こんにちは。古橋拓真です。
連載「これで後悔しない!良い転職活動にするための鉄壁の準備」、前回までは「自己PR」「志望動機」(自分のバックグラウンド、特に今までの仕事で得たことが何なのか)を確かめてきました。
今回は、「企業研究」(皆さんが採用試験を受ける会社について知る)について考えてみたいと思います。
企業研究① 今いる会社と比較する
当然のことながら、自分が採用試験を受ける会社について調べておくことはとても重要です。
新卒の時ならば、社会人の経験がないこともあり、企業についてよく知ることが難しかったかもしれません。しかし、社会人の経験があるあなたならば、それができるはずです。
少なくとも、「自分が今いる会社と比べて〇〇だ」という視点で見ることが可能ではないでしょうか。
前回の志望動機についての記事で、自分の会社や現状への不満については皆さん考えていると思いますので、それと比べて採用試験を受ける会社はどういう点が優れているかは、すぐに挙げることができるでしょう。
面接やエントリーシートでは、上記のように考えて出てきた会社の特長を、志望動機と結びつけて話すことができるといいです。
企業研究② 受ける会社の改善点を調べる
ここで、さらに周りと差をつけるための方法を1つお話しておきましょう。
それは、「御社はこういう箇所が改善できる」という点を話すという方法です。
「さすがに悪口をいうのはちょっと…」「何でも批判する人間とみられるのではないか」と思われた方もいるかもしれません。
確かに、リスクのある方法かもしれません。しかし、その改善点が的を射たものであったら、またそうでないとしても真剣に考えたのが伝わるものであったら、決してマイナスの評価にはならないのではと思います。
そして、「改善点を見つける」ことをゴールとして捉えると、見えてくることがたくさんあります。その結果、通り一遍の意見にはならないというのが大きな利点となります。
たいていの採用試験は、多くの人の中から若干名を選ぶことになると思います。そのうえで、他の人と差別化を図るためには、他の人とは違った視点を持って話すということがどうしても必要になります。
そのためには、他の人と違うアプローチで考えたり行動をしたりしなければなりません。
企業研究③ 自分の足で情報ゲット!
ここまで、聞いて「でもやっぱり私には難しい」と思う人もいるかもしれません。
本音を言うと、ここはちょっと頑張ってほしい所なのですが…。
どうしても難しいという人は、「自分の足」で情報をゲットしてみたらどうでしょうか?
例えば、その会社が工場をもっているのなら見学に行ったり、働く人の様子をこっそり見に行ったりする。会社の前で社員の方に頼んで話を聞かせていただく。もっと単純なところだと、その会社の商品やサービスを使ってみる。できることはたくさんあります。
このような行動を通して、自分なりの会社に対する意見が出てくるかもしれませんし、あなたの行動力自体が評価されるかもしれません。
今日は、「企業研究」、つまりあなたがこれから受ける会社についてどう考えていくかについてお伝えしました。
次回からは、面接の場でどういうことに気を付けたらいいかをお話していきます。
関連する記事が他にもあります
良い転職活動の鉄壁の準備(全10回)
- 「転職活動がうまくいかない」と苦しむあなたにぜひ伝えたいこと
- 転職の面接(3)「最後に何か質問は?」と聞かれたら、すべき質問はこれ!
- 転職の面接(2)想定外の質問も怖くない!面接官の狙いを知って対処しよう
- 転職の面接(1)伝えたいことを全部話すのはNG?!面接で陥りがちな2つの罠
- 転職の準備(3)企業研究は難しくない!他の応募者に差をつける3つの方法
- 転職の準備(2)志望動機がありきたり…という人が押さえておきたい2つの考え方
- 転職の準備(1)自己PRを考える時にやりがちなNGパターン2個
- 面接で自信を持って話すには?転職を目指す方必見、話し方3つのポイント
- 本当に転職が必要?「ここではスキルが活かせない」「人間関係が嫌」という方へ
- 転職活動が新卒就活と違うのは『○○の無い戦い』であること