皆さんこんにちは、川向です。
「社会保険労務士とは?現役の職員が解説!」シリーズ、最終回の今日は、独学での社会保険労務士受験について、実体験をもとにお話ししたいと思います。
1年目の挑戦
書店には、社会保険労務士(以下社労士)試験の対策参考書や、過去問題集、チェックシートなどがあふれかえっています。
つまり、それだけ社労士試験の認知が広がったということです。毎年5~6万人受験するのですから、出版社から見たらおいしいですよね。
さて私は、1年目は完全な独学でした。何百ページもある基本テキストと、過去問題集を買って勉強しました。
結果として、本試験当日になっても、厚生年金保険法のインプットが終わらないという散々な状態で、でも受験料を支払っていたので記念受験して玉砕しました。
敗因分析をしてみました。
まず、
①法律の試験は初めてなので、特有の言い回しや実例の記載不足で、まず理解ができなかったこと。
そして、
②学習のペースメーカーがなかったこと。試験日から逆算して学習計画を立てましたが、仕事で残業になると計画が狂い、どうしても無理が生じてしまいました。
というわけで、時間管理も計画もモチベーションも保てず、なおかつ日本語で書いてあるはずのテキストの意味が分からないまま、書籍だけを使った独学は1年であきらめました。
私の合格勉強法
ここで私が編み出した勉強法を特別に公開します。
小学校から私たちは、授業を受けて、出た宿題をやって、復習してきました(復習主義)。 覚える量がそんなにないのであればそれでもよかったのですが、社労士試験は膨大な範囲と深さを求められます。
今までのやり方では通用しません。
そこで私は、予習を重視する方法に転換しました(予習主義)。
まず、次の授業範囲のテキストを読みます。そして2~3回見てわからないところには付箋を貼ります。どんどん貼っていきます。そして予習の最後に付箋のところだけを拾い読みします。
(テキストは、最初は分からなくても、ある程度読み進めると以前分からなかったところが点と線でつながるため、ここで理解することも多いのです。)
要は、ここで1回目の学習を済ませてしまうのです。
そしてスクールの講義を受けます。実質「復習」となります。2回目の学習です。
分かっているところは、どんどん理解が深まり、分からないところはじっくり理解できます。そして、理解できたら付箋をはがしていきます。
最後に、問題演習でアウトプットします(3回目の学習)。
これを続けるだけで、時間的に無理なく効率的に、なんと1回分の授業を3回転することができるのです。
またノートは極力使わず、テキストに色ペンでどんどん書き込みます。
コツは派手にしていくことです。読み返したときに人間の脳は色に反応することが分かっています。
短期合格のススメ
社労士試験では、労働基準法、労働安全衛生法、雇用保険法、労働者災害補償保険法、労働保険料徴収法、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法、その他多数の一般常識法令(40種類くらい)を一度に受けます。
大切なことですからココだけでもしっかり理解してください。
大事なことは、ずばり短期合格です!!
それはなぜか?
法律には毎年改正が入るので、せっかく苦労して覚えた知識が来年は改正で使い物にならなくなるということが非常によくあるのです。
間違った知識が本試験の時に出てきて、それが足かせになることも十分考えられます。
なので、長くても2年で合格できるように、覚悟を決めましょう。
そしておすすめするのは、ただの独学より迷わずにスクールの授業を、できればオンラインのスクールを利用すること。 動画講義を利用することで、映像音声の五感を刺激する勉強が、確実に脳に刻み込まれるからです。
独学+オンラインのスクールで時間を賢く使いましょう
あなたの1日は金額にするといくらですか?
年収400万円の人なら、1日は約11,000円。
我流で勉強して合格までに長期間学習するのと、スクールを併用して短期間で学習するのと、どちらがコストパフォーマンスがよいのか、言うまでもありませんね。
長々と連載しましたが、あなたが、見事社労士試験に合格して、こちらの世界に来られることを心よりお待ちしております。
『努力は報われる』
以上、川向広誓でした。ありがとうございました。
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