皆さんこんにちは。
連載「1ヵ月で販売士3級に合格する勉強法」、今回は第2回、「小売業の類型」科目の勉強法についてです。
私たちは常に商品をスーパーマーケット、あるいはコンビエンスストア、専門店などで手に取っています。
その商品はどこからどのような手法でお店にやってくるのでしょうか?また、その商品はどのようにして価格が決定するのでしょうか?
販売士3級の小売業の類型とは、そのようなことを学ぶ科目です。さっそく、この科目の勉強法を見ていきましょう。
販売士3級「小売業の類型」科目は「商流・物流・情報流」を把握しよう
小売業の類型を学ぶうえで欠かせないのが、「商流・物流・情報流」という流通経路を把握することです。
この3点は、小売業の類型について学ぶ基本の3種類となります。それぞれに専門的用語があり、その用語の意味をまず覚えなければいけません。
では、実際にどのような問題が出題されるのでしょうか。この科目の例題を解いてみましょう。
次のア~オは、商業集積の基本的事項について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。
ア:中小企業基本法では、中小小売業に関して「資本の額または出資の総額が5,000万円以下の会社、並びに常時使用する従業員の数が50人以下の会社および個人」と定義している。
イ:平成19(2007)年商業統計調査における全国の小売業の年間商品販売額は、2004年の調査結果と比較して増加している。
ウ:中小企業庁が実施している平成21(2009)年度商店街実態調査によると、人口規模が小さな都市に位置する商店街ほど、空き店舗率が低い傾向がみられる。
エ:日本における初のショッピングセンターは、1968年、大阪にGMSを核店舗としてつくられたといわれている。
オ:中小企業庁が実施している商店街実態調査における商店街のタイプは、商圏、業種、立地の3要素に来街交通手段などを加えて定義しており、近隣型、地域型、広域型、超広域型に分類されている。
(「小売業の類型」科目、第6章「商業集積の基本的役割としくみ」から出題)
いかがでしたか?解答は、
[ア]1
[イ]1
[ウ]2(正解は、空き店舗率が高くなる傾向がみられる)
[エ]1
[オ]1
となります。
小売業の類型は、このように言葉の穴埋め問題と文章の正誤について問われる科目となりますので、用語と意味をしっかり頭に入れておきましょう。
次は用語と意味を記憶に定着させるのに役立つ、イメージを膨らませる練習をします。
記憶定着Step1:身近で利用するイメージを構築する
例えば、自分が今おにぎりを買いたいとしましょう。
おにぎりはコンビニエンスストアで購入する方が多いのではないでしょうか。
営業の仕事をしている方だと出先のコンビニに立ち寄り、イートインする、もしくは購入して会社に戻って食べるでしょう。
この時、
お弁当を持ってきていなかったため(Why)12時に(When)セブンイレブンで(Where) 1人で(Who) おにぎりを(What) クレジットカードで(How) 140円で(How much)買った。
といったように、イメージを膨らませてみましょう。
もちろん現実でなく想像で構いません。最初は途惑うかもしれませんが、練習することでイメージを膨らませる癖がついてきます。
学校や会社でも学んだ上記の5W2Hは、勉強に必要なイメージを構築するためのヒントになります。
記憶定着Step2:イメージ構築から専門知識を定着させる
イメージが構築できたらあとは簡単。それを専門用語と意味に当てはめるだけです。
私が一番やっかいだと感じていたのが、専門用語の暗記です。
学生時代のテストは「暗記する」勉強法で乗りきっていましたが、それはイメージして勉強するのではなく、点数を取るための勉強だったので、暗記したら忘れ、意味のある学びになっていなかったように思います。
しかし、学校を卒業して社会に出ると、勉強した内容が実体験と結びつけやすくなり、記憶が定着しやすくなります。
その仕組みに気付き、新しく学ぶ事柄をしっかり自分ごととして捉え、前述の、おにぎりを買うようなイメージを膨らませて勉強するようになった途端、暗記力が向上しました。
これはどの科目にもあてはめられるかもしれませんが、この小売業の類型が一番よく当てはまりやすい勉強法です。
専門用語が頭に入りにくいと感じている方は、このイメージ構築勉強法をぜひ試してみてください。
今回は販売士3級「小売業の類型」科目の勉強法についてご説明しました。
次回は「マーチャンダイジング」科目の勉強法についての解説です。
参考URL:
東京商工会議所サンプル問題(https://www.kentei.org/hanbaishi/mondai.html)
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