
第一種電気工事士は、適切な学習計画と効率的な勉強法で短期間での合格が可能です。
本記事では、短期間で合格を目指すための具体的な学習スケジュールや勉強法を解説します。学科試験と技能試験それぞれの攻略ポイントを押さえて、効率的に合格を目指しましょう。
働きながら資格取得を目指す方や、できるだけ早く合格したい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
第一種電気工事士とは?短期合格は可能なのか
結論から言うと、第一種電気工事士は適切な対策で短期間(3ヵ月~)での合格が可能です。
第一種電気工事士は、最大電力500kW未満の自家用電気工作物の電気工事に従事できる国家資格です。
第二種電気工事士が一般用電気工作物(住宅や小規模店舗など)に限定されるのに対し、第一種はビルや工場などの大規模施設の電気工事も行えるため、キャリアアップに直結する資格ですね。
短期合格が可能な理由は、試験の特性にあります。学科試験は過去問の類似問題が多く出題され、技能試験は事前に公表される候補問題から出題されるため、学習ポイントが明確です。実務経験者なら2ヵ月、初学者でも3ヵ月あれば十分に合格レベルに到達できますよ。
ただし、計画的な学習が不可欠です。試験は年2回しか実施されないため、効率的な学習戦略が求められます。
また第一種電気工事士には、受験資格の制限はありませんが、免状の交付には実務経験が必要なので覚えておきましょう。
※第一種電気工事士の資格概要や合格率・難易度等については、以下記事をご覧ください
資格概要と取得メリット
難易度・合格率
第一種電気工事士試験の基本情報
第一種電気工事士試験は、学科試験と技能試験の2段階構成です。
■ 学科試験:筆記方式またはCBT方式。60点以上で合格
■ 技能試験:実技試験。欠陥がなければ合格
学科試験に合格しなければ技能試験を受験できません。また、学科試験に合格すれば、次々回までは学科試験が免除されます。
試験は年2回実施され、学科試験が4月~5月と9月~10月に、技能試験が7月と12月に行われます。申込み期間も、各試験の約2ヵ月前までと限られていますので、計画的に準備を進めましょう。
※第一種電気工事士の資格概要や合格率・難易度等については、以下記事をご覧ください
試験日・合格発表や申込み期間
短期間で合格するために必要な学習時間
初心者の場合、学科試験は3~5ヵ月、技能試験は1~2ヵ月間が目安です。
第一種電気工事士に合格するための学習時間は、電気工事の実務経験や第二種電気工事士の取得有無によって大きく異なります。以下はモデルケースです。
【第二種電気工事士取得済みの場合】
学科試験:1日1~2時間を1~3ヵ月程度
技能試験:1日1~2時間を1ヵ月間程度
実務経験があれば、基礎知識や工具の使い方に慣れているため、学習時間を短縮できますね。
【電気工事未経験者の場合】
学科試験:1日1~2時間を3~5ヵ月間程度
技能試験:1日1~2時間を1~2ヵ月間程度
初学者は基礎知識の習得に時間がかかりますが、毎日1〜2時間確保できれば、5ヵ月で十分に学科試験合格レベルに到達できます。3ヵ月で合格したい場合は、1日の学習時間を2~3時間に増やしましょう。

図:第一種電気工事士 合格に必要な学習時間
短期合格のための学習スケジュール
結論:試験日から逆算したスケジュールで計画的に学習しましょう。
短期合格の鍵は、目標から逆算した計画的な学習スケジュールです。学科試験と技能試験の両方に対応できるよう、バランスよく学習時間を配分することが重要ですよ。

図:第一種電気工事士 勉強スケジュール例
上期受験の学習プラン例
1ヵ月目(1~2月):学科試験の基礎固め
1〜2週目:テキスト通読、重要項目の整理
3〜4週目:分野別問題演習、弱点の洗い出し
2ヵ月目(2~3月):学科試験の過去問演習
1〜2週目:過去問5年分を解く
3〜4週目:間違えた問題の復習、総仕上げ
3ヵ月目(4月):技能試験対策集中
1〜2週目:基本作業の習得、候補問題の練習開始
3〜4週目:全候補問題を2周以上、時間短縮練習
このプランなら、学科試験までに十分な準備ができ、合格発表後から技能試験まで実技練習に集中できます。初学者は基礎固めに時間をかけることで、筆記・技能ともに確実な合格を目指せます。
学科試験を短期間で攻略する勉強法
結論:出題傾向を押さえた効率学習が鍵です。次の4つのポイントを押さえてください。
学科試験は50問出題され、60点(30問正解)以上で合格です。満点を目指す必要はないため、頻出分野を重点的に学習する戦略が効果的ですよ。
① 出題範囲の優先順位をつける
第一種電気工事士の学科試験は、以下の分野から出題されます。
- 電気に関する基礎理論
- 配電理論及び配線設計
- 電気応用
- 電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用材料及び工具
- 電気工事の施工方法
- 自家用電気工作物の検査方法
- 配線図
- 発電施設・送電施設及び変電施設の基礎知識
