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アロマテラピー(香り)が心身に与える影響・効果とは

アロマテラピー(香り)が心身に与える影響・効果とは

こんにちは。アロマセラピストの桜川ともです。

この連載コラムでは「アロマテラピーの世界(全6回)」と題して、初心者の方が気軽にアロマテラピーを生活にとりいれる方法や、仕事や試験勉強の効率を上げる方法などを、お話ししたいと思っています。

第1回はアロマテラピーの概要について解説していきます。

アロマテラピー、香水やハーブとの違い

「アロマテラピー」は「アロマ(香り)」と「テラピー(療法)」を組み合せた造語です。リラックスしたい夜にはオレンジ精油をお風呂に入れよう、試験勉強にはローズマリー精油を嗅ごう、など「精油(エッセンシャルオイル)を用いて」「ホリスティック(心身全体のバランスを考えるよう)な観点から行う自然療法」をアロマテラピーと呼びます。

「精油」は100%植物由来の芳香物質です。花や葉、根、小枝、種、樹脂など、あらゆる部位からさまざまな香りが抽出され、それぞれに作用が異なります。

例えば、1番人気の「ラベンダー」は爽やかでフローラルな香りをもち、リラックス・鎮痛・抗炎症作用などが知られています。

ただし、粗悪品や偽物の精油は心身のトラブルの素になります。安全性の目安として、パッケージに「AEAJ表示基準適合認定精油」と記載されているものを選ぶと良いでしょう。

また、アロマと似たものとしてハーブや香水があります。ハーブは薬効成分のある植物を指し、精油の原料にもなります(ミントやレモングラスなど)。香水やフレグランスオイルは人工香料を含んでいる点で精油とは異なります。

香りが心身に伝わるしくみ

では、香りはどのように心身に作用するのでしょうか。精油がわたしたちに働きかけるルートは主に3つあります。

嗅覚から脳へ
鼻から嗅ぐと、香りは電気的信号として脳に伝わります。その間0.2秒。脳のさまざまな部位に伝わることで、腐敗臭に反応したり、記憶が蘇ったり、心身のバランスをとろうとします。

呼吸器から血液へ
呼吸をすると、精油成分が肺から血液に乗って全身を巡り作用します。

皮膚から血液へ
アロマトリートメントを受けると、精油成分が皮膚から末梢(まっしょう)血管やリンパ管に入り、体内の各組織に作用します。

いずれのルートも精油の有効成分が心身に働きかけてくれます。また、血液中に取り込まれた精油成分は、肝臓で分解され、尿や汗、呼気として排出されます。

アロマテラピーの活用方法

精油1本あれば、アロマテラピーが実践できます。まずは、最も簡単な活用方法をご紹介します。

リラックスに
ディヒューザーを使って香りを拡散する

デトックスに
湯船に精油を垂らし、混ぜて入浴する(全身浴は5滴、半身浴は1~3滴)

リフレッシュに
お風呂の床に精油1~2滴を垂らし、シャワーをあてる

防虫に
ティッシュに精油1~2滴を垂らし、タンスに入れる

その他にも、肩こりや腰痛には湿布法、スキンケアにはフェイシャルスチーム、保湿や運動後にはトリートメント法などの活用方法があり、肌質に合わせた化粧品を手作りすることもできます。

次回からは、具体的な精油の種類と心身にもたらす作用、活用方法をお届けしていきます。お楽しみに。

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