毎日服をコーディネートするとき、似合う色がわからなくて悩むことはありませんか。無難に仕上げたいからこそ、ついいつも同じ色ばかり使ってしまうというお悩みもあるかもしれません。
特にメンズ服の場合は、レディース服と比べると店頭に並んでいる服のカラーバリエーションが少ないため、使う色が偏りがちです。
そんなときでも、色彩の知識があれば「自分に似合う色」がどういうものなのか、理論的に理解できるようになります。
パーソナルカラーを学んだ筆者がその魅力をご紹介する連載「パーソナルカラー別!似合う色&おすすめ配色コーデ」、第5回の今回はついに最終回。
パーソナルカラーがブルーアンダートーン(ブルベ)の「サマー」と「ウインター」の男性に似合う色やコーディネート例をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
「サマー」男性の色選びのポイント
パーソナルカラーが「サマー」の方は、ブルーアンダートーンのカラーのなかでも、夏を感じさせるような爽やかな色が得意。
色はウインターと比べると鮮やかさがやや控えめで、いわゆるパステルカラーのような淡い色や、ソフトで落ち着きがあるような印象の色が多いという特徴があります。
比較的男性が着こなしやすいカラーも多いので、使う色をもっと増やせるとよいですね。
ただし、サマーのカラーが似合うからといって、トップス・ボトムスどちらにも淡い色ばかりを使ってしまうと違和感があるかも。
以前、筆者の弟が全身淡い色でコーディネートしたのですが、色の組み合わせとしてはキレイなのにどこか女性っぽい印象になったことがありました。
メンズのファッションなら、明るい色と暗い色、淡い色と濃い色を組み合わせた方が、よりメリハリがついて男性らしさを引き出せるかもしれません。
汎用性の高いカラーの色見本&コーデのコツ
画像:筆者作成
メンズ服に使いやすい色の系統に合わせて「サマー」の色をピックアップしてみましたので、選ぶ色の参考にしてください。
休日、プライベートで遊びに行くときには、涼しげなミントグリーンでスポーティーなコーディネートを楽しんで。
普段使わないような色を使ってみたい方は、少しくすんだ青みピンクにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
チノパンを選ぶなら、黄みが控えめで少し灰みのあるベージュをチョイスするとGOODです。暗めの色のトップスと合わせると明暗差でメリハリが生まれ、すっきりとした印象になりますし、淡い色と合わせるとやわらかい印象になるでしょう。
オフィスで着用するスーツは、グレーと青紫が少し混ざったような黒を選ぶのがおすすめ。同じ黒に見えても、じっくり観察してみると少しずつ色が違うんですよ。
白のワイシャツを選ぶときは、蛍光色の入ったハッキリとした白よりもソフトな乳白色の方がよいでしょう。色付きのシャツなら、少しくすみのある薄い群青色を選んでみてくださいね。
「ウインター」男性の色選びのポイント
パーソナルカラーが「ウインター」の方は、ブルーアンダートーンの中でもヴィヴィッドな色が得意。
サマーの色に比べて、パキッと鮮やかでコントラストのはっきりした色が多いのが特徴です。クールな色味ではありますが、鮮やかさが強い印象を与える色も多く、成人男性にとってはやや使いにくく感じるかもしれません。
特に、鮮やかで大胆なカラーの使い方には気をつけて。昔、ファッションに無頓着な友人が、グリーン系のカーゴパンツに鮮やかなレッドのパーカーを着て学校に来たことがあり、友人から「クリスマスか!」とツッコミを受けていました。
どちらも主張の強い色ですと、それぞれの色が強調されすぎて目立ち過ぎてしまう場合もあるのです。鮮やかな色を取り入れたいなら、主張が弱い色と合わせるのがいいでしょう。
また、パーソナルカラーがウインターの方は、モノトーンのコーディネートも似合います。黒・白・グレーを基調とした服に、カバンや靴など挿し色として投入することで、鮮やかな色も活用しやすくなるでしょう。
汎用性の高いカラーの色見本&コーデのコツ
画像:筆者作成
メンズ服に使いやすい色の系統ごとに、「ウインター」の色をピックアップしてご紹介します。
休日に遊びにいくときは、黒を基調にしたモードなコーディネートが得意そう。他の色みを感じさせない、墨の色のような深い黒を選びましょう。バッグや靴、アクセサリーなどの小物に挿し色を入れて、おしゃれに仕上げてみてください。
あえて強い色に挑戦するなら、鮮やかなブルーやボルドー寄りのピンクをトップスに入れてみて。アクティブな印象の服と合いやすいはずです。
オフィスシーンでは、チャコールグレーのスーツがおすすめ。華やかな印象のネクタイも得意なので、ぜひあわせて活用してみてください。
ウインターの色が似合う男性には、黄みのある色が苦手な方もいるため、アイボリー系のワイシャツよりも、ひんやりした印象を感じさせるスノーホワイトや、淡いブルーがおすすめです。
感覚ではなく理論を味方につけよう!
今回は、パーソナルカラーが「サマー」と「ウインター」の男性に似合う色やコーディネート例をご紹介しました。
ブルーアンダートーン(ブルべ)のカラーは、青み寄りで爽やかな印象やクールな印象を与え、男性が使いやすい色もあります。
これまで無難な色しか使ってこなかった方も、理論的に「似合う」という現象を分析できるようになれば、使える色も広がるはず。
また、色の属性や効果を知ると、自分が相手に与えたい印象を演出することも可能です。
プライベートでのデートや、ビジネスでの商談など、大事な場面で色のチカラを借りてみましょう。
これまで使ったことが無かった色にも、どんどん挑戦してみてくださいね。
パーソナルカラーを学んで自分の世界を広げよう!
全5回に渡り、パーソナルカラーの魅力についてご紹介してきました。
「似合う色」と聞くと感覚的なものかなと思いがちですが、つまりは「調和する色」のこと。このパーソナルカラリスト検定など色彩関連の勉強をすると、色の調和を見極めるために必要な知識が身に付きます。
属性についての理論や配色技法を学ぶと、これまでなんとなく服の色を選んでいた方や、「似合う」と言われてもピンと来なかった方も、1つの「指標」を持つことができるでしょう。
これまで「センス」という言葉で漠然と語られてきたものに対する長年のモヤモヤを、晴らすきっかけになるかもしれません。
また、色の知識が活用できるのは、もちろん服だけではありません。メイク・髪色・アクセサリー・バッグといったファッション全般から、照明や家具選びなどの部屋のインテリア、制作物のデザインに至るまで、世界は色で溢れています。
この機会に、ぜひパーソナルカラーを学んでみてください。きっと、見える世界が今よりもっと広がるはずです。
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