「高額なお金を払ったのに最後まで続けられなかったらどうしよう」ということではないでしょうか。
こちらのランキングでは、教材のわかりやすさやフォロー体制など、初学者の不安点を解消できる通信講座を選びました。
1位 | スタディング |
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2位 | フォーサイト |
3位 | オンスク.JP |
4位 | ユーキャン |
5位 | LEC |
1位:スタディング「宅建士合格コース ミニマム(ペーパーレス版)」
スタディングでは、学習計画を立てるのが苦手な人でも計画的に学べるよう「学習フロー機能」が付いています。今日学ぶべき内容を指示してくれるため、ガイドに沿って学習するだけでOK。
その他には「勉強仲間機能」があるため、オンライン上で同じく宅建に向けて学習している人々と交流できます。通信講座では孤独になりがちですが、仲間と切磋琢磨しながら学べるでしょう。
スタディング「宅建士合格コース ミニマム(ペーパーレス版)」
2位:フォーサイト「宅地建物取引士講座 バリューセット1」
フォーサイトでは、初めて宅建試験に臨む方でも理解しやすいよう受講サポートブックがあります。また、スマホやPCで学習したいけれど、テキストや問題集は紙の書籍も使いたいというアナログ派の方にもしっかり対応できるよう、テキスト・問題集はデジタルブックと紙の両方が使えます。
加えて、通信講座大手だからこそのフォローシステムが充実しています。例えば質問すると専任の合格者スタッフが迅速かつ丁寧な回答をしてくれるため安心です。
3位:オンスク.JP「宅建オンライン通信講座 ウケホーダイ‐スタンダード月額プラン」
オンスク.JPの講義動画では、初めて宅建試験を受ける人でも理解しやすいように、また不動産業界に従事していない人でもわかりやすいように噛み砕いて説明しています。
また、試験日や学習開始日を入力すると1日に必要な学習量を確認でき、計画的に宅建の学習を進められる学習進捗機能付き。カリキュラムの順に学んでいけば、初学者でも宅建試験に向けた学習をスムーズに行えるでしょう。
なおオンスク.JPは今回紹介したラインナップの中で唯一のサブスクサービス。「ウケホーダイ—スタンダード月額プラン」は1ヵ月から受講できるので、初学者の方も気軽に始められます。
4位:ユーキャン「宅建士短期合格講座」
通信講座で抜群の知名度を持つユーキャン。幅広い年代に支持されており、ユーキャンで学んで宅建合格した方の中には80代の方も。
今回紹介する講座は短期合格を目指すタイプで受講期間は短めですが、テキストや問題集がデジタルだけでなく紙の書籍でもらえるほか、添削課題や質問制度まで必要なものはすべてそろった商品となっています。
多少高価でもいいから充実した質問制度がほしい、細かいところも着実に学習して理解を含めていきたい、という初学者の方におすすめです。
5位:LEC「スキマ時間で宅建合格Webコース」
大手資格スクールであるLECが、標準的な宅建講座をスマホで学習するための商品としてリリースしたのが「スキマ時間で宅建合格Webコース」。標準講座よりも半分以下の講義時間数のカリキュラムとなっています。
1講義あたりの時間は他社サービスでは10分~15分が標準ですが、LECのこの商品では30分と少し長め。ですので、少なくとも30分はまとめて時間がとれる方に向いています。
今回の記事で紹介している商品の中では高額な方ですが、そのぶんカリキュラムやフォロー制度が充実。「教えてチューター」では講義や教材について疑問点があれば質問できるようになっています。専門フォロースタッフが対応してくれるため、疑問点をそのままにせずその都度解決できる点が魅力です。
★がっつり教材重視派のランキング
せっかく学ぶのであれば、合格点に到達すればよいというわけではなく「がっつり学びたい」方もいらっしゃいます。
そういった方には、テキストや講義動画の内容が細かく充実している通信講座がおすすめです。
