こんにちは!ライターの依田有里佳です。私は2016年に中国語検定HSK6級を取得し、現在は中国大陸のみをターゲットとした専門商社で働いています。
この連載「初心者でもできる『中国語日記』の書き方」では、全3回にわたり、中国語を学ぶのにおすすめの「中国語日記」について紹介しています。前回は中国語日記のメリットや、書くときのおすすめツールについてお話ししました。
連載2回目の今回は、「中国語日記の書き方」を、より掘り下げてご紹介したいと思います。
「中国語日記を書いてみたいけど書き方がわからない」
「継続させる方法が知りたい」
「気を付けるべき点を知りたい」
という人は必見です!
中国語日記の書き方、書いたほうがいい内容は?
前回を読んで、中国語日記に興味を持ってくださった人もいると思います。
でも、せっかく書くなら、より中国語が身に付きやすくなる書き方がいいと思いませんか?
そこで、筆者的“書き方のポイント”を2つ紹介します。
中国語日記を使って中国語を効率的に身に付けたい人は、ぜひこちらを読んでから実践してみてください。
できるだけ自分の知らない単語・表現で書く
せっかく中国語で日記を書いたとしても、自分の知っている単語や表現だけで書いていては、いつまでも成長できません。
例えば、何か美味しいものを食べた日に、「おいしかった(很好吃)」という、シンプルな感想だけではなく、「この料理は辛いけどおいしい(这道菜虽然很辣但很好吃)」など、どう美味しかったかなどを具体的に書くようにしてみましょう。
こういう風に書きたいけど、なんて書いたらいいかわからない…という際には、そのままで終わらせず、ネットや辞書で調べながら新しい言葉を学び、積極的に使ってみましょう。
これは、新しい言葉を覚えるきっかけを自ら作り出すためにとても大切なプロセスです。
学んだばかりの単語・表現を繰り返し使う
私は中国語を学びたての頃、「人は生活の中で3度同じ言葉に巡り合わないと、その言葉を覚えることはできない」とよく言われました。
せっかく一生懸命中国語を学んでいたとしても、日本で当たり前のように日本語だけで生活をしていると、せっかく学んだ新しい中国語に再び出会う機会はそうありません。となると、覚えるのが、より大変になります。
しかし、中国語日記で新しく習得した単語や表現を、復習を兼ねて繰り返し使用すれば、学んだ単語や表現を少しずつ定着させることができるのです。
これが一番難しい!?中国語日記を毎日継続させるコツ
中国語日記を書くうえで、実は一番難しいのは「毎日継続すること」です。
実は私も、何度も途中でやめては再開、やめては再開を繰り返していました。
続いては、筆者がたくさんの失敗から学んだ、日記を継続させるコツを皆さんにお伝えします!
コツ① 1行でもいいから書く
私がよく陥ったのは、1度さぼってしまうと、「あーまたさぼっちゃった」と自己嫌悪が生まれ、気づいたら、そのままずるずる書かなくなってしまった…というケースです。
そこから学んだのは、とにかく1行でもいいから書くということ。
とにかく、何もしなかった日でも書くことを見つけて何かしら書くのです。
「今日はずっと家にいた(今天一直在家里)」
「今日は寒かった(今天很冷)」
などでもOK!
究極、気になった単語・表現だけ日本語で書くのでも大丈夫です。(もちろん後から調べて中国語で加筆してくださいね!)
中国語日記においては、とにかく1行でもいいから毎日書くという方法が、継続するにあたりとても有効ではないかなと思います。
コツ② 書き方や形式にこだわりすぎない
日記は毎日継続させるものなので、書き方のルールをたくさん作ったり、綺麗に書くことにこだわりすぎたりすると、継続の障害となることも。
できれば毎日新しい単語や表現を使ったほうが、いろんな中国語が身に付くので望ましいですが、特になければそれでも良しとしましょう!
一度書いた後に、もっといい表現があったな…と後から思いつけば、前に書いた日記に加筆してもいいですし、字が汚くても問題ありません。あまり自分にルールを課しすぎないことがポイントです。
コツ③ 自分に合ったツールを見つける
私は中国語日記を書き始めた当初は、日記帳に手書きで日記をつけていましたが、机に向かう時間があまりなかったために、すぐに挫折してしまった経験があります。
そのうち、より自分がやりやすいツールはないか?と探し、そこで見つけたのが連載の1回目で紹介したアプリです。
アプリで書くようになりスキマ時間でも書けるようになったことで、日記を毎日継続させることに成功しました。継続には、自分に合ったツールを見つけることも重要です。
気を付けて!中国語日記でやりがちなミス3選
同じ時間を費やすなら、より効果の高い方法で学習したいですよね。
そこで最後は、私が中国語日記を書く中で実際にやってしまったミスを3つご紹介します!
せっかく書いていくと決めた日記を無駄にしないためにも、ぜひ確認してみてください。
ミス① 添削をしない
中国語日記を毎日書いて満足…ではダメです!
ただ書くだけではなく、必ず添削を行うようにしましょう。
添削をしないと、間違えた言葉を覚えてしまうこともあり得ます。
そうならないために、ネットで検索する、友達に頼む、Hello Talkなどの言語交換アプリを活用するなどして、必ず自分が書いた中国語が正しいのかチェックしましょう。そして、できれば当日中の添削が理想です。
ミス② 発音をチェックしない
せっかく単語や表現を学んで日記を書いても、漢字を理解するだけでは本当の意味で学んだとは言えません。ピンイン、四声までチェックし、自分で発音までできるようにしましょう。
ピンインとは、中国語の発音の「読み方」のことを指します。また四声とは、発音の「アクセント」のこと。ピンインと四声の組み合わせによっては中国語の意味が変わってくることもあるので、この工程はとても大切です。
例えば、同じ「マ」という発音でも、马(mǎ)は馬という意味で、妈(mā)ではお母さんという意味になります。(カッコ内ローマ字がピンイン、ローマ字上部の記号が四声)。そのため、単語を覚えるときには、必ずピンインと四声もセットで習得する必要があります。
発音をチェックするには、スマホのアプリが便利です!
私が今でも使っているアプリは、「北辞郎(きたじろう)」という辞書アプリです。
このアプリは単語の読み上げ機能がついているため、単語の意味と一緒に発音まで確認できるんです。
できれば、こういったアプリや辞書で調べた後に、音読までできるとベターです!
ミス③ 書いた日記を一度も見返さない
学んだ単語や表現を復習する意味でも、定期的に日記を見返すのがおすすめです。
勉強のように、毎日がっつり見返す必要はありません。復習がてら、なんとなく見返してみて、忘れていた言葉があればその日の日記で使用するなどして、その単語と出会う機会を自ら作り出すようにしてみてください。
これも、使った中国語をより早く定着させるために役立つはずです。
今回は、中国語日記の書き方や継続方法、気を付けるべきポイントについてお伝えしました!
書いていくうちに自分のやりやすい方法がわかってくるかと思いますので、まずは形式などにこだわりすぎず、とにかく書き始めてみてくださいね。継続は力なり!ですよ。
さて、次回は連載の最終回です。
最終回は中国語日記とあわせて書いてみたい、中国語手帳について紹介します!
「中国語手帳って何?」「中国語手帳を書くときにはどんなことに気を付けたらいいの?」「中国語手帳をより効果的に書くには?」そんな疑問を解決していきます!
最後までぜひご覧くださいね。
参考URL:
https://www.ctrans.org/smapp.htm
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