こんにちは、古橋拓真です。
さて、「これで後悔しない!良い転職活動にするための鉄壁の準備」、2回目の今回ですが、「本当に転職が必要なのか?」をテーマにお話をしていこうと思います。
転職したいと思っている方にとっては、水を差すような話になってしまうと思います。
当初、この連載を始めようとなった際には、この話はしない予定でした。
しかし、ここであなたの意志をしっかりと確認することがより良い転職へつながると考えて、お話することにしました。
あなたはなぜ転職したいのか?
さて、皆さんはなぜ転職したいのでしょう?
「何となく」という人はごく少数でしょうね。おそらく何らかの「小さくない」原因があるかと思われます。
それは、「自分の能力をもっと活かしたい」「新たにスキルを身に付けたい」という前向きなものかもしれませんし、「会社での人間関係がうまくいかない」「仕事がつまらない」などという後ろ向きなものかもしれません。
いずれにしても、その理由と今一度向き合って、「本当に転職すべきか」をよく考えてみましょう。
「ここでは自分のスキルが活かせないから」という方へ
例えば、「今のままだと自分のスキルが活かせない」「自分のスキルをもっと活かしたい」と思っている場合、本当に今の環境(会社)とスキルに関係がないのかというのを考えてほしいのです。
部署の異動があれば活かせるというケースも多いですし、時が経てばそのスキルを使う場面が自ずとやってくるということもあります。
そもそも、今いる会社はあなたの能力やスキルを評価した上で採用しています。ということは、本当にあなたの持つスキルが社会の中で評価に値するものだったら、会社がそれを活かさないわけがないのです。
今はそのような状況でなくても将来的にあなたのスキルが活かせる場を用意する予定がある可能性があります。
ですから、”今”のポジションに満足がいっていないからといって転職を考えるのは早すぎるかもしれないというのは、心に留めておいてください。
「今の人間関係が嫌だから」という方へ
また、人間関係に悩んで転職を考えている人も多いと思います。
私はこれらを「半径3mの問題」と呼んでいます。
この「半径3mの問題」は新しい職場に行ったら解決されるものなのでしょうか?
私の経験上、あまり過度な期待を抱くのはよろしくないと思います。
その会社にどのような人がいるかは会社によって違う…と思いがちです。
しかし、同じ人間の集まりですから、Aの会社にいるような人は、Bの会社にもいるのが普通です。
その会社の中であなたの半径3mがどのようになるのかは運によるところが大きいですし、今の会社でも自分自身や他の人(特に嫌な人)が、異動などにより違う環境に行くこともあるのです。
それらを待つ方が、エネルギーを使って転職活動をするよりも良い結果になることもあるのではないでしょうか。
…とここまで色々と話してきましたが、それでもあなたは転職したいでしょうか?
「そうはいっても私は転職したい」と思えたあなたは、きっと揺るぎない「転職する理由」を持っているのでしょう。その理由を持ったうえで転職活動を始めればきっとうまくいきます。
今回は、「本当に転職が必要なのか?」についてお話ししました。次回からは、転職活動に向けてどのような準備をしていったらいいかをお話していきます。
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