1位 | 日建学院 |
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2位 | ユーキャン |
3位 | フォーサイト |
4位 | LEC |
5位 | 資格の大原 |
1位:日建学院「宅地建物取引士重点Webコース」
建築建設業界に強い日建学院。この商品はWEB講義メインでありながら、通学生が使うメイン教材や問題集を原則使用。副教材も充実しているため、出題のポイントを把握しながら細かくじっくり学べます。
また、宅建試験でつまずきやすい民法に注力した「入門民法テキスト」や法律用語集も付いてきます。具体例を交えて民法をレクチャーしているため、理解しやすいでしょう。
オンライン通信講座というよりは、講義がWEBである以外は従来の通信講座や専門スクールに違いスタイルで、そのぶん教材もフォロー制度も充実しています。不動産関係の講座も多いので、宅建の次に狙う資格がある方には特におすすめです。
2位:ユーキャン「宅建士短期合格講座」
ユーキャンは、通信講座サービス大手という強みを活かした教材の種類とサポート制度の充実さが特長。
今回紹介する商品も、カリキュラムは3~5ヵ月の短期間用でありながら、教材はデジタルテキストのほか紙のテキスト7冊、ガイドブック、添削・質問関連書類一式とフルラインナップ。
必要なものが必要なだけ用意されており、この商品で宅建合格が目指せます。
3位:フォーサイト「宅地建物取引士講座 バリューセット1」
フォーサイトは通信講座に特化した商品展開に強みあり。今回紹介する商品では、受講サポートブック5冊、基礎講座テキスト4冊、過去問講座問題集5冊、模擬試験、その他副教材などが含まれ、宅建試験で求められる情報が網羅されています。
さらなる得点を目指したい方には、「宅地建物取引士講座 バリューセット1」に直前対策が加わった「バリューセット2」、直前対策に科目別答練・過去問演習も加わった「バリューセット3」という商品もありますよ。
4位:LEC「スキマ時間で宅建合格Webコース」
大手資格スクールLECの「スキマ時間で宅建合格Webコース」は、主にスマホで学習が完結するスタイル。1回30分の講義を繰り返し行い、インプットと問題演習を重ねながら、着実に知識を習得できるしくみになっています。
スマホ学習中心の商品ですが、人気の「出る順宅建士合格テキスト」や「出る順宅建士ウォーク問過去問題集」などの市販書籍や模擬試験も付いてくるため、とりこぼすことなく隅々まで学べるでしょう。
5位:資格の大原「パススル宅建士 Web通信」
大手資格予備校である資格の大原が最近リリースした「パススル宅建士 Web通信」では、テーマを細分化してわかりやすい講義動画にしています。重要ポイントが明確になっているため、理解しやすい点が特徴です。
また、デジタルテキストで学ぶこともできるため、動画だけでなく文字や図表を見ながら知識を定着できるでしょう。
紙の冊子テキストを使用したい人は、別途購入することも可能です。
★短期合格を目指す方向けランキング
2024年度の宅建試験合格率は約18.6%。数字だけで見ると難易度が高そうに見えますが、実は集中して学習すれば、比較的短期間で合格を目指せる試験でもあります。
こちらでは、短期合格を目指す方におすすめの通信講座を紹介します。
1位 | アガルート |
---|---|
2位 | フォーサイト |
3位 | オンスク.JP |
4位 | スタディング |
5位 | 資格の大原 |
1位:アガルート「キックオフ宅建士」
アガルートの「キックオフ宅建士」の魅力は、なんといっても試験4科目を9時間ほどでマスターできる点です。
宅建試験で求められる知識の全体像を一気に把握できるため、どういったテーマに重きを置いて取り組めばよいのか取捨選択できます。膨大な試験範囲を効率的に学べるでしょう。
ただしインプットに特化しているぶん、問題集などのアウトプット教材は付属していないので、合格を目指す場合は問題集や過去問対策などの用意が別途必要です。
