5回にわたりお送りしてきたこの連載「きもの文化検定5・4級の勉強法」も、いよいよ最終回となりました。
ここまで読み進めていただいたあなたは、きもの文化検定5・4級の勉強法をマスターするまであと一息ですね。
今まで、きもの文化検定5・4級の公式テキストの内容に沿って勉強法をお伝えしてきましたが、今回は残る第13章~第16章についての勉強法をご紹介します。
ぜひ、最後までご覧くださいね。
目次
第13章「必要な物」はステップで覚える!
きものは、洋服と比べ着る時に必要な物が多いですよね。私も、成人式用の振袖を購入した時、必要な物の多さにとても驚かされたことをよく覚えています。
しかし同時に、小物の合わせ方など1つ1つのこだわりが集まって、きものの装いが成り立っていることを知り、それまで以上にきものへの憧れが増しました。
その後、きもの文化検定5・4級の勉強で、きものに必要な物と再度向き合うことになったのですが、それぞれの名前と使用方法を覚える際には苦労したものでした。
なぜなら、以下の例題のように、組み合わせて使用する物もあり、どの段階でどれを使用するのか混乱してしまうことが多かったからです。
半襟を付けて着用するものを次の中から選びなさい。
(1) 肌襦袢
(2) 長襦袢
(3) ゆかた
(4) 小紋のきもの
引用元:https://www.kimono-kentei.com/trial/index.html
このきものを着る時に必要な物を覚える際には、下着の状態をステップ1、きものを着る為に必要な物をステップ2、帯を結ぶ時に必要な物をステップ3、草履やバッグなどの追加の小物をステップ4というように、きものを着用する手順に合わせて、ステップ化して覚える勉強法がおすすめです。
例えば、ステップ1では、足袋、肌襦袢、裾よけ、半襟、長襦袢、腰ひも。ステップ2では、伊達締め。ステップ3では、帯板、帯揚げ、帯締めなどといった流れで覚えていきましょう。
この勉強法で名前と使用方法は一緒に把握できますので、一通り把握したら、素材などの情報を知識に追加してくださいね。
第14章「各部の名称」は女性用を基準に違いを押さえる!
きものの部分毎の名称は、聞きなれない名前やややこしい名前が多くあります。
また、同じ部位でも、女性用と男性用で名称が異なるものもありますので、混同しないように覚えるようにしましょう。
まずは、女性用きもので一通り名称を覚えてから、男性用きもので名称が違う部位だけ追加で覚える方法がおすすめです。
第15章「取り扱い方」を覚えるポイントはきものの弱点にあり!
きものはとても繊細なので、取り扱いや収納方法を間違ってしまうと、劣化に繋がってしまいます。そのため、きものを扱う上では収納に関する知識もとても重要なのです。
きもの文化検定5・4級の試験でも、以下の例題のように収納に関する問題が出題されます。
きものを収納するとき間違っているのはどれか、次の中から選びなさい。
(1) 絹物とウールものは別々に収納する
(2) 防虫剤の樟脳とナフタリンは一緒に使うと効き目が強くきものの保管によい
(3) 機密性の高いプラスチックの収納箱は避ける
(4) きものを使用した後は陰干しなどして湿気を飛ばす
引用元:https://www.kimono-kentei.com/trial/index.html
ここで重要なことは、きものには湿気と虫が大敵だということです。
このことを念頭に置いて勉強すると、着用後の陰干しや、虫干し、収納の仕方など、収納に関することが繋がってきます。
しかし、虫に弱いとは言っても、防虫効果を高めようと防虫剤を混ぜてしまうと、化学反応を引き起こすことがあるのです。そうなると、かえってきものを劣化させる原因になってしまう可能性もありますので、防虫剤を混ぜて使用することは厳禁とされています。
このような注意事項も出題されることがあるので、しっかりと覚えてくださいね。
第16章「立ち居振る舞い」は裾と袖の扱いに注目して覚える!
きものを着用している際には、洋服を着ている時よりも袖や裾で動きが制限されることが多くあります。そのため、裾や袖に手を添えたり押さえたりといった所作が、美しい立ち居振る舞いのポイントです。
従って勉強する際にも、裾や袖に重点を置いていることを念頭に置いて覚えるようにしましょう。
具体的には、椅子に座る時、つり革を持つ時など、シーンに応じた立ち居振る舞いに関する問題が出題されます。実際のシーンを想定しながら覚えていくとスムーズですよ。
弱点の発見こそ、合格に近付くチャンス!
きもの文化検定5・4級の勉強を進めていくうちに、自分の得意な分野や不得意な分野がわかってくると思います。
今までの連載でお伝えしたような勉強法を使っても、なかなか覚えられないという時もあるかもしれません。勉強を続けているのに、うまく進まないと焦りも出てきますよね。
しかし、そこがあなたの伸びしろなのです。従って、苦手な分野を見つけたら、重点的に復習していきましょう。それこそが、合格への歩みを早める方法です。
焦る必要はありませんので、繰り返し復習しながら試験当日に備えてくださいね。
きもの文化検定5・4級の勉強法を5回に渡ってご紹介してきましたが、いかがでしたか?
きものの世界への第一歩をあなたはもう踏み出しています。今までお伝えした勉強法を活用しながら、楽しく学ぶ気持ちを持って、きものについての知識を深めていきましょう。
そして、あなたが一発合格できるよう陰ながら応援しています。
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