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【6月からの勉強スケジュール付き】宅建合格者が教えます!科目別勉強法①

【6月からの勉強スケジュール付き】宅建合格者が教えます!科目別勉強法①

皆さん、こんにちは。この連載では、不動産業界未経験&法律の知識ゼロから宅建試験一発合格を果たした筆者の“効率の良い学習法と試験科目ごとの重要論点”を、全6回でお伝えしていきます。

記念すべき第1回は「まずは敵を知ろう!宅建試験ってどんな試験?」というお話です。
これから宅建の勉強を始めようかと考えている方や、独学での学習法に悩んでいる方に必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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まずは宅建試験の概要を知ろう!

宅建試験は毎年10月の第3日曜日に行われます。
受験資格は特になく誰でも受験できますが、合格率は毎年17%前後と、比較的難しい試験だと言われています。

試験形式は4肢択一式50問のマークシート形式で、試験科目は大きく分けて4つです。
それぞれの科目の出題数と重要論点は以下の表のとおりです。

試験科目 出題数 重要論点
宅建業法 20問 35条書面
37条書面
8種制限
クーリングオフ 等
権利関係(民法等) 14問 民法(意思表示・代理・物権変動)
借地借家法(借地と借家の違い)等
法令上の制限 8問 都市計画法(開発許可)
国土利用計画法(届出の有無)
農地法(3条、4条、5条)等
税・その他 8問(※) 不動産に関する税金(それぞれの税金の概要)
不動産鑑定評価基準(原価法・取引事例比較法・収益還元法)等
※登録講習を修了した宅建業従事者は3問

ここからは、宅建合格に向けた重要ポイントを解説します。

合格へのポイント① 宅建業法と権利関係(民法等)に注力

前述の表のように、試験科目ごとの出題数には大きな偏りがあります。

  • 宅建業を営む者の基本ルールである「宅建業法」から20問
  • 民法や借地借家法など不動産関係の法律から出題される「権利関係(民法等)」から14問

と、この2つが大きなウエイトを占めています。

宅建合格を目指すなら、まずはこの2つの科目に力を入れて勉強を始めましょう。

合格へのポイント② 難易度の高い問題に気をとられない

近年の宅建試験は、難易度こそ例年と大きく変わりませんが、解ける問題と解けない問題の差が大きくなっている印象です。
そのため解ける問題を確実に落とさず取ることが大切です。

一見難しく感じる宅建試験も、基本知識・頻出問題さえ全問正解できれば、あとは“ちょっと難しいけれど、ちゃんと学習していれば解ける問題”を数問取ることで合格点に届きます。

注力すべきは基本知識・頻出問題であることを忘れないでください。
試験科目ごとの重要論点は、次回以降の連載で詳しくお話ししますね。

合格へのポイント③ 効率のよい計画を立てて勉強する

宅建試験の合格に必要な勉強時間は200~400時間と言われています。
合格率17%前後のただでさえ難しい宅建合格を、忙しい社会人が独学で目指すなら、少ない時間を効率よく使う「勉強計画の立て方」がより重要になります。

とはいえ、初めての宅建勉強でどうやって計画を立てたらいいかはわかりませんよね。
このあと私の例を出しつつ、1人1人に合った勉強計画の立て方をお伝えします。

宅建合格に向けた勉強計画の立て方 3つの手順

手順① 自分の勉強習慣度を確認する

勉強計画を立てる前に、まずはご自身がどのくらい勉強になじみがあるかを考えてみてください。
勉強習慣がついている方と、何年振りかにペンを握ったという方では、勉強の濃度が違うからです。

私は仕事柄勉強する機会も多く、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得するなど、勉強習慣は人よりあった方だと思います。
不動産業界や法律の知識はありませんでしたが、6月頃から宅建の勉強を始め、主に休日に1日6~7時間勉強して合格できました。