2位:フォーサイト「宅地建物取引士講座 バリューセット1」
フォーサイトの「宅地建物取引士講座 バリューセット1」も、宅建試験4科目を9時間ほどでインプットできます。テキストや講義動画で宅建士に求められる必要な知識をひと通り網羅しているため、早期に全体像を掴めます。
インプットが完了すれば、過去問題や演習に集中できるため、試験に勝てる実力を養えるでしょう。
3位:オンスク.JP「宅建オンライン通信講座 ウケホーダイ‐スタンダード月額プラン」
オンスク.JPの講義動画では、試験に出やすい重要ポイントを初心者でもわかりやすいように丁寧に解説。倍速再生機能やしおり機能などが付いているため、時短で学習することはもちろん、復習する際にも便利です。
また、インプットと並行してWEB問題演習にも取り組めるため、効率的に学習できて短期合格を目指せるでしょう。
過去問題集や模擬試験は含まれないので、宅建合格のためには別途用意するのがおすすめです。
4位:スタディング「宅建士合格コース ミニマム(ペーパーレス版)」
スタディングでは、宅建試験の傾向を徹底的に分析し、出題される可能性が低い部分をカット。短期間の勉強で宅建に合格しようと思うのであれば、満点を狙う必要はありません。スタディングでは、よく出るところを効率的に学べるしくみが整っています。
ただしこの「宅建士合格コース ミニマム(ペーパーレス版)」はインプットに特化しておりアウトプット学習に使う問題機能や問題集は含まれていません。問題集を持っていない場合は、別途問題集を購入するか、フルラインナップ版の商品を選択するとよいでしょう。
スタディング「宅建士合格コース ミニマム(ペーパーレス版)」
5位:資格の大原「パススル宅建士 Web通信」
資格の大原のこの商品は、全32時間でインプットが完了できる構成になっています。講義動画を視聴してデジタルテキストを確認、そしてWeb問題集を解くことで、インプットとアウトプットを効率的に行えるでしょう。
知識のインプットがひと通り終われば、実力確認テストや過去問を解いて自身の実力をチェック。間違った部分を復習することで、苦手分野をつぶしながらさらなるレベルアップができるでしょう。
おすすめの宅建オンライン通信講座とは?
オンライン通信講座は、主にスマホやパソコンを使って学んでいくスタイルの勉強方法です。スマホさえあれば、通勤時間や昼休み、就寝前などスキマ時間に学べる点が大きな魅力で、忙しい社会人には特に人気かつおすすめの学習方法です。
ここからは、目的別ランキングで紹介したおすすめの宅建オンライン通信講座を1つずつ紹介します。
「どの宅建オンライン通信講座にしようかな」と迷っている方は、ぜひ参考にして比較してみてください。
※今回の記事では学習を始めやすい低価格商品を取り上げていますが、サービスによってはより低価格または高価格の商品があります。価格の違いは主に、カリキュラム(直前対策などの有無)、教材(紙のテキストなどの有無)、フォローサービス(質問制度の有無)の違いによるものです。ぜひ比べてみてください。
オンスク.JP
オンスク.JPは、資格やビジネス、趣味などに活かせる全70以上の講座が月額1,628円(ライト版は1,078円)から受講し放題。資格業界では珍しいサブスクのサービスです。どの講座も追加料金なしで利用可能。例えば、宅建講座以外には、宅建過去問ポイント講座のほか、人気資格のFP(ファイナンシャルプランナー)やビジネス実務法務検定などがあります。
宅建講座では、全149回の講義動画があり、約21.5時間で学習できる構成です。問題演習も628問あり、インプットとアプトプットがスマホ1台で完了。過去問の出題傾向を分析したオリジナル問題ばかりで、間違えた問題だけを復習することも可能です。
音声や講義スライドで学べ、しかもダウンロードできます。事前にダウンロードしておけば、いつでもオフライン環境で勉強が可能です。
さらに、計画的に学習を進めるために、学習進捗機能が付いています。現在の進捗状況をパッとひと目で確認できるため、計画の見直しもしやすいでしょう。
