あなたは洋服を買う時に、何を基準にして選んでいますか?
洋服には、デザインやサイズ、色や柄など様々な選ぶ基準がありますよね。
しかし、きものは洋服とは違いほとんど形状が変わらない為、生地その物の個性が発揮されるのです。
また、このきものの生地は全国各地で作られていて、同じ技法を使っていても産地によって特徴が異なります。
このように暗記することが多い分野は、勉強が進みにくくなってしまう人もいるのではないでしょうか?
そこで、連載「きもの文化検定5・4級の勉強法」第3回の今回は、きものの産地毎の特徴を含む、公式テキストの第5章~第8章についての勉強法をご紹介していきます。
第5章「産地毎の特徴」は種類を分けて覚える!
きものは大きく分けると、白い生地に模様を染めた「染物」と染めた糸を織り上げた「織物」があります。
ところで、きものといえば、京都が主力のようなイメージがありませんか?
確かに京都は、きものや街並みなど、日本の伝統が大切に守られている場所ですよね。
しかし、洋服が普及するまでは皆がきものを着ていたことからもわかるように、きものの産地は全国各地にあります。そして、その産地によって特徴が違うのです。
例えば、友禅染には「東京友禅」「加賀友禅」「京友禅」などの種類がありますが、技法は同じでも色合いや装飾などが異なります。
従って、きもの文化検定5・4級の試験では以下の例題のように、染物や織物に関して、産地だけでなく詳しい内容が問われます。
献上柄とよばれる特徴ある柄の織物は、どれか次の中から選びなさい。
(1) 西陣織
(2) 博多織
(3) 首里織
(4) ミンサー織
引用元:https://www.kimono-kentei.com/trial/index.html
この産地毎の特徴の勉強法としては、例えば、「友禅染」や「小紋」などの同じ種類でまとめてから、「東京友禅」「加賀友禅」「京友禅」や「東京染小紋」「京小紋」など、それぞれの産地毎の違いを覚える方法がおすすめです。
私も最初は、別の産地の特徴と混同してしまうことがあり苦戦しましたが、この「違いを覚える勉強法」で、しっかりと覚えることができました。
第6章「歴史」の暗記は諦めも必要!?
きものは日本の伝統衣装と言われるだけあって、現在のきものが出来上がるまでには長い歴史があります。
あなたは歴史を覚えることが得意ですか?もし得意だったら、この歴史の章はなんなくクリアできるかもしれません。
しかし、私は学生時代から歴史が大の苦手だったのです。そのため、この歴史の章を勉強する前から少し苦手意識を持ってしまっていました。
そこで私が行った勉強法は、細かい部分は諦めて一通りの流れを把握する方法です。
具体的には時代毎の年表を作り、どういう流れで今のきものができ上がったのか、ストーリー仕立てにして覚えました。
私はこの勉強法で、きもの文化検定5・4級の歴史の項目だけでなく、長年の歴史に対する苦手意識まで克服することができたのです。
また、このストーリー仕立てで覚える方法は、勉強や暗記という意識から少し離れ、映画や本などのストーリーを辿るように、楽しく覚えることができる点もおすすめポイントですよ。
第7章・第8章|夏のきものと浴衣は違いを押さえる!
夏のきものと言えば、浴衣をイメージする人もいるかもしれませんね。私も以前は、そう思っていました。
しかし、長襦袢を使わず簡単に着付けができる浴衣と、夏のきものは違います。夏のきものは、着付け方法や必要な物は通常のきものと同じですが、絽や紗などの薄手な素材で作られているきものです。
つまり、夏のきものと浴衣はまったくの別物になりますので、きもの文化検定5・4級の勉強をする際は、帯や素材、着付け方などの違いを押さえて、混同しないようにしましょう。
きものの「産地毎の特徴」と「歴史」は、特に暗記することが多く一筋縄ではいかない章ですが、勉強法次第で、楽しく覚えて克服することもできます。
あなたもぜひ、今回ご紹介した勉強法を活用し、反復して覚えることを継続することで、苦手意識を吹き飛ばしてくださいね。
次回は、公式テキストの第9章~第12章の内容の中から、きもの文化検定5・4級の合格に近付くためのおすすめの勉強法をご紹介します。
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