- 一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令
配点が高く、得点しやすい分野から学習しましょう。特に「配線図」は10問程度出題され、パターンが決まっているため、確実に得点できる分野です。「電気工事の施工方法」「材料及び工具」も頻出分野ですね。
逆に、計算問題が多い「電気理論」や「配電理論」は難易度が高いため、時間をかけすぎないことも戦略の一つです。
※第一種電気工事士の出題傾向については、以下記事をご覧ください
過去問からみる出題傾向
② 過去問演習中心の学習法
過去問演習が最も効率的な学習法です。
第一種電気工事士の学科試験は、過去問の類似問題が多く出題される傾向があります。最低でも過去5年分(実務経験者)、初学者は10年分を繰り返し解きましょう。
1. まず1年分を通して解く
2. 間違えた問題をチェック
3. 解説を読み込んで理解を深める
4. 同じ問題を翌日もう一度解く
5. 正解できるまで繰り返す
間違えた問題こそが、あなたの弱点です。正解した問題より、間違えた問題の復習に時間をかけることで、効率的に得点力を上げられますよ。
過去問は電気技術者試験センターの公式サイトで公開されています。解答解説付きの過去問題集を活用すると、より理解が深まります。
③ 重要公式・計算問題の攻略
計算問題は配点が高い一方、苦手とする受験者が多い分野です。
頻出公式を確実に暗記しましょう。オームの法則、電力の公式、三相交流の公式などは必須です。暗記カードを作って、通勤時間などのスキマ時間に繰り返し見るのが効果的ですね。
計算問題は解法パターンを習得することが重要です。同じタイプの問題を何度も解いて、解法を体に染み込ませましょう。電卓の使い方にも慣れておくと、試験本番で焦らずに済みます。
④ 法規対策のコツを知る
法規分野は暗記が中心ですが、出題される数値規定や条文は限られています。
関連条文をセットで覚えるのがコツです。例えば、電気事業法、電気工事士法、電気工事業法など、関連する法令をまとめて学習すると記憶に残りやすいですよ。
数値規定は語呂合わせを活用すると効率的です。「600V以下は第二種、600V超は第一種」など、重要な数値は繰り返し確認しましょう。
技能試験を短期間で攻略する勉強法
結論:実技練習の質と量が合格の分かれ目です。次の4つのポイントを押さえてください。
技能試験は、事前に公表される候補問題の中から1問が出題されます。欠陥がなければ合格できるため、候補問題を確実に完成させる練習が重要ですよ。
① 候補問題の効率的な練習方法を知る
2025年度の候補問題は全13問が公表されています(候補数は年度により変動します)。
全候補問題を、時間内に完璧に完成できるようになるまで、最低2周は練習しましょう。1周目は正確さ重視、2周目以降は時間短縮を意識します。試験時間は60分ですが、40分以内で完成できる実力をつけておくと安心です。
1. 候補問題の配線図を理解する
2. 作業手順を頭の中でシミュレーション
3. 実際に作業して完成させる
4. 欠陥チェックを徹底的に行う
5. 作業時間を記録して改善点を洗い出す
候補問題は1問ずつ完璧に仕上げることを目指しましょう。中途半端に全問やるより、確実に完成できる問題を増やしていく方が効果的ですね。
② 欠陥ゼロを目指す品質チェック
技能試験で最も重要なのは、欠陥を出さないことです。
作業完成後は、必ず以下の項目をチェックしましょう。
チェックリスト:
✓ ケーブルの寸法は規定内か(±5mm程度)
✓ 被覆剥ぎの長さは適切か
✓ 心線の露出はないか
✓ リングスリーブの刻印は正しいか
✓ 差込形コネクタは確実に接続されているか
✓ 接地線は正しく接続されているか
✓ ランプレセプタクルの極性は合っているか
✓ 器具の取り付けは確実か
これらの項目を1つずつ確認する習慣をつけることで、本番でのミスを防げます。特に、寸法測定と接続部の確認は念入りに行いましょう。
③ 時間短縮のテクニック
確実性を保ちながら作業時間を短縮するには、工夫が必要です。
作業手順の最適化: 同じタイプの作業をまとめて行うと効率的です。例えば、すべての電線の被覆剥ぎを先に済ませる、リングスリーブの圧着をまとめて行うなど、作業の流れを最適化しましょう。
工具の配置工夫: よく使う工具は手の届きやすい位置に配置します。ストリッパー、ペンチ、ドライバーなどは、利き手側に並べておくと無駄な動きが減りますね。
材料の事前準備: 試験開始後、まずは全体を見渡して必要な材料を確認します。材料が不足していないか、間違った材料はないかをチェックしてから作業を始めると、途中で慌てることがありません。
④ 【図解】技能試験の作業フロー
作業は40分で終わらせるように練習するとよいでしょう。
そこから10分ほどは見直しにあて、残り10分は見直しで欠陥が見つかった場合の作業にあてるつもりで行うと、余裕をもって作業できるでしょう。

図:第一種電気工事士 技能試験 作業フロー例
短期合格を実現する学習のコツ
短期間で合格するには、効率的な学習方法を実践することが大切です。
コツ① 毎日の学習習慣を作る
継続は力なり、です。