STUDYing(スタディング)
STUDYing(スタディング)は、短期間で資格試験に合格した人の勉強法を研究して開発された学習ツールです。宅建の他に中小企業診断士や司法書士、社会保険労務士など全30以上の講座を取り揃えています。各資格講座によって費用は異なり、宅建講座の場合は14,960円(税込)からです。
宅建士合格コース ミニマム(ペーパーレス版)の場合、全77回の講義動画があり、約31時間でインプット完了。基本的には1本5分程度の講義動画とWebテキストで勉強し、希望する方は冊子版テキストを購入できます。
スタディングにはAIサポート機能があり、模試を受けずとも現在試験を受けた場合の予測スコアのチェックが可能です。また、AI問題復習機能では、忘れかけた頃にAIが復習問題を出題。理解度に合わせた問題がピックアップされるため、定着度が高まるでしょう。その他には、学習時間の自動集計や勉強仲間と交流できる場も設けられています。
スタディング「宅建士合格コース ミニマム(ペーパーレス版)」
AGAROOT(アガルート)
AGAROOT(アガルート)は、最小限の講義で合格に必要な知識を習得できるよう構成された資格予備校です。講師が出題傾向を分析し、注力すべき分野をテキストに反映しています。テキストには膨大な情報が掲載されていますが、見やすくわかりやすいようレイアウトも工夫されています。
アガルートの宅建講座にはいくつか種類があり、費用は10,780円(税込)からです。気軽に学べる「キックオフ宅建士」では、1チャプター15分程度の映像講義が行われ、約9時間で試験4科目をマスターできるように構成されています。
映像講義では同時にテキストが表示されるため、テキストを持ち歩かなくてOK。視聴速度は8段階から選択でき、時間短縮につながります。入門総合カリキュラムの場合は、バーチャル校舎や学習サポーター、オンライン質問サービスなど、フォロー体制が充実している点も魅力です。
Foresight(フォーサイト)
Foresight(フォーサイト)は、「きちんと合格できる講座を低価格で実現」という想いを形にした通信教育サイト。必要以上の講師を抱えることなく、教材制作における無駄を省き、広告費も必要最低限にすることで、良質なサービスを低価格で提供しています。
フォーサイトの宅建講座は、59,800円(税込)から受講可能です。学習経験者向けの講座や基礎講座のみなど単科講座を選択することもできます。コースによっては、もしも不合格の場合、受講料を全額返金する制度も。
宅建4科目の映像講義は、合計約9時間で完了します。その他に過去問講座やチェックテスト、確認テストなどがあるため、繰り返し学習できるでしょう。
またテキストにもこだわっており、最短の時間で合格を掴むために必要な内容のみを掲載。難しい部分は、パッと見ただけで理解できるよう図表やフローチャートなどを活用しています。
U-CAN(ユーキャン)
CMでおなじみの通信講座、U-CAN(ユーキャン)。140以上の講座を受講でき、ビジネスや食、美容など、学べるジャンルが豊富な点も特徴です。
ユーキャンの宅建講座は40年以上の歴史があり、講師は15人。宅建士短期合格講座の場合、費用は63,000円(税込)で、基礎テキストと実戦テキストが3冊ずつ、映像講座は1本5分程度で構成され、約900本あります。
講義時間数は約67時間と多めですが、倍速再生もできるため、時短を意識したインプットが可能です。テキストや動画でインプットし、Webテストで理解度チェックや知識の定着を確認できるような構成で、標準コースよりも短い期間で宅建合格を目指せます。
質問がある場合は、1日3問までメールで質問OK。添削指導では詳しい解説はもちろん、得点力アップのコツなどのアドバイス付き。自身では気付きにくい弱点も見つけられるでしょう。
LEC東京リーガルマインド
