皆さんこんにちは!オンスクのワインソムリエ講座を担当いたしました、「Wine and Weekend」オーナーソムリエのスージーです。
今年も残りわずか、あと少しでお正月ですね。
帰省やホームパーティー等、お手土産を購入する機会も多いシーズンです。そんな時は、ラベルのユニークさや楽しいストーリーある「ジャケ買いワイン」をおすすめします!
「ソムリエ・スージーの楽しいワインコラム」5回目の今回は福を呼び込むワインをご紹介します。
「キュヴェ・マネキネコ」という名前のフランスワイン
こちらのキュートな招き猫ちゃん。普段は黒猫なのですが(写真奥)、お正月限定バージョンとして金猫になって(写真手前)リリースされます!
フランス・アルザス地方産のスパークリングワインですが、なぜこのようなラベルデザインと名前になったのでしょう?
生産者であるクレマン・クリュールさんは、弟さんが日本で郵便関係のお仕事をされているそうで、観光がてら弟さんを訪ねるために来日。そのときに土産物屋で左手を挙げる招き猫に出会い、「人を招く」というエピソードを大変気に入り購入されました。
その招き猫は今でもワイナリーの試飲スペースに飾られています。これをモチーフにラベルがデザインされています。
福を呼んだキュヴェ・マネキネコ!
ある日、当店Wine and Weekendへ、知人のカフェの開店祝いにワインをお求めのお客様がいらっしゃいました。そして、このキュヴェ・マネキネコをセレクトして開店祝いに贈られました。
すると、カフェのオーナー様がこのラベルデザインを気に入り、入り口に飾っていたところ、お店は大繁盛、後に有名な漫画家さんとのコラボのお仕事が舞い込むまでに!
そもそも、なぜ猫なの?
そもそもクレマンさんがワインを造る地元の村は「カッツェンタル=猫峡谷」という名のため、村をアピールしたいという想いもありラベルには猫の絵を採用。
白ワインにも2種類の猫ラベルがあります。
左から
キュヴェ・マネキネコ
通常ラベルの黒猫スパークリングワイン。
ジャンティ・ド・カッツ
“優しいにゃんこ”というその名の通り、黒猫白ワインは半甘口の優しい味わい。
ヴォワイユー・ド・カッツ
“不良のにゃんこ”というその名の通り、白猫白ワインはすっきりと辛口なドライ感を楽しめる味わい
どんな味わいのワイン?
生産者のクリュール家のブドウ栽培は、17世紀から続いています。1999年にクレマンさんが継承し、ワイン醸造設備を新築。最も厳格な基準の「ビオディナミ」という自然派ワイン造りを実践されています。
ふくよかで染み入るような味わいは、当店でも根強いファンの心を掴んでいます。
このスパークリングワインの製法は“クレマン”(偶然にも生産者のお名前と一緒ですが)と言い、瓶内二次発酵、高級なシャンパーニュと同じものです。
泡がきめ細やかに立ちあがり、目にも楽しく、シャンパーニュのような深みも感じられます。フランス・アルザス地方産は“クレマン・ダルザス”と呼ばれ、まさにこれにあたります。
華やかで可愛くてストーリーあるワインで盛り上がる!
お正月限定、包みを開けたときのラベルの可愛さ、そして土地を愛する生産者の想いが表れるストーリー、さらに抜群の縁起の良さに、盛り上がること間違い無しのキュヴェ・マネキネコ。
ぜひ仲間や家族とワイワイ飲まれるときのお供に連れて行ってくださいね!
次回は、女子ウケバッチリのワインについてお話ししていきます。
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