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天気予報を正しく見ていますか?気象予報士が教える、知っておきたい天気予報の見方

天気予報を正しく見ていますか?気象予報士が教える、知っておきたい天気予報の見方

テレビなどでよく見る天気予報。働いている人なら毎朝見るという人も多いのではないでしょうか。また、アプリなどで確認するという人もいると思います。
しかし、天気予報をしっかり理解して役立てられている人は、もしかすると少ないのではないでしょうか?

この連載では、気象予報士の資格を持ち実際に現場で働く筆者が、天気予報の正しい見方を全4回にわたって紹介します。

連載第1回の今回は、天気予報を活用するときに見るべきポイントを解説したいと思います。

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あなたは天気予報を活用できていますか?

急に雨に降られて傘を持っておらず、濡れてしまった経験はありませんか?または、雨宿り先から動けずに、約束の時間に遅れてしまったという人もいるかもしれませんね。
そんなとき、天気予報の見方がきちんとわかっていれば、天気によって困るシーンを回避できるんです。

いつ雨が降るか、雨雲が近づいているかは、天気予報を随時見ないとわかりませんよね。でも、働いている社会人がずっと天気予報や雨雲に注目することはできません。
筆者も、以前は天気予報をあまりよく見なかったため、急な雨にびっくりすることがよくありました。

しかし、気象予報士の資格を持ち、天気予報の見方や見るべきポイントを知ってからは、事前に備えができるようになったんです。

ではさっそく、天気予報を正しく見るための簡単なコツを解説していきましょう。ポイントは、「気象予報士の話に注目すること」と「雨雲の様子を確認すること」、この2つです。

天気予報を見るポイント① 気象予報士の話を聞く!

テレビの天気予報を見るときは、どうしても晴れや雨のマークや気温に目がいきがちだと思います。しかし、実は気象予報士の話していることこそが重要なんです。

例えば、晴れのマークしかないときでも「大気の状態が不安定なので、にわか雨に注意」と言っていることがあります。
これは、マークには表れない突然の雨を説明しているのです。ここを聞き逃して晴れのマークのみを信用してしまうと、にわか雨や夕立に遭うかもしれません。

雨だけでなく、昨日より暑いのか、湿度が高いのか低いのか、など気温についても解説していますので、よく聞いていれば服装を間違えずにすむでしょう。

天気予報では、雨マークといっても1,2種類しかなく、小雨程度なのか、本降りなのか、豪雨になるかもわかりません。
どんな降り方になるか、折りたたみ傘でいいのか、大きめの傘がいいのか、洗濯物は外干ししていいのかなども予報士が説明していますので、しっかり耳を傾けてみてください。

そして、マークの他にもわかりやすいのが、雨雲のアニメーションです。
天気予報では「今後の雨雲の動きです」と雨雲予想のアニメーションを見せることが多いですよね。最近では、雷の予想も一緒にやっていることもありますね。

この雨雲アニメーションでは、ざっくりと何時頃にどのくらいの強さで雨が降るのかを確認するとよいでしょう。色によって雨の強さがわかるので、この色にも注目して見てください。

しかし、アニメーションも予報の1つなので、時間が経つと変わってしまうことが多々あります。雨雲アニメーションはあくまで参考として考え、予報士の解説をしっかり聞いて、雨への対策をするようにしましょう。
より雨に注目して対策したいなら、次の見出しで紹介する「雨雲レーダー」の活用がおすすめです。

以上のように、天気予報を見るときは、ちらっとマークを確認するだけというのではあまり意味がありません。忙しい朝や、食事をしながら見る夕方の天気予報でも、気象予報士の話を聞くことが大切です。

天気予報を見るポイント② 雨雲の様子を確認する

続いて2つ目のポイントは、雨雲の様子を見ることです。
といっても、実際の空を見上げて雲を確認するのではありません。私がおすすめするのは、「雨雲レーダー」です。

雨雲レーダーとは、これまでや現在の雨の様子や今後の雨雲の動きが確認できるものです。「今どこで雨が降っているの?」「もうすぐ雨が降りそうだけどいつ頃かな?」と思ったときに見るのがおすすめです。

先程紹介した天気予報での雨雲のアニメーションも同じものですが、違いはリアルタイムなものであるかどうか。雨雲レーダーの方は随時更新されるので、より現在に近い状態の雨雲が確認できます。

天気予報を見るポイント

ちなみに雨雲レーダーの使い方は、上図の解説の通り です。
今回は気象庁のHPで見られるものを使用していますが、普段使っているお天気アプリからでも確認できますよ。

筆者も気象庁のHPやお天気アプリを見て、実際にいつ家を出れば雨に当たらないか、出かけるなら何分後がいいかなどを確かめています。

天気マークなどの天気予報はあくまで「予想」です。天気予報が外れても雨雲の様子さえちゃんと見ていれば、急に雨に降られて「やられた!」と思うことが減るでしょう。

出かけるときは雨雲レーダーの確認を習慣にしておくと、突然の雨にもきっと対処できるはずですよ。

天気予報を見るポイント

今回は、気象予報士の筆者が、天気予報を読み解くコツを2つご紹介しました。

天気予報の見方を正しく理解できたら、今よりきっと快適に過ごせるはず!
なんとなく見ていたテレビの天気予報やお天気アプリを上手に活用して、日常に活かしていただけたら、気象予報士としても嬉しいです。

さて、続く連載第2回は、天気予報では必ずといっていいほど出てくる「天気図」の詳しい見方を、気象予報士の目線で紹介します。
季節ごとの特徴や台風で注目すべきポイントなど、今すぐ活用できるコツが満載です!ぜひご覧ください。

気象予報士講座

参考URL:
https://www.jma.go.jp/bosai/nowc/

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