LEC東京リーガルマインドは、全国に校舎を持つ総合資格スクール。ライフスタイルや自身の性格に合わせ、通学講座や通信講座など最適の学習形態を選択できます。希望すれば、法律系はもちろん、簿記や金融、IT、公務員・就職試験対策、福祉など、様々な分野の資格取得を目指せる点も魅力です。
LECの「スキマ時間で宅建合格Webコース」の講義動画では、4科目を全123回に分けて1講座30分で構成しています。したがって、講座動画は約61時間で完了。費用は78,000円(税込)です。基本的に、スマホやタブレットなどを使った映像講座ですが、テキストや過去問題集、一問一答集なども手元に届きます。
映像講義はスマホでも速聴可能で、効率的に学べて時間を有効活用できるでしょう。学習中に疑問点が出た場合は、インターネット質問サービスにて質問できます。また、LEC3大模試である全日本宅建公開模試など、全6回分の模試がカリキュラムに含まれているため、自身の現状や苦手な分野を把握するのに役立つでしょう。
資格の大原
資格の大原は、一発合格を目標に掲げる資格取得指導を行うスクールです。国家公務員や警察官などの公務員試験対策はもちろん、行政書士や中小企業診断士、FPなどの資格試験にも対応しています。
受講スタイルも豊富で、教室通学や映像通学、通信講座などから、自身に合った学習スタイルを選べる点も魅力です。また、通信講座だけでも種類がたくさんあり、WebライブやWeb通信、DVD通信、資料通信が選べます。
資格の大原の宅建講座にもいくつか種類がありますが、タイパを求める方には「パススル宅建士Web通信」がおすすめです。スマホ1台あればいつでも学習でき、講義映像は1コマ5分程度で構成されているため、約32時間でインプットが完了します。
Web問題集や実力確認テストなども用意されており、自身の苦手分野がひと目でわかる個人カルテなども作成されます。費用は42,000円(税込)で、教材発送がないため、申込が完了したらすぐに学習を始められます。
日建学院
日建学院は母体が建築分野の書籍などを出版する会社で、建築士やインテリアコーディネーター、土地家屋調査士など、建築・不動産分野の資格講座を受講できます。その他にもFPや介護職員初任者研修など、スキルアップや職業訓練の講座も用意されています。
日建学院の宅建講座は何種類かありますが、「宅地建物取引士重点Webコース」は110,000円(税込)。通学コースと同じテキストと問題集を利用できます。
学習の流れは、Web講義を視聴してコツを掴み、テキストを読んで全体を把握。演習問題や過去問題集を解いて模擬試験を受けるといった具合です。模擬試験5回分と全国統一公開模擬試験はWebで受験できます。自身の現在地を掴めるので、試験直前の総仕上げとして活用できるでしょう。
これまでの通信講座と現在の通信講座
今回の紹介したように、通信講座といってもテキストがなく、スマホで完結するような宅建オンライン通信講座もあれば、テキストも講義動画もあるタイプなど、いろいろな種類があります。
ここでは、資格取得のための勉強方法にまつわるちょっとした歴史を振り返ってみましょう。
以前は資格取得の学習をしようとする場合、市販テキストや問題集で学ぶ独学以外は、資格対策スクールに通学する方法がほとんどでした。
通信講座もありましたが、その頃の通信講座は、仕事など何らかの理由でどうしても通学できない方が受講するもので、テキストや問題集が自宅に送られ、自身で勉強するというスタイルでした。
少し時代が進むと、対面講義の代わりに講義DVDが届いて自宅で学べるようになりました。自宅でスクールの授業を受講できるようになったとはいえ、DVDプレーヤーが欠かせないため、いつでもどこでも学べるわけではありませんでした。また、受講契約してから手元に届くまでに時間がかかるというデメリットも。
それから時代が進み、現在の主流となっているオンライン通信講座の多くは、1コマ5〜15分程度の短い時間に情報を集約しているため、通勤時間や昼休み、就寝前などのスキマ時間にスマホで学べるようになっています。