短期合格には、毎日の学習習慣が欠かせません。まとまった時間が取れない日でも、最低30分は学習時間を確保しましょう。
スキマ時間の有効活用: 通勤時間、昼休み、就寝前の15分など、スキマ時間を積み重ねるだけでも大きな学習時間になります。スマートフォンで過去問アプリを使ったり、暗記カードを見たりするのが効果的ですね。
学習記録をつける: 毎日の学習時間や進捗を記録すると、モチベーション維持につながります。「今日は過去問を20問解いた」「候補問題1問を30分で完成できた」など、小さな達成感を積み重ねていきましょう。
コツ② 苦手分野を早期に克服
弱点を放置しないことが重要です。
過去問演習で間違えた問題や、理解できない分野は、早めに対処しましょう。苦手分野を後回しにすると、試験直前に焦ることになります。
理解できるまで繰り返し学習し、必要に応じて基礎に戻ることも大切です。特に計算問題や法規は、基礎知識が不足していると応用問題が解けません。わからないところは、テキストに戻って確認する習慣をつけましょうね。
コツ③ アウトプット重視の学習
知識の定着にはアウトプットが不可欠です。
テキストを読むインプット学習と、問題を解くアウトプット学習の比率は、インプット3:アウトプット7が理想的です。
読んで理解したつもりでも、実際に問題を解いてみると解けないことはよくあります。問題演習を中心に据えて、知識を確実に定着させましょう。
特に技能試験は、実際に手を動かさないと上達しません。動画を見るだけでなく、必ず実技練習を行うことが合格への近道ですよ。
短期合格を目指すならオンライン通信講座が効果的
結論:オンライン通信講座ならすぐに学習開始でき、効率的に合格を目指せます。
短期間で合格を目指すなら、オンライン通信講座の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
オンライン通信講座のメリット
オンライン通信講座には、短期合格に適した多くのメリットがあります。
いつでもどこでも学習可能: インターネット環境があれば、場所や時間を選ばずに学習できます。通勤時間や休憩時間など、スキマ時間を有効活用できますね。
自分のペースで進められる: 理解度に応じて学習スピードを調整できます。苦手な分野はじっくり、得意な分野はスピーディーに進めることで、効率的な学習が可能です。
繰り返し視聴できる: 講義動画は何度でも視聴できるため、理解できるまで繰り返し学習できます。聞き逃した部分や難しい箇所も、納得いくまで確認できますよ。
スキマ時間を有効活用: スマートフォンやタブレットで学習できるため、ちょっとした空き時間も無駄にしません。1回5〜15分程度の短い講義動画なら、集中して学習できます。
最新の試験傾向に対応: オンライン講座は内容の更新が容易なため、常に最新の試験傾向に対応した教材で学習できます。法改正や出題傾向の変化にも迅速に対応していますね。
申込み後すぐに受講開始: 教材の郵送を待つ必要がなく、申込み後すぐに学習を開始できます。短期合格を目指すなら、1日でも早く学習を始めることが重要です。
オンライン通信講座なら、効率的に重要ポイントを押さえた学習ができるため、独学よりも短期間での合格を目指しやすくなりますよ。
よくある質問(FAQ)
Q1. 完全初学者でも短期合格は可能ですか?
A1. 1日2~3時間かつ3ヵ月の学習期間を確保し、計画的に学習すれば可能です。
電気工事の知識がまったくない初学者でも、1日2~3時間かつ3ヵ月の学習時間を確保できれば、合格レベルに到達できます(1日1〜2時間であれば5~6ヵ月必要)。ただし、基礎知識の習得に時間をかけ、確実に理解しながら進めることが大切です。過去問演習を繰り返し、技能試験の実技練習も十分に行えば、初学者でも合格できますよ。
Q2. 書籍のみでの独学と通信講座、どちらが効率的ですか?
A2. 通信講座は要点が整理されており、短期合格には効率的です。
書籍のみ使用する独学でも合格は可能ですが、教材選びや学習計画の立案に時間がかかります。通信講座なら、重要ポイントが整理されたカリキュラムで効率的に学習でき、どこから手をつければよいか迷うこともありません。特に短期合格を目指すなら、時間を有効活用できるオンライン通信講座がおすすめです。
Q3. 学科試験と技能試験、どちらが難しいですか?
A3. 個人差がありますが、技能試験は実技練習の量が重要です。
学科試験は知識問題が中心なので、過去問演習を繰り返せば対応できます。一方、技能試験は実際に手を動かす練習が必要で、工具の使い方や作業の正確性が求められます。実務経験がない方は、技能試験の方が難しく感じるかもしれません。ただし、候補問題が事前公表されているため、十分に練習すれば確実に合格できますよ。
第一種電気工事士は、計画的な学習で短期合格が十分に可能な資格です。この記事で紹介した方法を実践して、効率的に合格を目指しましょう。今すぐ学習を始めて、キャリアアップの第一歩を踏み出してくださいね!
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