不動産や法律の知識をお持ちの方は遅めのスタートでも間に合うかと思いますし、勉強習慣がなく集中力に自信がないという方は早めに勉強を開始した方が安心でしょう。

時間数にこだわりすぎず、自分の勉強習慣度を自覚したうえで「勉強の濃度・効率」を考えた計画を練りましょう。

手順② まずは一通りテキストを読み、ざっと問題を解く

効率のよい勉強計画を立てるコツは、先に一通りテキストを読み、全体図をつかむことです。

テキストを読むときには、理解を重視します。
暗記することは意識せず、テキストの内容に興味を持ち、知らない言葉やわからない内容を調べる学習法をしてみてください。
いつでも見直せるよう、テキストに書き込むことも忘れずに。
また問題もどんどん解いていきましょう。

テキストに沿った単元別問題集があると便利です。細かい単元ごとにテキストの理解→問題演習を繰り返します。これだけでも1~2ヵ月かかるかと思います。

手順③ 理解力に応じて科目ごとに勉強計画を立てる

ここまでやったら、科目ごとに勉強計画を立てます。
手順②までに時間がかかるので不安になるかもしれませんが、問題を実際に解くと、どこまでの知識が問われるのかがわかり、暗記にかかる時間を逆算できます。
ようやく自分の理解力に合ったスケジュールを立てられるのです。

参考までに、テキスト1周が終わった時点での筆者の科目別勉強計画を紹介します。

試験科目 勉強計画(予想勉強時間)
宅建業法 暗記が多く細かい知識まで問われることが判明。
通勤時間や仕事の昼休憩の間にスマートフォンで宅建の過去問を解き進める。(スキマ時間)
権利関係 借地借家法や相続は予備知識あり。
民法に絞り問題集を再度解く。(1ヵ月)
法令上の制限 建築基準法が苦手だと判明。
しかし出題数は少ないため、ひとまず後回しに(0.5ヵ月)
税・その他 税は予備知識あり。
問題数も少ないため時間をかけなくてOK。(数日)

このように、自身の得意不得意を把握すると、効率の良い学習計画を立てられます。
筆者は苦手な権利関係に多くの勉強時間を費やし、他の暗記科目はスキマ時間を使って学習を進めることにしました。

難しいと感じた試験科目には長めの勉強時間を設定し、いち早く勉強に取り組みましょう。敵の全体像を知ることが、計画を立てる際の重要なポイントです。

宅建 勉強スケジュール:筆者提供
宅建 勉強スケジュール:筆者提供

本業で忙しい社会人の勉強時間のとり方は?

忙しい社会人が宅建取得に向けて勉強するには、本業との兼ね合いが一番大きな壁になると思います。私も平日は勉強時間が取れず苦労しました。

そんな経験から私が思う効率のよい学習法のポイントは、「無理のない勉強計画を立てる」ことです。

仕事終わりに勉強する元気がないという方 ➡ 仕事前に1時間でも勉強をする
仕事で朝が早い方 ➡ 業務終了後に勉強時間を作る
どうしても平日は勉強できないという方 ➡ 休日の勉強時間を長めに設定する

など、計画段階で、自分の生活スタイルに合ったスケジュールになるよう工夫してみましょう。

計画通りに勉強が進まないとストレスにもつながるので、初めから無理のない計画を立てることが大切ですよ。

本業で忙しい社会人の勉強時間のとり方は?

今回は、宅建の試験概要と勉強計画の立て方についてお話ししました。

特に社会人の方はいかにして勉強時間を確保するのかが、宅建合格に向けて重要になってきます。無理のない勉強計画を立て、ストレスなく勉強を進めていきましょう。

次回からは、宅建の試験科目ごとに重要論点や効率のよい学習法を解説していきます。
第2回は一番先に勉強していただきたい宅建業法についてです。お楽しみに。

オンスク.JP 宅建講座

参考URL:
https://www.retio.or.jp/exam/exam_detail.html

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