また、問題演習もスマホで行えるものが多く、解説も一緒に確認できるようになっているため、あえてテキストを広げる必要がありません。必要な情報はすべてスマホで完結。テキストのように荷物にならず、いつでもどこでもすぐに学べるオンライン通信講座の利便性が向上したことから、効率的に資格取得試験の勉強ができるようになりました。
ある調査では、2020年度の資格取得者の48%がオンラインコースを含む通信講座を選択しているという結果もあるほど。
※参考:2020年度資格取得者の48%が通信講座を利用、今後の資格取得希望者も通信講座の利用意向が57%に|EdTechZine
オンライン通信講座では、スクール運営コストや発送コストを抑えられるぶん、受講料が比較的割安なのも魅力です。
また、オンライン通信講座が主流になった背景には、コロナ禍によってライフスタイルが変わったことも影響しているでしょう。
これから宅建合格を目指す方は、オンライン通信講座を中心に探してみると効率的に学べるはずです。
今回着目した宅建の通信講座だけでも様々な種類があり、各社いろいろな工夫をして資格試験合格を目指したサービスを提供しています。
オンライン通信講座と完全独学の違い
オンライン通信講座のほうが、効率的に勉強できて人気があると言われている半面、デジタルネイティブと呼ばれる20代以下の世代でも、勉強にテキストや問題集を使っているというデータがあります。
※参考:学習のIT化は進んだ?どれくらい勉強してる?1300人へのアンケートで見えた資格勉強法 - 日本の資格・検定
人によって向き不向きはあると思いますが、宅建などの資格学習の際に、完全独学とオンライン通信講座のどちらが効率的なのか、メリット・デメリットを含めて比較していきましょう。
完全独学とオンライン通信講座は何が違う?
完全独学スタイルでは、市販書籍を購入して自身で学習します。YouTubeに公開されている無料動画を活用するケースも含まれます。
オンライン通信講座では、資格学習サービスを提供する会社がWebを通じて指導。テキストを併用するケースもありますが、基本的にはスマホやパソコン、タブレット上で講義動画を視聴して学んでいくスタイルです。問題演習や模試もWeb上で完結します。
完全独学のメリット・デメリット
完全独学もオンライン通信講座も、好きなときに好きなだけ学習できるメリットがありますが、それぞれのメリット・デメリットには、どのような違いがあるのでしょうか?まずは、完全独学のメリット・デメリットを見ていきましょう。
【完全独学のメリット】
・ 費用を抑えられる
・ 自分のペースで学べる
通学、オンライン通信講座と比較すると、書籍費用のみ考慮すればよいため、断然費用を抑えて学習できます。いろいろと手を広げなければ、1万円もかからないかもしれません。
また、自分にとってわかりやすい教材を選んで購入できる点もメリットといえるでしょう。
【完全独学のデメリット】
・ どの教材を選べばよいかわからない
・ 質問できる場所がない
・ スケジュール管理が難しい
・ モチベーションを維持するのが難しい
一方で、本屋に行くと、膨大な量の資格取得向けテキストを販売しています。その中から初学者が、必要な情報をすべて網羅したテキストを選ぶのは困難です。「わからないから」とあれもこれもテキストを購入してしまうと、結果費用がかさむことに。
また独学の場合、自分でテキストを読み解いていく必要があります。疑問点が生じた場合も、自身で調べて解決しなければなりません。特に宅建の学習では、宅建業法や民法、税金など様々な科目があり、疑問点を一つずつ解決するとなると大変な作業です。
加えて、計画的に学習を進めるためには、スケジュール管理が大切です。しかし完全独学の場合、仕事やプライベートで予定が埋まってしまうと、学習の進度が遅れてしまうケースもあるでしょう。計画通りに進まなくなると、孤独を感じたり勉強へのモチベーションが低下したりして、資格取得を諦めてしまう人も。
オンライン通信講座のメリット・デメリット
次にオンライン通信講座のメリットとデメリットを確認していきましょう。
【オンライン通信講座のメリット】
・ 移動しなくてよい
・ 受講料が通学よりも安い
・ 合格に必要な知識が厳選されている
オンライン通信講座は、通学スタイルのように移動して時間を拘束されないため、移動時間を削減でき、スキマ時間に学べて効率的です。また、教室を持たず必要以上の講師を抱えないなどの企業努力によって経費を削減し、受講料を安く抑えられている点も魅力。
そして何より、合格に必要な知識を効率的に学べる構成のため、あれもこれもとテキストや問題集を購入する必要がありません。
また、ほとんどのオンライン通信講座に、1日の進度や試験に向けての学習ペースなどを管理するツールが搭載されています。計画的に学習できる環境を整えられるため、完全独学で合格できるか不安な方におすすめです。
【オンライン通信講座のデメリット】
・ 目や腰が疲れやすい
・ 通学スタイルよりも質問しにくい
・ 孤独を感じやすい
オンライン通信講座の場合、スマホやパソコン、タブレットなどを使った学習になるため、目や腰、肩などが疲れる場合があるでしょう。
通学スタイルと比べると、講師が目の前にいるわけではないため、質問しにくい傾向にあります。ただ、オンライン通信講座の場合、質問制度を設けているケースが多いので、少し時間はかかりますが完全独学よりも疑問を解消しやすいでしょう。
また、完全独学の場合と同じく、オンライン通信講座では孤独を感じやすい傾向にあります。自分のペースで学習できますが、他の人との交流がないためです。
しかし、オンライン通信講座の場合、同じ資格取得を目指して学ぶ仲間たちが交流できる場を設けているケースがあり、コミュニケーションの場を活用すれば、孤独を感じにくいでしょう。
結果、完全独学とオンライン通信講座はどちらが効率的?
自分の性格やライフスタイルに合った効率の良い勉強方法を知っている方や、宅建の分野に詳しい方であれば、完全独学でも合格を掴める可能性が高いです。
ただ、未経験の分野を学ぼうとすると何から手をつけたらよいのかわからず、時間ばかりが過ぎてしまうことも考えられます。よくある事例としては、動画視聴やテキストを網羅することに時間をかけすぎて、問題演習や過去問題集を使ったアウトプットが不足するケース。アウトプットが不足すると、実践練習が足りていない状態のため、宅建試験の問題が解けない場合もあります。
コスパやタイパを考え、初学者にも忙しい人にもおすすめな学習方法を総合的に考えると、オンライン通信講座のほうが効率的といえるでしょう。
宅建オンライン通信講座を選ぶときのポイント
最後に、宅建のオンライン通信講座を選ぶときのポイントを簡単に紹介します。「どの宅建講座にしようかな」と迷ったときのヒントにしてください。
【オンライン通信講座を選ぶポイント】
・ 費用面
・ 使いやすさ
・ サポート体制
・ 実際に体験
どこも質の良いWeb教材や動画を提供しているのであれば、できるだけ費用を抑えた宅建オンライン通信講座がお得ですよね。
その他には、使いやすさやサポート体制も比較する必要があります。自分にとってちょうどよい分量の講義動画であるか、説明が理解しやすかったかなど、事前の確認は必須でしょう。
宅建試験は満点を目指す必要はなく、7割程度得点できれば合格の可能性が高い試験ですが、わからないところはそのままにしておけないタイプの方であれば、質問制度があるかどうかも重要なポイント。
こういったポイントを確実にチェックして比較するためには、無料体験などを利用してから契約できるオンライン通信講座を選びましょう。自分にとってぴったりのオンライン通信講座を選択して、宅建試験にチャレンジしてみてください。
宅建試験の合格率は18%程度のため、難易度の高い資格試験に思えますが、オンライン通信講座を活用すれば、効率的な学習ができて短期間で合格を目指すことが可能です。
今回紹介したおすすめの通信講座をチェックし、自分なりに比較しながらベストな通信講座を見つけてみてください。
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